野球を続ける限り…
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HiRO
2007年04月23日 23:43 visibility58
2試合連弾を放った信彦。
その満塁弾。
「直球を待ってて、うまく体が反応した。」
初球の内角スライダーでの空振りを打席内でアジャスト。
「体が開いていると思って、修正した。」
打席内で自分の問題点に気付き、臨機応変に修正できる。真っ直ぐを待っていて違う球種にも反応できる。調子の良くなってきた証拠だ。
そう......長いこと野球をやっとると、この繰り返し。
自分らの草野球でもそう。レベルは全然違うけどね。
バッティングの調子が良いときは、真っ直ぐだけを待っていても変化球に対応できる。そう、まさに「身体が反応する」感覚。自然に対応できてしまうのだ。
その状態が続くと、何でも打てる、対応できる感覚になる。結果は運もあるから周りには分からないかも知れない。が、本人のなかでの感覚的には、実際出来てしまうのだ。
だが、その良い状態こそが落とし穴にもなる。対応できるが故に、その自信がある故に、手を出す範囲が徐々に徐々に拡がっていく。それがしばらく続くと広く手を出しすぎて、自身のバッティングを崩すことになる。
そうなると、原点に帰らねばならない。
自分の理想的なバッティングの形、引き付けて呼び込んだポイントだけで打つことを心掛ける。それを徹底するうちに、また徐々に調子が整い、いろんなボールに対応できるようになる。
結局、バッティングは延々とその繰り返し。
もちろん、その間、新たに掴むものもいろいろあるんやけど、大きく捉えるとそれをひたすら繰り返しとる気がする。
そして、その間に徐々に身体も変わっていく。
だから、バッティングに完成型はない。
完成したと思っても、変わっていかざるを得ないし、完成したと思って満足したなら、その瞬間に衰えが始まる。
王貞治、秋山幸二、新井宏昌、といった打撃職人達が通ってきた道を、右や左に、そして時には引き返し、迷いながら歩み続ける信彦。
そう、バットを置かぬ限り、野球を続ける限りは、思い悩み、考え続けるしかない。
苦しむがいい。理想の打撃を追い求めて、もっと苦しむがいい。
そんな信彦を、そんな信彦やからこそ、何処までも応援するけんね♪
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