巨人来季契約予想2008 野手編
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DIME
2008年09月27日 10:53 visibility96
さて、最後、野手編です。
ここまで書いてきて気付いたんですけど、やっぱり野手から始めるべきでした。データ取ってくるのが面倒なんで最後にしちゃったんですけど、野手から考えないと整合性がとれなかった。
じゃいつもの断りです。
○育成選手については彼らには支配下登録人数枠の外なのでここでは書きません。
○捕手に関しては野手の中でも独立して枠が考えられているところがあるので以下では除外します。
○特別な断りのない限り、今年の成績については1軍が9/25現在、2軍が9/22現在となります、たぶん。
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現在の巨人の支配化登録野手は内野手が14名に外野手が13名、このうち李承ヨプとラミレスを除いて日本人選手は内野13と外野12とになります。
で、今年は特記事項としてラミレスが来季より日本人扱いになります。外国人枠という制限を考慮する為にここでは外国人を別枠と考えていますので、来季以降に関してはラミレスは中に入れないといけません、扱いとしては「獲得確定の選手が一名いる」と考えればいいかと思います、その分戦力外選手の数を多めに考えなければいけません。
まず今年の1軍については、期待していたぐらいの若手の起用があったかなと思います。
去年4名だった若手主力が今年5名、このうち3名が去年は名前の上がらなかった選手です。まだまだ世代交代が進んでいるとは言いがたいですが端緒としてはこんなものでしょう。
2軍については、今年もまた高卒選手で1年間フル出場の中井大介が出現し、田中大二郎も2年続けてほぼ出場。今年もまた2年目までの若い選手が数多く打席に立っているのは評価できます。
ただ、去年問題点としてあげた「レギュラーの高齢化」、坂本勇人という華々しい目玉があるので誤魔化されがちですが、ほとんど高齢化したままです。
その坂本にしてもある程度結果度外視での起用で、STATSだけみればとてもとてもレギュラーとして起用していい選手だったとは言いがたい。亀井も序盤結構目立ちましたけど、STATSでみれば結局あんまりいい成績を残せているわけではない、今までが悪すぎたのでそれでも良く見えてしまうんですが。
新しく加わった名前としてあげられるのは鈴木尚広ぐらいですが、STATSには文句は全くありませんが、彼も来年で31歳です、若手ではありません。
ただこの問題は、「大社で即戦力級を持ってきていきなり据える」ぐらいしか速効薬はありませんから、もうしばらくは今のレギュラーで粘りつつあと2〜3年ぐらいの継続課題とするしかないですね。
そのために必要なのは第一に、若手の数を増やして全体の可能性を高めることです。しかし支配下枠の選手数も1,2軍で与えられる実戦機会(具体的には打席数、が一番わかりやすいでしょう)も有限です。
となれば、どうしても若手にまわす分だけ、ベテランに回す余裕がなくなります。ここ数年間で若返りが急務であるチーム事情を鑑みれば、どうしても他球団よりも厳しいラインでベテランを切っていかなければいけません。
ただし、その問題点についてはチームも当然認識しており、去年、一昨年と既に高いラインでベテラン選手が切られ、戦力外になったそれらベテラン野手の多くは他球団に拾われています(=巨人より拾った球団の方が合格ラインが低い)。結果としてベテランは既にだいぶ薄い、それでもなお今年もそれを行うとなると、名前が挙がるのはある程度実績のある選手ばかりです。
彼らを切る事は、昨年、一昨年以上に非常にリスキーです。あまりにベテランがいないと、レギュラー選手が怪我などで離脱したときにいやおうなしに若手を使わざるを得ません。チームの中で「若手かベテランか」という選択肢を用意することすらできなくなります。そこまでなってしまうのは問題(2005年の巨人のように内部競争を促せなくなる)なので、そうならないギリギリを見極めないといけません。
逆に2年間もこの傾向を続けているとなると、若手もじゃっかんだぶつきが出てくることが予想されます、具体的に言えば若手内野手が5人いてもポジションは4つしかありません。多数の選択肢を試している事の副作用として、どうしても他の選択肢より相対的に劣るものを見極める時間が不足していることを覚悟の上でそれでも諦め、限られた機会を有効活用する必要があります。
なので今年の方針としては、極限までベテラン選手を削っていくと同時に、結果のでていない若手に対しては、他の選手やドラフトとの兼ね合いで厳しい判断をせざるをえないでしょう。
以上が巨人野手陣に対する考察です。それを踏まえて、今年の戦力外予想は以下のとおりです。
■確率<高>■
小坂誠
清水隆行
梅田浩
■確率<中>■
岩舘学
小田嶋正邦
円谷英俊
松本哲也
3名じゃ間違いなく足りないと思います。個人的には5人ぐらいかなと思っています。だから、<中>から2名って事ですね。
私個人の評価基準で選ぶなら、松本と円谷を選びます。ただあくまで私の評価基準であって、予想としては岩舘ともう一人かなぁと思いますけど。
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で、いつものようにスクリーニング。
ここ数年の傾向からすれば、2年目までの野手で戦力外となったのは入野久彦の例しかないので、そこまでは「100%残るに違いない」という基準とするのが妥当だと思います。
ただ今年は以下の3条件によって除外される選手が7名しかいません。7名中2名が怪我によるものなので実質的に除外される選手は去年のほぼ半分。
そう考えると、この3条件下の選手の中からも選ばれる事も十分ありえます。その時にまず選択肢となるのがベテランで出場数はあるものの結果が残っていない選手、なんですが今年のメンバーではそれに該当する選手は見当たりません。次の選択肢としては、超若手の中から将来性に魅力を感じられない選手を選ぶことになります。
具体的に名前を挙げているのは前述の通り、松本哲也と円谷英俊です。
超若手:2年目までの選手
中堅:今年一定以上1軍登録のある投手(30歳未満)
ベテラン:今年一定以上1軍登録のある投手(30歳以上)
※一定以上の登録:100打席以上or50試合以上
超若手:7名
・藤村大介
・中井大介
・加治前竜一
・田中大二郎
・円谷英俊
・松本哲也
・隠善智也
若手主力:4(+1)名
・坂本勇人
・(阿部慎之助)
・亀井義行
・脇谷亮太
・寺内崇幸
ベテラン主力:7(+1)名
・小笠原道大
・木村拓也
・谷佳知
・高橋由伸
・鈴木尚広
・古城茂幸
・(鶴岡一成)
・大道典嘉
計18(+2)名
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で、残った選手が以下です。
・岩舘学
・小田嶋正邦
・二岡智宏
・梅田浩
・矢野謙次
・小坂誠
・清水隆行
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○二岡智宏&矢野謙次
怪我などの理由でスクリーニングから外れただけで、戦力外になるとかいうレベルの選手ではありません。
個人的には矢野謙次は現在一軍に呼ばれても何の不思議もないと思っていますが(谷佳知と入替かな)、チームが上手く機能しているときにあまり弄りたくないんでしょう、それはそれで理解できます。
新しい選手を使う事はある程度のリスクは必ず発生します。しかもまったく一軍で結果が残っていませんし。
何よりも、リスクを負ってまでこれ以上チームの攻撃力を高めないといけないかといえばそうではないのですからね。2.8点を3点ならともかく、6.8点取っている状況でそれを7点にする意味はあまりないです。
○小坂誠
守備においては、数十年に一人、プロ野球史でも確実に五指には入る遊撃手でしょう。今年はほぼ全く見ていませんが、年齢からくる衰えを勘案しても守備に関してはチーム最高であろうことは想像に難くありません。
ただ、野球は守備だけをするものではありません。もちろん彼なら足もありますけど、守備と走塁だけでもない。
単純にSTATSを見ても、今年は2軍でも打撃成績が非常に悪い。117打席たっての結果が打率.152、出塁率.265、長打率.192、OPSで.457にしかなりません。XR/打席やRC/打席でも平均の半分以下。
100打席以上たった巨人の選手ではOPSで.600を下回った選手は他にいません。イースタン全体で見ても.600を下回る選手は4人しかいません。これではたとえ守備での貢献が史上最高の選手であっても、打撃でのマイナスを半分も満たすことは出来ないと思います。
1,2年目の選手とかだったらわかりますけど、ベテランでこの数字となってくると、やはり相当きびしい。
打てないとなってくるとやはりチームでも使い方は「あまり打力の要求されない」ポジションに限られてきます、大幅な若返りが必要な今、その「限られた部分の能力だけでもあれば使える」比較的に要求水準の低いポジションは若手に回すのが望ましい。
ただ去年、一昨年までは若手にまわそうともそもそも若手がいませんでした。今いる若手内野手の半分以上は小坂入団(05年オフ)後に入った選手ですからね。
そして今年、その中から寺内が1軍に割って入ってきた。ここに到達するまでのこの数年のつなぎが、小坂誠に求められていた役割です。個人的には到達できるのは来シーズンだと思っていました。
単に守備だけで言えば、寺内や他の若手では比較にもならないでしょう、でもだからと言って小坂を使うべきだったかと言えばそうではない。長期的展望や代打で出てくる可能性などを勘案すれば、守備での優劣はひっくり返り、優れた選択肢は寺内であろうという考えに私は同意します。そもそも私個人は守備に関しては最低要求水準さえ越えていれば後の差は軽微と思っていますし。
巨人にとって彼はとても必要だった選手で、そしてその求められた役割をしっかり果たしてくれたと思います。
○清水隆行
まず、私の考えとしては、「温情」というのはベテラン選手に対して礼儀を欠く行為だと思っています。
「チームの勝利」の為に尽くしてきた選手に対して、「チームの勝利」を最優先に考えていない「温情」で遇する。それはその選手の努力を踏みにじり、尽くしてきた想いを否定することに他なりません
チームへの貢献が高い選手だからこそ、チームはチームにとっての最善の選択肢はこれであるという事を隠さずに選手に伝えるのが、選手に対する礼儀です。
現在、巨人の中で30歳以上の外野手は5人、鈴木尚広、高橋由伸、ラミレス、谷佳知、清水隆行です。鈴木尚広が一皮向けて、亀井もようやく並の選手程度の結果は出し、矢野も控えている、もちろんそれ以外の若手も多数います。
ここでも小坂と同じように控えの位置にベテランを置いておくのは若返りの点から考えても望ましくなく、レギュラーとしてみた時に明らかに他の4人とは大きく力に開きがあります。
で、これも小坂と同じなんですが年齢とかを置いといて、単純にSTATSだけ見てもやはり大きく見劣りします。
去年は最後の最後にきらめきを見せてくれましたけれど、それを裏付けるようにやはり昨シーズンは2軍でもOPSで.884(44打席)。
去年はチーム全体で打撃成績が非常に悪かったので、100打席以上たった選手の中で.800を超える選手すらいなかった。そう考えると一軍で使われることにも合理性があったわけです。
それに対して、今年は.719(80打席)。打席数が少ないので安易な断定は避けるべきですが、矢野が.919(74打席)、加治前が.767(153)、梅田が.787(105)ですから、今の2軍から誰を一軍に呼びますかって言われて清水より先に若い選手となるでしょうし、実際に彼らが呼ばれていった。
野手の高齢化が進み、補強でベテランを加えてお茶を濁しつつ若返りに向けてまだまだ発展途上の今、清水を置いておく余裕がチームにはありません。
もちろん、谷佳知やラミレスを獲っていなければ清水隆行はまだ使う余地があったのかもしれません。けれども「清水が使われる」事と「チームが勝つ可能性を高める」事とは比較する以前に次元が違います、比較することすら失礼、何より清水に対して失礼です。
まだ「彼なら」と思えるような次代の選手が1軍で全くでてきていません、それを考えると一人でも多くの若手選手が欲しいのが実情です。それを考えれば生え抜きでチームへの貢献の非常に大きな選手ですが、戦力外とせざるを得ません。
○梅田浩
もうちょっとチャンスをあげたいなぁというのが正直な気持ちですが、現在のNPBでは、これぐらい与えるのがせいぜいでしょう。全くチャンスがもらえなかったとまでは言えません。
清水のところでチラッと書きましたが、OPSで見たときに加治前とほぼ変わらない。しかもこれで彼個人では一番良いシーズンです。
将来性や年齢などを考えると加治前に大きく分があり、似たようなタイプの加治前という存在がある以上、梅田の将来性に賭けるよりも新人選手の将来性に賭ける方がチームにとっては良い選択だと思います。
今思えば、去年のシーズン当初、4番に抜擢されて優先的に起用されていたところで怪我(だったかな?)で長期離脱してしまったのが分かれ目になってしまったかなと思います。
あそこで芽がでていれば変わったんでしょうけど。やっぱり下位指名の選手となってくると与えられるチャンスは大きいのは1度か2度、小さいのも入れても5度もないでしょう。それぐらいの機会はあったと思います。
○小田嶋正邦
順当に考えれば、<中>のなかで岩舘と小田嶋というのが一番有力な選択だと思います。
ただ、今の2軍の選手に一番かけているのは長打力なんですよね。その点に関しては小田嶋は頭1つ抜けます。打率.295、出塁率.360、長打率.528、OPS.894。
去年悪かったんで、それが続くと困るなと懸念していたんですが、今年はしっかりリカバリーしてきています。李承ヨプ、矢野謙次、捕手2人と並んで2軍で打撃結果が高い選手の1人です。
勘違いしちゃいけないんですけど長打率は、田中が.445、中井が.404、隠善が.414、加治前が.424。彼らはみな、少なくとも現時点ではまったくもって長距離砲ではない。
この2年目までの選手たちはまだまだあと数年は打撃によって1軍に貢献するという可能性は期待はしても計算はできないと考えています。
とすると、小田嶋を切ってしまうと、一軍戦力に何かあったときに、「打撃」での貢献を期待するための駒がほぼなくなってしまいます。それはやはり問題です。
今年の数字を見る限り、活躍できる見込みがないとは全く言えないと思います、結果はでています、去年の三浦貴と違うところはそこです。とはいっても三浦貴は今年小田嶋とほぼ変わらない成績ですけどね。
長距離砲と言うのは希少性が高いですから、怪我人が続出したり長期的展望が狂ったりして、どうしてもチームに必要だ、となった時に即座に手に入る駒じゃありません。
それを考えると、要らないように見えても置いておく、ぐらいがちょうどいいと思うんですよ、個人的には。
気になるのは一軍での使われ方です。当時の日記にも何度か書いたと思うんですが、使われ方が非常に良くなかった。
特に長距離砲は、抜擢して我慢する、という事が肝心だと思うのですが、今年の使われ方はその対極と言ってよかったと思います。あのような機会の与え方だと小田嶋でなくても似たようなタイプの選手が出てくるにはなかなか難しい。
逆にあのような使い方しかできないのであれば、小田嶋は、というよりも「一軍実績のない長距離砲の控え」という手駒はいらないと思います、今の一軍首脳陣では使いこなせません。
最初から実績のある選手を余所からひっぱってくるしかない。幸い一・三塁の長距離砲は比較的補強が容易ですので、何が何でも育成しろとは思いません。
育成順位としては、捕手・二塁・遊撃・中堅(・右翼)の補強が難しいポジションで長距離砲を育成することがまず優先されます、内部のプロスペクトはそちらにまず割くべきです。その結果、一塁まで手が回らないのなら補強すればいいです。
あともう1点気になるのは、ラミレスがファーストの練習始めたらしいですね。報道でそのような記事を読みました。
私は、ラミレス獲得という事を聞いてからずっと誰か外野手の一人をファーストの控えもできるように用意しておくべき(具体的には谷佳知を挙げてました)と言ってきましたのでこれは賛成です。
やっぱり現在の一軍で最大のウィークポイントの1つがファーストの控えです。ここに主力選手の中からカバーできる選手が出てくるのは非常に理想的な解決策の一つと言えます。
これで3年ぐらいは何とかなると思います。で、小田嶋も今年29ですから、他の方法で3年カバーできるのならば、小田嶋でなくて次代の選手に育成を切り替えていく方がいいと思います。
問題はラミレスの一塁守備ですね。
○岩舘学&円谷英俊
まずは岩舘学について。順当に行けば岩舘が今年は戦力外だろうなぁと思うんですけど、今年の2軍成績が非常に良かったんですよね。139打席で打率.305、出塁率.426、長打率.416、OPS.836です。
ちょっと今年は他の年より打席数が少ないですけど、この4年間で彼が出した事のないレベルの数字です。特に長打率ですね、最後に下がってしまったんですが、一時期は4割台後半まで伸びていました。四球は元々良く選べてる選手なのでIsoDもチーム内では非常に高い。
ようやく開花の兆しがでてきたと見るべきなのか、打席数も少ないし偶然良かっただけなのか、非常に判断に困るところです。
で、円谷英俊ですが、チームで三番目の打席数、明らかにチームとして強化指定、いまAクラスって言っているんでしたっけ、それに含まれている選手だと思います。普通に考えればここで放出は考えづらい。
ただ、2年続けて打撃があまりに非力です、これはちょっと座視できないものがあります。寺内の存在がありますから、「打てなくても守りや走りで」ってアピールでは物足りません。
もし仮に、岩舘を残したいとするならば、円谷との二択になってくると思うんですよね。
坂本、田中、中井を含めて、今の若手内野手陣は明らかに長打力に欠けます。もちろんまだ成長途上という事が大きな理由ではあるのですが、彼らが成長するまではどこかでカバーしなければいけません。
そうなった時にここ2,3年を凌げる選手が欲しい、その有力候補の一人となる寺内はちょっと非力。以上を踏まえてどっちだろうと言えば寺内と被らない岩舘だと思うのです。左右で言えば被らないのは円谷なんですけど(笑)
岩舘は今年のこの数字を出すまでに5年かかりました。逆を言えば、円谷だって岩舘のように5年間待てば化けるかもしれないし、その時は岩舘以上かもしれません、それは私もそう思います。岩舘が最初の2年間で上げた成績を円谷のそれとを比較すればけっして円谷が劣るわけではない。
ただ、チーム事情が全く違います。岩舘が入った頃がいつも言っているドラフトでの投手偏重の時期で、結果的に育成すべき内野手の頭数が少なかったので岩舘にもある程度の打席数を振り分ける余裕があった。
それに対して今の2軍は特に高卒野手が多く、しかも現時点で円谷より数字を残しています、となってくるとその「5年間」を作れる余裕があるのか、そしてそれをかけたとして「5年後」にそれは必要なピースなのか。
ちょっと判断が難しいところです。岩舘にしても長打率が最後にだいぶ下がってきちゃいましたからね、.450↑ぐらいあれば面白かったんですけど。
○松本哲也
彼もAクラスの選手でしょう、チーム内4番目の打席数です。シーズン終盤も一番センターで固定されていましたし、普通に考えれば戦力外となる事はないと思います。
ただ打撃の数字が非常に悪い。特に長打率の低さが目に付きます。去年はチーム全体が悪い中でそう悪くない数字だったんですけど今年は去年より数字が悪化しています。
この内容で優先的に起用されているのはいかがなものかと思いました。
どうも日本では足があったり守備が良かったりすると、打撃にたしょう目をつぶっても起用しても構わないと考える傾向があると思うのですけど、私は守備や足で打撃のマイナスを補うのは非常に困難だと思っています。
だからそこで評価に大きな齟齬が生じているのだろうと思いますけど、私は是認できないところですね。
それに加えてもう一つ懸念材料があります、走塁技術は向上しているのか。
たぶん最初に見たのが、西武第二での教育リーグだったんじゃないかと思いますが、それから何度か見て、ルーキーイヤーの公式戦が始まる頃には走塁技術に問題があるなと判断していました。
足は速いです、文句なく早いと思います、だから守備とかは効果絶大。ただ、足が速いだけじゃ上手な走塁はできないですよね、むしろ技術がないほうが致命的。
今年は全く見てないんで何ともいえないんですが、盗塁9に対して盗塁刺が6、ちなみに去年は盗塁4に盗塁刺6でした。
レベルアップしていると言っていいのか、それともまだまだ使い物にはならないねと評した方がいいのか。
怪我人が重なって一度一軍には呼ばれましたけど、やっぱり基本的にまだまだ2軍レベルの選手だと思います。
そう考えた時に、あのタイミングでの支配下登録への変更はどうだったのかなと今にして改めて思います。
当時に書いた日記が2つありますけれど(その1)、(その2)、松本哲也をあげたのは、ちょっと早すぎたというか、プロモーション目的の部分もあって判断を早めた。当時からそう見えました。
プロ野球が興行である以上チームの活動にそのような意図が含まれることを間違っていると非難するつもりは全くありませんが、結局松本哲也にとってどちらがプラスだったのでしょうか。
現在の状況で育成選手ならば100%残留です、切るのはありえない。こうやって検討にあがるのも結局は2軍レベルであるのに支配下に入っているからです。
やっぱり山口鉄也や隠善智也がそうであったように、一軍で必要になって初めて支配下に上げるべきだと感じます。もちろん一度呼ばれましたけどあれは人数が足りなくて急遽呼んだだけであって、松本が育成だったなら加治前が呼ばれていただけでしょう。
今年は外野で2名確率の高い選手がいますし、切る事はほぼ無いと思いますけれども、でもその次にあげる選手は間違いなく松本だと思います。
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- 事務局に通報しました。
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