第1R 西口攻略
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HiRO
2007年05月05日 03:59 visibility51
どんたくシリーズ、ゲーム差無しで迎えた首位攻防Lions3連戦の初戦。
先発は、今季既に5勝、4月の月間MVPの西口、そして暴投王、渚。
西口はここまで6試合に投げ5勝をあげているとはいえ、防御率は3.55。決して、チャンスがないわけではない。
初回、その西口の立ち上がり。
先頭大村がセンター前にポテンと落ちるイヤらしいヒットで出塁すると、本多は四球。西口はコントロールが定まらず全体に高く浮いている。DHで打線に復帰した多村は遊ゴロ。が、足の心配な多村が駆け込み1塁はギリギリセーフ。
この当たりでダブルプレーが獲れないのだから、Lions投手陣は辛い。ショートの中島が後ろで待ちすぎ、セカンドの石井はトスを受けて投げるまでのステップが余分に多く送球がワンテンポ遅い。
Hawksにとっても、Lionsにとっても、これが効いた。
信彦が四球を選んで、1死満塁。前日は2度の満塁の好機に凡退した小久保。ここでは、西口のスライダーをすくい上げ、レフト前先制タイムリー!
さらに、続く柴原が1、2塁間を抜くライト前タイムリーで2点目。
アダムが三振で2死となって、マスクを被る田上。外へのスライダーをバットの先っぽでとらえ、バットが折れる。2塁の頭を越えライト前にポトリと落ちるヒット。さらに2点を追加。
初回に一挙4点を先制。田上の2点が実に効いている。
この日の渚はストレートに威力があり、コントロールも悪くはない。ストレートが良いから、スライダーとカットボールも効果的。
2回に、カブレラ、和田を連続三振にとるなど、上々のピッチング。
西口は2回以降立ち直り、Hawksもなかなか追加点のチャンスすら得られず。
4回表、円陣を組んで臨んだLions。1死から中島にセンターに抜けるヒットを打たれ、カブレラにもライト前ヒット。カブレラには、この前の三振 の打席でも外一辺倒。この打席では、内はないとばかりに完全に踏み込まれていた。田上がインコースに構えたが、渚の投球は逆球となって外へ。どうも、思い 切ってインコースをつくことができないようだ。ここら辺が課題。
1死1、3塁。和田にはインコースの真っ直ぐも使い(甘いのだが)、スライダーで三振。が、続く栗山には追い込みながらも甘く高めに浮いたストレートを詰まりながらセンター前へ運ばれ1点を返される。3点差。
5回裏、Hawksは1死1、3塁のチャンスを作るも、小久保、柴原が連続三振。西口は完全に立ち直った。低めに集める丁寧な投球の前に追加点を奪えず。
3塁までランナーを進めながら追加点を奪えなかった直後の6回表。
和田に対してはインコースを上手く見せながら勝負をしていた九共大バッテリー。が、そのインコースを狙った真っ直ぐが甘く真ん中に入り、レフトへのソロHRを被弾。
その差、2点。
Hawksは初回以来、追加点を奪えず、ジリジリと追い上げられる嫌な展開になりつつある。
6回裏。
ヒットで出塁した田上を森本が送って、2死2塁。この1点を獲りにいく王采配が的中。大村の中前打で田上が2塁から激走!
貴重な追加点。2-5、再びリードを3点に。西口はこの6回で降板。
さらに7回裏。
この回からマウンドに上がった山崎敏から、2死2、3塁のチャンスを作ると、アダムの打順で、山本歩に交替。ここでHawksベンチはアダムに代打に送る。
ん?!本間?
山本歩が右のサイドとはいっても、アダムのままとか、ブキャナンやないと?
と思っていたら、な、な、なんと。本間マンがスライダーを振り抜くと、綺麗な放物線がライトスタンドまで弧を描く。ダメにダメを押す3ラン!
単純に右のサイドスローだから、という理由でアダムから左の本間へ替えたらしいが、攻めダルマ、王貞治の冴え渡る代打策。スマン、本間......
Lionsの戦意を喪失させるに充分な3ラン。
8回に柳瀬、9回は山村と繋いで、今日も馬原を休ませることができた。
渚は7回を7安打1四球2失点、そして11奪三振。フォームを若干修正して臨んだそうだ。
やっぱり、ランナーを出すと多少力む感じがあるものの、懸念の暴投はなし。
が、少し疲れが出たのか、中盤以降、右打者の頭の上に抜けるボール、それとホームの手前に叩きつけるボールが、4、5球はあった。それを田上がよく抑えていた。渚は田上に感謝せんとね。
日替わりでヒーローが出てくるのは、チームとしては良い傾向。チームがチームとして機能している、優勝するチームによくみられる状態だ。
さ、第2Rは、ガトームソンとギッセル。
前回登板のようなガトームソンの本領発揮のピッチングに期待しよう!
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