【サッカー 甲府】 夕暮れケータイで喋る声の交差切なく

 日曜日、スタジアムで会う人、会う人に「テレビに映ってたよ」「冬馬くんの隣の隣にいたでしょう」なんて声をかけられる。そりゃアウエイの鳥取、数少ないアウエイサポーター、スカパーもバンバン映しまくるのは当然の理。甲府は初物に勝てないジンクス発動中。鳥取の夜でも酒を酌み交わしながら、「きっと次節もダメだろうな~」「負けないけど勝てないかも」なんて言って、それがそのままゲーム開始前にも会う人との会話の俎上に。げに恐ろしきは言霊の力。井沢元彦氏ではないが、言霊はやはり存在する。


 


 井沢がらみで、ついでに言えば井澤惇のミドルがもし決まれば、開幕初勝利に続き、ジンクスを破ることもできたに違いない。


 その井澤が倒され得たPKをダヴィがきちんと決め、とりあえず同点に。出会いがしらのような失点から、10分後の出来事。


 


 ゲームの入り方は前節同様、失敗。ばたつく相手ではないのに自分たちでゲームを難しくしてしまう。


 高崎とダヴィの2トップもそろそろ金属疲労。まだ第9節において金属疲労するのもいかがと思うが、高崎自身もしかしたら悩んでいるのかもしれない。


 攻撃のバリエーション引き出しの再構築を図るために、青木、片桐、チェソングンを投入してはみたものの、最後はダヴィ頼みになってしまう。


 


 それに比し、町田のサイド攻撃は、まだ未完成形ではあるが今後の強力な武器になりうる。アルデイレスのサイド攻撃といえば往年の清水。うまく形になれば町田も清水のように大化けするかもしれない。


 


 雨中、ドローに終わったとはいえ、スタジアム全体、火の消えたような静寂。選手が消えるまで歌い続けた「やりたいようにやりなさい」


 13時キックオフ、雨の予報とはいえ(実際にゲーム開始から降り出したが)、やはり観客数が少ないのが気になる。16時でも客が入らず、13時でも客が入らなければ、これはチームとしては危機的状況。また、ゲーム終了後、メインもバックもクモの子を散らすような勢いで潮の引くように観客が消えていく。これはチームとしては危機的状況。


 F崎くんがいるとかいないとか、いなければ、代役のコールリーダーOくんを支えるのがゴール裏。そしてチームを支えるのがサポーターの使命。


 


 重い課題はのしかかる。内憂外患は言い得て妙。まあ、よそのチームに比べればまだましか。昔の人は良く言ったもの「上見て暮らすな。下見て暮らせ」と。


 


 ゲーム終了後、「金曜日はどうする?」「月末の金曜日仕事休めるか!」で会話終了。


 


 緩やかな風になる、早めの春が散らばる、眩さに俯いて落とした涙に気付く。


 失った勝ち点2は大きい。6月2日も勝ち点1のみか。


 


 


 


 


 

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