出来高払い契約の条件

  • DIME
    2007年11月06日 18:08 visibility707

について書いている報道があったので自分の備忘録として触れておきます。

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「全選手に出来高」阪神・南社長が提唱
阪神・南信男球団社長(53)は5日、契約更改での年俸提示システムについて、将来的には全選手に出来高払い契約を導入したい意向を示した。

野球協約では、出来高払い(ボーナス約款付き選手契約)を結べるのは新人、外国人、自由契約選手、FA選手に限られている。そのため、現状ではその年の働きに応じて来年度の年俸を決める方式になっているが「年俸が来季の期待料になっている。もし、故障で1年間出られなくても全額もらえてしまう」と指摘。信賞必罰、成果主義への転換を図るためにも「FA、年俸の減額制限も含め(協約改正を)考えないと」と提唱した。

スポーツ報知
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これすぐに忘れてしまうんですよねえ。考え方としては私は大賛成です、現在の制度は異常すぎます。
選手保護という目的があると言う大義名分が有りますが、果たしてそうでしょうか。
現在の制度では、その年の成果によって単純に年俸が決められない分、逆にその年どれだけ活躍したとしても活躍した年数が短いと球団としても翌年以降活躍できるか見通しが立たない分だけリスクを懸念して上げることができません。減額制限があるため上げるのは簡単でも下げるのは難しいから尚更です。
結局高い年俸を得ることができる選手は、ただ活躍した選手ではなく、数年続けて活躍した選手に限られてきます、それが果たして公平な姿なのか疑問です。
ただもし仮に選手会がハイソサエティクラブ化しているなら(私はそうなっている気がしますが)、選手会のイニシアティブを持っている高年俸選手だけに限れば今の状態の方がありがたいでしょうね。

このあたりは保留権条項や新人契約制度、FAなどとも関わってきますので、この話題だけで全貌を話すことが難しいのですけどね。
過去に発覚した、裏金などの問題もこのあたりが関与してきます。このあたりは当時の日記でも書きましたが、裏金は裏金を払っても結果的にそちらの方が安く済むメリットがあるから起きるのです。球団に入ってもらってさえくれれば、FA資格を取るまでの期間は実際の価値よりも低い価格で雇えるから、裏金を払うと言う手段を取る理由が生まれるのです。
つまり現行の契約方法もそういう裏金が生まれる温床になっています。現行の、各球団で金額水準が違ったり活躍がそのまま金銭評価に繋がらなかったりする制度が正されれば少しは球界も良くなっていくのでしょうが。まぁ無理でしょうねえ。

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