看過できない話題。

  • DIME
    2009年04月07日 22:32 visibility358

********************************************************
プロ野球観戦中にファウル直撃 男性が楽天など提訴
仙台市宮城野区のクリネックススタジアム宮城で昨年5月、プロ野球の試合を観戦中にファウルボールが右目に当たり、失明寸前の大けがを負ったとして、宮城県大崎市の税理士の男性(47)が7日、球場を所有する県と球団を運営する株式会社楽天野球団に対し、約4400万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

訴状によると、男性は昨年5月18日、同球場の3塁側内野席で家族と試合を観戦中、楽天の打者が打ったファウルボールが右目を直撃。右目眼球破裂とまぶたを切る重傷を負い、今年3月23日まで通院治療を行ったが、以前は裸眼で0・3だった視力が0・03まで低下するなど回復しなかったという。男性が座っていた席には防護ネットなどは張られておらず、ライナー性の打球がそのまま男性の目に当たる形になった。

担当の弁護士によると、男性は「ビールを席の下に置いて顔を上げたら、目の前にボールがあった」と話しているという。

楽天野球団担当者は「訴状が届いていないのでコメントできない」としたうえで、「チケットの裏には試合観戦契約約款として、ファウルボールなどに起因するケガには応急処置以上の対応はしかねるとの記載がある。打球が観客席に飛んできた際は笛を吹くなど、注意喚起は相応に行っている」と話した。

同社によると、クリネックススタジアムではファウルボールなどによるケガはシーズン中数件起きているという。
2009.4.7 17:08 産経ニュース
********************************************************

-------------------------------------
人気blogランキング>[Category:野球]
-------------------------------------

野球場というのは潜在的に危険がある場所だという認識がもたれるべきだと思うんだけどなぁ。
日本の野球場でフェンスが高すぎたのは、球団側の問題というよりもこういう日本社会での「常識」の問題なんだよなぁ。
日本ではどれだけ「危険です」ってアナウンスしていてもいざ事故がおきると、責任が認められやすい傾向がある。もちろん今回の件だって、入場チケットの裏には「責任は負いかねます」って書いてるはず(楽天のチケットは見たこと無いんで確実ではないけど)、ニュースにもあるし。
そこまでした上で、それでも怪我してしまうとすれば、「事故」なんだという判例が出ないと、高いフェンスにせざるを得ないよね。
別の言い方をすれば、アメリカと日本でのフェンスの高さを、ファンサービスへの感覚の違いだと息巻く意見って昔は良く見かけていたし、フェンスを下げた球団をそういう声で礼賛する声も見かけるけど、それは的外れなんだよなぁ。
アメリカと日本でのフェンスの高さの原因はひとえに訴訟リスクに尽きる。別に日本の球団が米国の球団に劣っているっていう話じゃない。どうしてもあちらを礼賛したい人がそういう物語を作り上げているに過ぎない。
私からすれば、道を歩いていて事故ったときに「危険な道路のつくりである」と国交省を訴えるようなものとしか思えないのだけれど。

今回の問題は、裁判所がどういう判断をするかという問題。裁判所がこれで賠償責任があると認めるようであるならば、球団はフェンスを高くせざるを得ない。
フェンスを小さくするような流れが続けば、「潜在的問題」としてずっとくすぶり続けていたのは間違いないポイントでもあるわけで。今回の件で「例えフェンスなしの球場でファールボールにぶつかったとしても、告知を十分に行っていれば、主催者側に責任は無い」っていう判例が出てくれるのが球界にとっては一番いいと思うんだけれどね。

sellNPB全般

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。