【サッカー 甲府】 覆水は盆に返るのか?
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太田町見付
2011年08月07日 23:40 visibility89
アデッショナルタイム直前から降り出した雨は、そのまま強くなる一方。長い長い5分のアデッショナルタイムが了したのちに集まった選手のそれは、雨粒か涙がまったくもって判別がつかない。
遠くスタジアムの南西ではどこぞの地区の夏祭りであろうか、打ち上げ花火が見える。きっとそこは雨が降っていないか、もしくは小降りなのであろう。夕立は馬の背とはよく言ったもの。昼過ぎ14時過ぎのゲリラ豪雨も、後でサポ仲間に聞いたところによると国母では降ってなかったというし。
花火つながりでいうならば、「スタジアムで勝利を願って花火を上げると勝てない」といささか後ろ向きのジンクスがあるようで、この日も結局このジンクスは健在。石和の花火からチョコっとくすねた(そんなことないか)笛吹市提供の花火も、無駄花に。いや、チームとしては弔花に。
ゲームはペナルティエリア内でイチが後ろから当たっていきPKに。結局これをきちんと決められ1失点。イチのファウルもいただけないが、高萩をフリーにしカウンター攻撃を食らったことはもっといただけない。結局マークがずれているから。両サイドを十分使わせてしまう中盤の選手にも困ったもの。
それでも、内田、イチが起点となりマイクに球を集め、攻撃の形は整っているものの、西川の好セーブ、DF陣に阻まれ得点できない。
流れとしては、甲府ペース。
後半に入り、片桐を投入すると流れも完全に甲府ペース。マイク、パウリーニョがゴールを狙うもことごとく枠の外。
交代枠の2枚目は井澤。彼には失礼な話だが、この交代はいかがなものか。若さだけではゲーム巧者の広島の壁を崩すのは容易ではないはず。
早く同点にいたいがために、攻撃に集中すると、カウンターを食らうことしばし。要注意はやはり高萩。
2失点目も高萩が起点となって佐藤に。結局のところこれは内山の判断ミス。
どんなに選手を鼓舞しようとして、声を張り上げチャントを歌っても、雷雨とともにゲームは終了。
結果、公式戦4連敗、そのことごとくが2失点以上。今季失点がなかったのは、鹿島とナビスコ清水の1-0のみ。
今季、昇格した監督を変えてまで招聘した三浦監督はここで退任。いや解任。守備の再構築を期待されて就任しただけにこの結果は惨憺たるもの。
元来、甲府というチームは守備のもろさは折り紙つき(こんな状況を褒め言葉で喩えてどうする)。だからこそ、J1に定着するためには、昨季の山形のような堅守を望んだはず。耐えていればこそ攻撃の好機が生まれる。それなのに、守備の意識が強すぎ、逆に相手におびき出される。また、守備がおろそかになり攻撃に集中するとこれまた、後方ががら空き。
結局のところ自身の仕事をわきまえたDFがいなかったということ。流石に三浦さんもこればかりは計算外。
守備をおろそかにさせたのはサポーターにも一端の責め。あまりにも攻撃的なサッカーを望みすぎてはいなかっただろうか。それは前回のJ1の2年目で十分懲りているはず。クローズなる言葉に酔いしれるも、その実貧者のサッカーであることをわきまえていただろうか。
後任の監督は、佐久間GMの現場復帰。
後半戦に入り、降格候補であるチームの監督など引き受け手があろうはずもなく、また、一説には1000万円という超格安報酬で監督を引き受けてくれる者もこれまたあろうはずもない。J1監督でようやく消費税課税事業者になる金額で誰が受けようとするのか。(それを思えばよく三浦さんは引き受けたもの)
佐久間さんも、元々現場の人ではないわけで、大宮の時も緊急避難的に監督になったようなもの。08年互いに残留争いをしていた甲府と大宮、最後に息の根を止められたのは柏だけど、その前の節、ホーム小瀬で煮え湯を飲まされたのが佐久間大宮。方や残留。方や降格の憂き目。
いまさら死んだ子の齢を数えても詮無きこと。残りの節、全力でチームを支えなければいけないから。
このゲーム、最後の最後までグラウンドにいたのは、私を含めた5人ほど。
居残って、応援チャントを歌っていた最中、黙々とプラカードの片付け。最後、メイン側の撤収を了したのは10時を大きく回ったころ。
この件はこの件で、少し書きたいこともあるがそれはまた別の話。
- 事務局に通報しました。
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