【サッカー 甲府】 監督とサポーターの良好な関係

52号線を北上しながら、雨のホーム最終戦、信泳が男泣きしてた場面を思い出した。あの時はホームで勝利したにも関わらず勝ち点差で昇格をのがした日。でも、今日とあの日の違うこと。それは昇格でなく残留を既に決めていること。安心してゲームを見られること。

1時少し前に着いた小瀬。身延筋では集中豪雨かと思わせる土砂降りであったが、既に雨は上がり薄日も刺してきた。これぞ天佑。気温もたいして下がることなく、11月最終週としては暖かいくらい。


後援会ブースに立ち寄りサポ仲間とバカ話。そういえば小瀬に来るのは9月以来。ほんとに久し振りの小瀬。

輿水社長も立ち寄っていただき、二言、三言会話する。後任の監督はと尋ねれば「さあ」と煙にまく。「来週のエスパ戦、ちゃんと出口確保しておいてくださいね」少し洒落にならぬ冗談。サポ仲間からとんでもない発言(?)があるもそれを笑って聞き流す。


さて、東京と甲府は山越えすればすぐの距離。スタジアムのフードコートは東京サポでいっぱい。トリモツはもとより、とうとう、中央市の青春のトマト焼きそば、八ヶ岳のベーコンそれぞれ長蛇の列。石和の小作ではトリモツが売り切れたとか。アベノミクスならぬイナゴミクス。地域経済が疲弊している中でのFC東京サポさんたちの購買意欲は冗談ではなくありがたい限り。

そして来季も同じカテゴリーにいる幸せ。

 






セレモニーで、今年一年を振り返るVTRが流れる。

開幕、そうそれは全部雪のせいからはじまる。キャンプ地から山梨に戻れない緊急事態。急展開で決まった国立開催。0-4の大敗。弱小クラブとっては痛い出費、そして痛い敗戦。でもそれからよくぞ持ち直したと思える今シーズン。

VTRでは幾度となく城福さんの海老反りシーンが映し出される。アイコンでも使うようになった城福さんのガッツポーズ。


城福さんは挨拶のなかで、「360度青赤の中であいさつできる。本当に感謝したいと」甲府サポのみならずFC東京サポも感激するようなコメント。実際、スタジアムに残った東京さぽさんからは「城福甲府」ならぬ「城福東京」のコール。

FC東京からは石もて追われるように追い出され、退任の挨拶もしていない。だからこのようなセレモニーで感極まる。

ゴール裏にきてのあいさつ。

城福さんは「ゴール裏のサポーターに感謝したい」と。

 





なかなか前に出ない水野に彼の子供であろう、幼児が彼にトラメガを渡す。水野は「まだ、リーグ戦は終わっていない。最後に未だかっていない清水に勝ってみんなで喜びを分かち合いたい」と。

 





どっぷり日の暮れた小瀬に上弦の月が輝く。

♪あー甲府 輝く夜空 夢の降る場所 俺らの上に♪見ず知らずの人と肩を組みながら大合唱。至福の時。


全体写真。HPからだけどどこにいるのかな。


F崎くんがいつもの試合終了後のあいさつ。

「ブーイングしたい時もあったけど、我慢して信じてついてきたから残留できた。盛田やオミも成長したけど、サポーターも成長した。どうもありがとう」

まるで、最終戦のようなあいさつ。

「最後の清水戦、一度も勝てない清水に勝って城福さんを送り出そう」

意気軒昂となるゴール裏。

スコアレスドローだったけど、終了後にカガヤクヨゾラを歌うことがこんなにた楽しいことはない。

いい形で城福さんと別れる事ができた。きっと城福さんのしたいサッカーはこんなサッカーではないはず。自分も気持ちを押し殺してまで、昇格、残留させてくれた。だから、サポーターの都合でまだ残ってくれなんて言えない。城福さんはいつも最大値って言うし、サポーターに感謝の気持ちを言うが、サポーターの最大値を引き出してくれたのは城福さんだし逆にこちらが感謝したい。15億に満たない貧乏クラブによくぞ3年もいてくれたと。


甲府の夜は長いようで短い。気のおけない仲間と打ち上げ。来季の監督は誰か?樋口さんかはたまた小倉さんの昇格か。それともみうみうか。サッカー談義に花がさく。


一夜明けての山梨から静岡へ。52号を下り、県境甲駿橋を渡れば、もう青赤を忘れる。

昨夜は、F崎くんにあわせて気勢をあげたが、うちにはうちの事情がある。グダグダな守備だがそれでも勝たねばならなくなった。昨日の友は今日の敵。

サポ仲間が冗談で「1億くれたら負けてやってもいい」とか「富士山は山梨のもの」とか面白おかしく揶揄する。

決戦は土曜日。


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