NPBが目指すべき形 前文(その1)
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DIME
2007年01月30日 21:58 visibility923
どうもそういうことばっかり考えてると傍から見られているのか、飲み会の席などでよく「ドラフト制度の望ましい制度」とか「フリーエージェントの(ry」とか「ポスティング(ry」とか話をむけられることが多いんです。
ただそれらの問題は例えば「ドラフトとFAとの相関関係」などが良く知られているように個別に独立した事象ではなく複雑に絡み合った問題です。
特にマスコミ(とりわけそれに出演する球界OB)に多いのですが、その点を考えることなく個別に制度に関して矛盾した(=同時に実現できない)意見を堂々と言っている事が見受けられます。
もちろんミクロで考えていればある程度個別の事象に対して矛盾は生じてきます、私のこれまで書いてきた日記にも一部矛盾が含まれていると思います。
ただそれはそういうものだから放っておけばいいのかって言えばもちろんそうじゃなくて、せめて「どこが矛盾するか」「どんな意見が同時実現不可能か」ということを認識しておくこと、矛盾に気づかずに鵜呑みにするのではなく矛盾に気づいた上で意見を参考にするべきではないでしょうか。
なので私はどうしても上のような話題を振り向けられると「そもそもNPBはどんなビジネスモデルを目指すべきなのか」ってことから話が始まってしまいます。
そういう飲み会の与太話レベルです。
ではNPBが目指すべきモノとは何なのか。私は「数十年後に(できれば永久に)日本にプロ野球リーグが存在していること」を目標に考えています。
ただまぁ正直に言えばこれもちょっと違って、私は「巨人が存在していること」が第一です。んで巨人はプロ野球球団なのでプロ野球に存在してもらう必要がある、よって上記の目標が出ています。
ですからその際NPBでなくなっていようが巨人さえいればはっきりいって構いません、目標達成です。
もちろんリーグ無しにチームはありませんから巨人さえ残ればプロ野球はどうでもいいってことじゃないです、ただそこの優先順位がひっくり返ることもありません。
とはいえ別に私は万年最下位だろうがお荷物球団だろうが存在してくれればそれ以上望む事はないので別に巨人が現在のような権力を持っていられるようにとかも全く考えてません。むしろ今みたいに必要以上に謂れのない部分にまで批判が及んでいることを思えばそんなもの捨ててもらったほうがありがたいぐらいです。巨人ファンと主張するだけで疲れなくて済みますし。
プロフィールにも書いていますが私は野球ファンであるより先に巨人ファンです、巨人があるから野球が好きです。巨人がぜーんぶ捨てて今からバスケットボールチームになりますといえば、バスケットは私にとって最も観戦意欲の低い球技ですがそれでもそっちに着いて行きます。
野球というスポーツそのものに大きな魅力を感じ、いろんな研究材料としてほんとに面白い(野球ほどデータ化のしやすいスポーツはそうそうないです)と思いますけどね。
何が言いたいかというと、人の意見を鵜呑みにしないようにしてくださいってことです(笑)。あくまで参考に。
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閉鎖型モデルと開放型モデル
前に日記で紹介した週ベに掲載中のコラムで最初に説明されていたのがこの点だったと思います。
欧州型(サッカー型)と米国型とかいう記述とかも他で見かけたこともあった気がしますが、鈴木氏のこの名称に従って書かせていただきます。
コラムをご覧になった方は既にお分かりいただけるかと思いますが、ひとまず2つのモデルの事前知識がないとこれからの話が進められないので簡単に説明してみます。人に講義できるほどでもないんですが、かといって著作物を全て引用するわけにもいかないのでまぁ拙い説明で我慢してください。
ただそれより鈴木氏のブログをご覧になることをオススメします。
閉鎖型モデルとはアメリカの4大メジャーで採用されているモデルでNPBも現在はこちらになります。(ただNPBは厳密な閉鎖型モデルではないのでそれを想像してもらうとズレます)
参入障壁を高くすることによって「閉鎖」し、その閉鎖されたリーグのなかで人材・資金などを管理していきます。
それらを管理することで戦力均衡を招き、面白い試合を提供する。リーグが閉鎖されているのでリーグを盛り上げればちゃんと自分の分け前は(制度を整えれば)もらえるわけで、リーグ内でのパイの奪い合いはある程度避けられるのが魅力です。ただそのぶん1チームが収益力を向上してもそれを全体で分け合うため自チームの強化にはあまりつながりません。
ドラフト・サラリーキャップ・収益分配・フリーエージェントなど各種制度はこういう閉鎖型モデルを前提としてはじめて機能するモノになります。
鈴木氏のコラムから引用させていただくと以下のように説明されています。
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運営思想
・人材・資金の管理による戦力均衡
メリット
・下位チームに合わせた協調戦略によりリーグ全体での長期的な繁栄を築きやすい
デメリット
・上位チームの伸びしろを削るおそれがある
・独占と紙一重な為にファンや納税者が搾取される恐れがある
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開放型モデルとは欧州各国のサッカーリーグなどで採用されているモデルでJリーグもこちらのモデルです。(同様にJも厳密な開放型モデルではないのでそれを想像してもらうとズレます)
リーグを階層化して組織し、強いチームは上位リーグへ弱いチームが下位リーグへという昇格と降格を行い、下位リーグから新規に参入する事も可能です。
この場合チームの収益力向上がそのままチームの強化につながるため、チームや応援するファンがその効果を実感しやすくなります。ただ当然逆も起こりうる訳で収益力低下がチーム弱体化を招きチームの崩壊を招きやすくなります。またリーグ内のチーム同士でパイの奪い合いにも発展しやすくなります。
同様に鈴木氏のコラムから引用させていただくと以下のように説明されています。
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運営思想
・自由競争
メリット
・チームや選手の努力が正当に結果に結びつく
デメリット
・短期的なサバイバルが優先されるため、長期的なリーグ繁栄を阻害する財政的問題(チームの倒産など)を生み出す可能性がある
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鈴木氏もコラムで述べられていますが、開放型と閉鎖型にはどちらがいいという結論は(少なくとも今のところは)出ていません。
これはもう簡単な話だと思いますが、閉鎖型モデルであってもちゃんとアメリカで成功していますし、開放型モデルであってもちゃんと欧州で成功しているわけです。
どっちかだったら成功するんじゃなく、どっちであってもそれが合っていれば成功するだろうというのが私の考えです。
ということは、問題はNPBを取り巻く(つまり日本の)環境をしっかり見極め、NPBの周辺環境に適したモデルがどちらであるかを間違わずに選択することにあると思います。
その2以降に続きます。
ついでに
先月来続いてる体調不良ですが一進一退って感じでずっと調子悪いです。内容を詳しく言うのもあれなんですが、耳鼻科にかかっていまして始終めまいがしている状態です。
調子がいいときはまだいいのですが、後ろをさっと振り向いたりして頭を揺らすとぐわーんときたり、酷い時には(私はホンモノになったことがないので正確にはわからないのですが)漫画であるような「二日酔いで響きすぎて一歩も動けない」ような状態になります、寝返りを打つとめまいします(笑)。
騙し騙し生きてるから一向に良くならないんだといわれてますのでしばらく本気で静養かもしれません。
そうなってしまうと戻ってくる頃には間違いなく今かんがえてることを忘れてしまうので、頑張ってこの内容だけは書き上げておきたいと思います。
- 事務局に通報しました。
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