巨人 06-07主催試合観客動員推移
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DIME
2007年10月04日 10:21 visibility525
10/3の横浜戦で今年の巨人の主催試合の全日程が終了しました。
既にちょこっと触れていましたけど、改めて振り返ってみたいと思います。
また昨年の動員数についての日記はこちらです。
なお今年の主催試合数は全部で72試合、昨年より1試合減少しています。これは昨年がセ:55、交:18だったのが、セ:60、交:12と変更されたためです。
今年は主催試合に関しては雨天中止は1試合もなし、地方開催試合数は昨年と変わらず9試合、よって東京ドームでの試合は63試合です。
2006年観客数
全72試合で、291万1358人、1試合平均で40436人となり、昨年割り込んだ40000人を超えました。
ただまぁこれはいつもいっているとおり地方試合が含まれているのであまり価値のない数字なんですが。
そこで開催球場別に分けて、ここからは東京ドームでの数字に限って話をすすめていきたいと思います
○開催球場別
東京ドーム:64試合 270万0407人 / 42864人
地方開催:9試合 21万0951人 / 23439人
○最多(ドーム)
46260人:10/2 対ヤクルト 火曜日
46161人:9/ 8 対阪神 土曜日
46004人:9/26 対中日 水曜日
45996人:5/ 4 対ヤクルト 金曜日
45901人:9/23 対横浜 日曜日
○最小(ドーム)
37293人:4/13 対ヤクルト 金曜日
37365人:4/26 対横浜 木曜日
38055人:4/25 対横浜 水曜日
38162人:9/21 対横浜 金曜日
39167人:9/14 対広島 金曜日
06-07比較
再度の断りですが、比較するに当たっては、地方開催は開催球場(=球場のキャパ)も試合数も違うためそれを除外して比較することにします。
が今年と昨年との東京ドームに限った動員数を比較したグラフになります。
まず全体についてです。
昨年は2005年と比べた時に0.2%の減少(42077→41997人)でほとんど誤差の範囲内だと書きましたが、それに対して今年は2.0%の増加(41997→42864人)となりました。
稼働率が90%を超えている中で2.0%の増加というのはある程度評価できる数値だといえます、増加しているとみなせるでしょう。
では引き続いてクールごとに振り返ってみます。
ご覧いただければわかるとおり、今年は昨年に比べて、第一クールでは非常に低い出だしでした。
昨年の日記で下げ止まりだと言ったのですが、この数字ははっきり言って予想外でした。もし今年もチームの成績が伸び悩んでいたらもしかしたら下げ止まりなどではなく、更に落ち込んでいたのかもしれません。
幸いにもそのようなことはなく、チームの好調に比例するかのように、第二クール、交流戦、第三クールと昨年比で増加傾向で推移します。
そして今年の平均動員を大きく押し上げたのは第四クールです。昨年の日記では第四クールの低さを「消化試合による損失」だと書きましたが、今年は逆に「優勝争いによる利益」だといえます。
これぐらい明らかに差がでました。改めてここでもう一度述べます。
ここからわかるのは観客を呼び戻したものは、優勝争いであり、チームの勝利だということです。
巨人の人気が低下している、観客動員が落ちている、そういう事実があった時、生え抜きを使わないからだとか、補強をしたからだとか、そういう指摘が多々ありました。
しかし、それらは嘘だという事がここに示されています。補強をしても、生え抜きばかりじゃない打線でも、客は来たのです。
何故か。それはそもそもその指摘は昔からあったただのやっかみとか妬みや嫉みが姿形を変えたものに過ぎなかったからです、本来の巨人ファンの声ではないのです。それを聞いたからといって巨人ファンになる人たちの声ではないのです。
巨人が聞くべきは、巨人が見るべきは、巨人の試合を見に来てくれる、巨人を応援してくれるファンの声です。
そのファンは今年の観客動員においてどういう答えを示しましたか。それが巨人が選ぶべき答えです。
今年の巨人は答えを見失わずただしい答えを選択したからこそ優勝もできたし、それに伴って観客も呼び戻すことができたと思います。
しかし、まだまだです。まだまだ往年の動員力を取り戻しているとはいえません。
特に9月、第四クールに入ってからですが、チームが優勝争いをしている中の試合にもかかわらず9/14、9/21の下位チームとの対戦ではワーストに入る観客しか集められていません。
これは即ち、客側から見て巨人戦を見ようとした時に、対戦相手を選択してチケットを購入することができるほどチケットの入手が容易になっているということです。
客だって好みは有りますから、同じ試合を見るのであれば下位チームとの試合より、上位球団との戦いを見たいでしょう、そちらに集中するのは当然です。
しかし、チケットに対する需要が、その上位球団との試合だけで全てまかないきれないほど多く、そしてならば下位球団でもいいから試合は必ず見たいというほど強ければ、需要は他の試合へと流れるのです。
逆に流れなかったということは、それだけまだ需要が大きくないし強くないということを示しています。
まだまだ足りません、もっともっと強くなり、もっともっと勝利を積み重ねる必要があります。そのための努力をここで止めてはなりません、優勝したからといってそこにあぐらをかけばすぐにまた転がり落ちます。
まとめ
昨年の日記にて、観客動員数から見れば今の状況が巨人としての底、落ちるところまで落ちきっているでしょう。と書きましたが、実際のところどうだったのかな、と思います。それは第一クールでの落ち込みからです。
もしかしたら、今年もまた優勝争いに加われなかったのだとすれば、底を見たどころか、底だったはずのラインを突き破って2番底にまで下落していたかもしれません。
それを補ったのが、結局はチームの勝利です。チームが勝利し、優勝争いに加わったからこそ観客動員は大きく揺り戻したのだといえます。
巨人だけでなく他球団においても、育成だとか地域密着だとかいろんな言葉で“勝利以外の部分”で客を呼ぶことを目指しているような方針が見受けられる球団がありますが、それは結局勝利に対する最善策(補強)を取らない球団の間違った方針をごまかすだけのものに過ぎず、結果としてそれで優勝争いに加われていない球団は結局は観客も集められていないのではないでしょうか。
もちろん、勝利以外の部分で客を呼び込めることは必要です、でもだからと言ってそれは同時に勝利をないがしろにしてもよいということにはなりません。
また独立リーグのように、より上位のリーグが存在していればそちらに選手は抜かれていくのですから、ただ単純に選手の質とそれがもたらす勝利とに根ざすわけにもいかないでしょう。でもNPBの場合はそういうことはないはずです。
NPB内で育成だとか地域密着だとかで成功しているといわれる球団にしても結局はチームが優勝争いをしている球団であることがほとんどです。
本当に成功の理由は育成や地域密着なのでしょうか。それらの理由はチームの勝利がまずあってそれによって来た観客に対する副次的効果ではないのでしょうか。
このあたりをもっとしっかり考えて欲しいものだなと思います。
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