阪神3連戦の感想
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DIME
2009年04月13日 01:04 visibility91
もうお分かりかとは思いますが、できるだけ1シリーズで1更新ぐらいはしていこうかと思います。
今回の阪神戦に関しては、紙一重だったなぁと思います、結果以上に差は無かった。阪神ファンの方からすればまた違う感想が出るんでしょうけど、私としては力は五分五分だったなぁと。
初戦は完全にどっちが勝っていてもおかしくない試合。本塁打が出たときの走者の数で点差が決まっただけでこれはある程度「運」の要素であることは否めない。もちろん金本の前で切ったって言うのは評価されてしかるべきなんですけど、それを全部実力だと言い切るのは無理があります。
で、安打の数も一緒、四死球の数も一緒、。出塁の能力がほとんど同じものだとしたら、それが偏ったら大量点になって偏らないと点がぜんぜん取れなくなるんだってのはWBCの日本代表見てればわかりますよね。今回は点差が6点と5点と近かったけど、近しくなったのは長打も近かったから。
金本はしょうがないです。たまにありますから、一流の打者が異常なぐらいに当たってる時期は。天災にでもあったと思って諦めるしかないです、次の阪神戦までこれが続いているようなら何をしてでも対策練らなきゃいけないですけど、この3連戦で言えば頭から布団被って通り過ぎるのを待っていればそれで良かった。その後2戦はそれが良く出来ました。
2戦目は「初回に2点」取れたことに尽きます。これで金本とまともに勝負しなくて済みました。金本さえ蚊帳の外においてしまえば「普通の打線」を相手に出来ますから。
先にも日記で書きましたけど、野球の場合は3回に1回失敗していて神の領域。必ずヒットでも必ず長打でもないですからね、打たせれば、どんなすごい状態の打者でも失敗する打席はあります。
だから2点差あれば走者がいなければ勝負できます。最悪1点でしかないですから。初回の打席はリードしていたから勝負を避けて、その後の打席は点差があって走者もいなかったから、無理しない程度の勝負が可能でした。
結果で見れば3打席で1ヒット(2塁打)、1四球、1凡退、絶好調状態そのまんまの結果、別に抑え込めたわけじゃない。でも抑え込む必要があったわけでもない、抑え込む必要をなくした時点で勝ち。
だから運が良かったです、「初回に2点」取れて。金本の第二打席が回ってくる前に2点差リードを作れていたから試合を設計することが出来ました。
結果的に他にも打たれなかったからすごい抑えてるようにデータでは見えますけど、紙一重でした。
欲を言えば、能見をきっちり崩せなかったのがちょっと。希望だけ言わせてもらえれば、潰しておきたかったなぁ。それこそ、この試合を負けていたとしても潰しておいたほうが良かったのかもしれません。後に響かなければいいんですけど。
3戦目はこんなものでしょう。追いつかれてしまって、負けなかっただけ良かったかな。投手の酷使を考えれば負けててもしょうがないってぐらい。
走塁に失敗はつきもの、犠打に失敗はつきもの。むのんさんとかが良くかかれていますけど、どうも日本人は走塁や犠打を「成功すること前提」で思考を組み立てすぎてます。走塁に積極的である以上は失敗は避けられない、それを結果だけで見れば「バカみたいな走塁」に見える事は避けられない。
だって「絶対に走ってこないだろう」って場面で走って成功するから価値があるわけで、評価されるわけでしょ。CSかなんかで巨人が同じような場面で重盗仕掛けて成功して絶賛されてなかったっけ。あぁいうの絶賛する人に限って今日の9回の阪神批判したりするんだよね、表裏一体なのに、どっちかだけ褒める事もけなすことも出来ないよ。ちなみに私はどっちも褒めない派、盗塁なんて無理にせんでいい。
絶対に走ってこない場面っていうのは逆に言えば失敗したとすればバカみたいに見える場面って事。むしろそういう批判を恐れて「走らないのが定石」の場面で全く走ることの無いチームのほうが怖くないんですよね。
野村監督はそれがわかっているから、「走らないのが定石」の場面で走られてそれを抑えられたときに大いにはやし立てた。それで相手が定石にはまってくれるほうがよっぽど楽になりますから。ほんとに怖いのは定石を完璧にトレースできる相手じゃなくて定石をわかって崩してくる相手です。前者はただ正しく受ければいい、知識さえしっかり積んどけば子供でも出来る。
追いつかれて勝ち越せないのはしょうがなくて、早めに代えてしまって打てる打者が足りないのはしょうがなくて。今日に関してはまだ残っていたほうでしょう、もっといなくなっていてもおかしくなかった。追いつかれる可能性を考慮して、勝つための確率を下げるのは、明らかに保険のかけすぎ、リスクの大きさを考慮しないと。起きてしまったらしょうがないリスク。
投手を使い切ったのは問題ですね、これはどっちかというと起きても対処できるようにしておくべきリスク。これはまた後で。
M・中村は四球1つに長打1つでしょ、しょうがない部類。クルーンもエラー絡みだし。桜井のあれはバカだなぁと思うけど、失敗のないリードはないし。
鶴岡はボロが出る前に代えていて正解じゃないのかな。控え前提の地位の2番手捕手なんだから、良いイメージを持たせたまま引っ込めていたほうが私は好き。
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この3連戦で先発の緊急降板が2回ですからね、このアクシデントを考えればほんと良くやってくれたと思います。ものすっごい負担かかりましたけど。
勝ち担当が登板が多くなるのはしょうがないんですよね、9戦やって5勝してるんですから勝ち試合担当はある程度でなきゃいけない。しかも、すでに延長が2試合、延長なしより6回余計、10%増しぐらい。その2試合とも中継ぎで追いつかれていますから勝ち担当が出てくる試合。
そう考えていくと、中継ぎが「流して」良かった試合は初戦と5戦目ぐらい(6戦目は点差が開くのが遅かった)。
9分の7っていうのはちょっと混んでいる状態で、これがずっと続くとは思いません。万が一これがずっと続くようであれば適宜1つ2つ捨てていけばいい。
ただ、このまんまだとジリ貧。さすがにこれが続くようであれば「試合を捨てる」事も戦略として取らなければいけなくなる。のだけれど、今のメンバーじゃ取ろうと思っても取れない、そこが問題。
先発を5人でまわしているのですから、中継ぎが7名、これは普通より1名多いんですよね、なのに足りないってどういうことなのか。
「勝ち担当」は5名もいらないんですよね、実際のところ。4人いて3人ずつ使っていけば足りるはず。ところが現状は越智、山口、M・中村、豊田、クルーンの5名でまわしてる。オーバースペックなんですよ。
5人とも調子が良い(っていうとM・中村とクルーンがダメって声が出そうですが)から残したくなる気持ちはわかるんですけど、バランスが悪いんですよね。
調子が良い選手ばかりだからといって普通3人までの捕手を4人にしようとは(野手兼任できるとかはおいといて)思わないはず。内野手9人にして外野手5人で良いや、とかも。
同じ「投手」ではあっても、「勝ち担当」と「負け担当」とでは守備のポジションが違うぐらい違うと思います。どうしてもこの5人そのまんま置いておきたいなら越智の使い方を考え直すぐらいのことが必要。
三振が欲しい場面で越智、とか左が続く場面で山口、とかイニングの頭からはベテラン、とかバリエーションに富んでいれば使い勝手がいいのはわかりますけど、その分の皺寄せが他のところに来てますよ、と思います。
勝ち担当を5人でしたいが為に、先発が一人へって、負け担当にしても2名いるにもかかわらず、片方はロングリリーフが厳しいから、負け試合でも勝ち担当がなげることにもなっている。今のところおおまけした試合が無いですから、勝ち担当が投げても格好がついていますけど、中継ぎも打ち込まれたときはどうするんでしょうね、MLBみたいに野手に投げさせますか、それぐらいできるなら今の編成でも文句言いませんけどね。
ちなみに、リーグ全体で見ると、6試合登板している投手が5名、5試合登板している投手が11名いるんですよねえ。16名中5名巨人ですけど。人数が多いのは上記の理由でしょうがないところで、1投手の頻度からすれば他球団と大差ない。継投の時代ってのが良くわかりますねぇ。
むしろ失礼を承知で名指しさせてもらえれば、9戦3勝のペースでなぜ江草が6試合投げてるんでしょうか、阪神の試合を詳しく追ってないのでわからないですけど、勝ち試合が実勝利以上に多かったんでしょうか。
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打者はまた今度。
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今の巨人はちょっと変です。なんでこんなにバタバタしてるんでしょう。
あと1試合余計に負けてていても4勝3敗だったんですからそれで十分なのにな。
そもそも、弱いのはわかっていたはず。でも弱くてもしょうがないぐらいの強さはあるとわかっていたはず。
いまこんなにバタバタしてると早晩自壊しますよ。
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- 事務局に通報しました。
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