話しついでに。
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DIME
2007年12月01日 20:57 visibility114
いかにも夕刊紙らしい記事もとりあげておきましょうか。
こちら。
前にも書いたように、編成と現場は本質的に共存できないのが当たり前です、目指すものが違うのですから。
監督というポジションが人事も含めて全てを掌握し、全てに対して責任を取るというのはプロスポーツの世界ではもはや一般的な手法では有りません。日本ハムが高田氏をGMとして据え、GMと監督の職分がわかっている外国人監督を置いたことで成功したことでも明らかなように。
一昔前にはGMと総監督との区別がつかず現場を引っ掻き回してばかりいたGMもいましたけどね(笑)、あの時GMの方を解任してればロッテの隆盛は10年早まったのに、あのロッテの決断ほど間違いだと断言できることは野球界でもそうそうないでしょう。
だから私はヤクルトが高田氏を監督に招いたのはちょっと疑問に思っています。GMとして招くならともかく監督して招いた上で全権を任せていては日ハムでの成功と同じ事を期待するのは難しいだろうと。
「補強の記事で、監督よりも球団トップの名前ばかり出てくるのは巨人だけだよ」との事ですがこれは正確ではないですね、逆に監督の名前が出てくるのは日本の球団ぐらいです、MLBの記事を見ればそういう発言をしているのがGMがほとんどなのがわかるかと思います。つまり「巨人と一部を除いたMLBの球団だけ」が正確です。
あと、「河埜さんはV9戦士なのに…。それが何でファンサービス部にならないといけないのか。野球経験のない職員に担当させた方が」とかいっているのが本当に関係者だとすれば、この関係者こそ解雇すべきです。できれば実務に長けた人のほうが望ましいのだからOBに任せるべきではないとかいうならともかく(笑)
まぁ夕刊紙でいう“関係者”というのは実際は存在しない人なのがほとんどですが、とりあえず真に受けてあげると、ファンサービスを見下すような発言をしている人間が関係者としていることの方がよっぽど恐怖ですよ。
ファンサービスというのは球団としてもっとも重要視しなければいけない部門の1つ、そこに広告塔との役割もかねられるような選手OBを置くのは悪い考えとは思いません。実務はそう期待できないとしてもファンサービス部門の活動の中で露出するだけでも価値があります。
繰り返しますが、ファンサービスというのは非常に重要なポジションです、それを見下すような考え方が出来るという時点で感覚が古すぎますし、こんな記事に仕立て上げられる記者の感覚の古さが伺えます。
あと、門倉健の獲得については、私はリアルタイムで記事書いているのでこちらを見ていただければわかるとおり、状況を見る限り獲得を強硬に望んだのは現場、折れたのが編成です。
記事に合わせて都合のいいように「事実」を書き換えるのは報道の常なんで別に怒る気も無いっていうか、そもそも怒るほど報道に期待して無いですけどね。
もちろん、最終的に判断したのは編成であり、チーム編成の責任者は清武本部長ですから、門倉健の獲得に対しての責任は十分に有りますが。
ただ現場の声を聞かずに編成が好き勝手とってきているというのは記事内容に合わせて都合よく仕立て上げてるだけ。たぶん原監督を批判したい時なんかは「原が肝いりで取った門倉」なんて書くのでしょう(笑)
そのFA選手獲得のあたりは置いとくとして、記事に書かれているような変化がもし球団内に起きているのだとすれば、これは非常に良い方向への変化です。大歓迎ですね。
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参考。
フロントがこれでは、原監督も浮かばれない。5年ぶりにリーグ優勝した巨人だが、原田治明編成調査室長が退団。表向きは定年ということになっているが、実情は球団トップと衝突してのことだというのだから、異常事態といえる。
通常、球団の編成担当は、他球団の選手を調査し、監督と相談しながら獲得などを決めていく。が、巨人では球団トップの独断で、意見がまったく反映されないという。
ある球団関係者は「いつも上の方が現場の意見を無視して門倉、野口、豊田と使えないものを獲ってきている。前はこんなことはなかった。それではバカバカしくて、やっていられないとなるよ」と明かす。確かに今年の小笠原はともかく、巨人のFAは失敗続き。
原田室長は退団理由を、「会社がそういう方針だから仕方がない。(補強は)こちらは調査室なので獲る、獲らないは上の方で決めることなので」と語ったが、球団内は怒りの声が充満しているという。さらに、河埜和正編成担当はファンサービス部に異動することが決定。
「河埜さんはV9戦士なのに…。それが何でファンサービス部にならないといけないのか。野球経験のない職員に担当させた方が」と関係者はあきれ顔だ。そして、「編成とスカウトは、チームで最も大事なところ。それを素人のトップが全部決めていたら、チームはムチャクチャになる。補強の記事で、監督よりも球団トップの名前ばかり出てくるのは巨人だけだよ」と前出の関係者はズバリ指摘。
一方、横浜はスカウト4人など、現段階で9人の退団が決定し、激震が走っているが、「あれは那須野問題の責任を取らされたというのもある。ウチの方がひどい」と、いう声も聞かれた。
それだけに、球団関係者は、「結局、優勝できなくても、責任を取らされるのは球団トップではなくて、監督だ。これでは原監督がかわいそう。中日は落合監督が全部決めている。でも、負けたら責任を取るのは落合監督なんだから、それでいいんだ」と力説する。
今季、巨人と中日の差を渡辺球団会長は「ベンチの差」としたが、フロントの差の方が大きいようだ。
夕刊フジ
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