ちょっとイイ話8 広澤克実と野村監督

え~、段々ネタが無くなってきましたが、


毎回訪問頂き、評価して下さる方もいらしゃいますので、


もう少し頑張ってみます。(笑)


 


 


 


今回は、ヤクルト~巨人~阪神を渡り歩いた広澤克実選手の話です。


 



巨人へFA移籍して4年、


ヤクルト時代の恩師、野村監督が勇退することになりました。


広澤は野村のために空気清浄機を購入し、


「体に気を付けて、長生きしてください」


とメッセージを添えました。

その年のオフ、偶然広澤に出会った野村は、


「お前、ワシにあんな安物を使わすんか。」
と言い放ちました。

確かに世田谷の野村邸は大邸宅であり、


自分の贈った空気清浄機では不釣り合いかも知れないと広澤は思いました。


 



そして1年後、


巨人を事実上の戦力外となった広澤を拾ったのは、


当時阪神の監督をしていた野村監督でした。


 


広澤は阪神入団が決まった直後、世田谷の野村邸に挨拶へ行きました。


そして、居間に通された広澤は自分の目を疑いました。



「なんやお前、わざわざ挨拶に来たんか。律儀やなぁ。」



ブツブツ呟く野村の後ろには、


なんと自分が贈った空気清浄機が!



「監督、それ?」



広澤が言うと、野村は照れくさそうに


「ああ、捨てるのも恥ずかしいから、仕方なく使ってただけや。」


 


 


 


 


後年、広澤はこのエピソードについて、


とても嬉しかったとスポーツニッポンの引退記念コラムで語っています。


 


 


 


 


 


 


ちょっといい話でしょ。

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