【サッカー 福島】 ♪君と出会ったスタジアムの スタンドに赤い旗が立つ

選手の出待ち、バス囲みと称しサポ仲間でお金を出しあっての飲み物の差し入れ。撤収準備していたスタジアム外の売店の女の子にとっては突然の大量購入でちょっと面食らったに違いない。

 

吉濱を捕まえて、「得点の時みんなで何しようとしたの?」と問う。

先制した時、選手たちがサポーターの側に駆け寄り一列に並び、ゆりかごダンスのようなことをしようとしたが、すかさず、線審と主審に咎められ、ピッチに戻っていった。何がなんだか?マークが頭上を旋回。

「あれは、みんなが、点をとった時に肩を組んで左右に踊ってるじゃない。それいいかなって思って」と笑いながら答える。

「あれって、勝利して試合終了したときだから」って返すと「そうだっけ」

吉濱の笑顔が気持ちいい。

 

終了間際の失点。失点したとき選手達がピッチに崩れ去る様をみて、どう声かければいいだろうと思ったのも事実。

吉濱にしたって本当は、忸怩たる思いがあったに違いないし、コースケのアイシングも見てて痛々しいものがある。

純弥も、内藤もみんなサポの前では笑顔を見せていたが、内心やるせない思いでいっぱいに違いない。

結局、掴みかけていた勝ち点3はそのうち2を河北潟に沈めることとなってしまった。

 

新幹線開業が早いかJ2昇格が早いかのツエーゲン。開幕時はもたつき会津では撃破したにもかかわらず、その会津以降負け無しのゲームを続け3位浮上。やはり昇格はモチべーションを保つには最高の良薬。

会津まではあまり大差のない成績だったのだがどこでこのように差をつけられたのだろう。

 

ゲーム開始から主導権までとはいかないもののゲームを優位に進めることができたのはユナイテッド。ツエーゲンがまずは静観の構えと言ったら語弊があるが、仕掛けが早かったのはうちであることは間違いない。いつもなら持ちすぎて囲まれ潰されの繰り返しであったが、今日のそれは、ワンタッチ、ツータッチでパスがつながる、当然のことながらドリブルがないわけではなく、きちんと相手を見ながらつないで行ける。

そして、トップのホンヨンにボールが渡る。

得点シーンもサイドを崩してのシュート。それが外れたものをゴール前で、ウッチーが押し込む。いつもならなぜ「そこに誰もいない!」と臍を噛むことばかりであったのに今日のそれは違う。

そして前述のあの場面。得点シーンなどほぼひと月ぶりだけに選手たちの喜びもひとしお。

 

ただ、前半残り10分を切るようになってツエーゲンの動きが活性化する。ヒヤリとしたゴールシーンもオフサイドで救われる。

そしていつもの悪癖、抜かれたあと思わず手が出たり、寄せが下手でファールやカードをもらうことも。

ワンタッチや、ゴール前での競り合いができるようになっただけにこれは喫緊の改善課題。

 

後半、押し込まれる場面も目立つ。なんとしても追加点が欲しく積極的に前に行くしシュートも撃つようになってきたのだがゴールをわることができない。

交代で入った塁くんも、そこで打てば入らなくとも左右に詰めてると言った惜しいシーンも。

 

で、悪い流れはこうしてできる。エリア外でのファール。相手を止める際の悪癖。これは守りきるもスローインに変わる。ゴール前、相手選手に頭で合わせられ叩きつけるようなボールがゴールマウスに。

幾人も詰めていたウチの選手たちすべからくボールウオッチャー。

これが上位にいるチームと下位のチームの差。勝ちきれないチームと負けないチームの差。

もしかしたら、優位にゲームを進めていたのは幻想に過ぎず、ボールを持たされていただけなのかもしれない。

 

失った勝ち点2はあまりにも大きすぎる。でも、失ったものを悔やんでも仕方がない。久しぶりの勝ち点1。4ゲームぶりの得点シーンもあった。ポジティブにいこう。

 

金沢は、身も世も捨ててあなたのために生きるといった君住む街らしい。君たちの本拠は違うが、身も世も捨ててあなたのために生きるとサポーターたちはは云っているから。

 

 

 

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