何が正々堂々だ。

「何が何でも金」とか言っていた人間が聞いて呆れる。
これが「勝手に枠をはめる」ってことだよ。

ルールで禁止されていない行為である以上、それは卑怯でもなんでもない。
それを卑怯に感じるのだとしても、「その行為は間違った行為である」という主観に慣れてしまったがために発生する感情に過ぎない、結局は「自分が慣れている野球」と違うことに対して拒否反応を示しているだけでしかない。
今回の件においては「事前にルールの変更を申し出てそのようにルールを変更する」というのが本当の正々堂々たる活動ってもんだ。
それを行ったけれども、変えられる政治力がなくて変えられなかった以上は、ルールに則った中でできる限りの事をするのが正々堂々ってもんだよ。
メンツだか慣れ親しんだモノへの愛着だか知らないが、これで「何が何でも金」を取ろうとしているつもりだとはね。
負けたときに「日本もメンバー変更を戦略的に使えていれば」なんて恨み言を言っても遅いんだよ、本当に勝ちたいんであれば、最善をいつも選ばなければダメだ。

今回こうなった以上は、例えば、先に出すメンバー表では「ピッチャー　宮本慎也」としておいて、直前のメンバー表で「ピッチャー　ダルビッシュ有」なり「ピッチャー　和田毅」とかしてもいいってことでしょ、事前の登録どおりじゃなければいけないのだったら、「ピッチャー　岩瀬仁紀」とかすればいいわけで。
明らかにこれは行使するとしないでは試合への影響が大きく発生するでしょう、直前から先発投手のデータを確認できるのと、できないのとでは、このデータ全盛の時代ではあまりにハンデがつきすぎる。

本当に、絶対に金を取りたいんだったなら、自分の流儀に反しようが、自分たちが反対していたルールであろうが、ルールがそう決まった以上、“正々堂々と”ルールの中でできる限りの事をしなきゃ。
これでは私からすれば「本気で金を取る」という気持ちがいったいどれだけ本当なのかすら疑問に感じる。
泥水すすろうが汚泥かぶろうが勝つっていう気持ちがないでしょ、どう考えても自分が汚れないことのほうを大事にしてるじゃないか。しかもそれは自分が汚れてるって思い込んでるだけでまったく汚れたことなんかじゃないし、馬鹿げてる。

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