所詮ここまでの技量(ナビスコ準決勝第2戦 清水1-広島1)
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太田町見付
2010年10月11日 00:31 visibility102
ゲーム終了後、コールリーダーのE朗くんが茫然自失となり、何も語らない様が今日のすべてを物語っている。もともとE朗くんのはしゃいでいる姿は、全くもって想像することができない訳で、太宰ばりの苦悩する姿が絵になるといっては失礼だが、それこそ今日は声をかけるのも憚かられる。たまたまE朗くんの右隣りいたからそのように思った次第。当然ゲーム中は声も出してたし、手拍子もしてたことは言うまでもない。
今日のゲームをそれこそ如実に表すシーン、それは後半15分。山本、平岡、宏介、藤本、ヨンセンとゴール前の混戦。波状攻撃を仕掛けるエスパルス。それを耐え忍ぶサンフレッチェ。李忠成1人を残し、フィールドプレイヤー9人が正に清一列に並びディフェンスラインを作る。全員守備にかける意識が垣間見えた瞬間。
その後訪れたサンフレッチェの好機。守備にまわっていた中盤選手も一気呵成に展開し、うまい具合に空いたスペースからシュートを打つ。そして失点。
守備力の差といってはそれまでだが、失点するわずか2・3分前にうなるような守備をみただけにこの失点は悔やんでも悔やみきれないもの。
サンフレッチェは言わずもがな「三本の矢」。引いて引いてそして放った矢は蒼穹を高くかけゴールに突き刺さる。
もともと今日のゲームは、1-0で勝たないと決勝には進出できない訳で、そう考えたのならもう少し守備の意識をチームで共有してもらいたかった。
賢明な読者なら「2得点以上挙げてもファイナル進出では」との突っ込みが入りそうだが、どう考えても最近のエスパルスが失点しない訳がない。更に堅守をほこるサンフレッチェに対し、失点したのなら3点取らなければ国立への切符は手に入れることができない訳で、普通に考えるならばそのような芸当が今のエスパルスに出来うるはずがない。それこそ「百年河清を俟つ」とは言い過ぎか。3点以上簡単に取れると思うほど私は楽観主義者ではない。
ゲーム開始直後から、ヨンセン、兵働、大前、小野と攻撃の手を緩めない。それらがことごとく大きく外れ、バーに嫌われ、相手GKに止められる。
もし、これらのどれかが決まり際すれば、その後の展開もまた違ったものであっただろう。
当然、サンフレッチェとしてはこのゲーム、全く冒険する必要などないのだから、守るだけ守っていればよい。それが全体にコンパクトな陣形になったことで見てとれる。だからこそ早い時間帯に得点を挙げ、相手を前に出させなければ勝機すらないことはスタジアムにいた12000人総べてが思っていたこと。だからこそ結果22本ものシュートが生れたのではないか。
運を言い訳にしたくはないが、GKがいないゴールにシュートを打ちながら決められないチームなぞにサッカーの神様が微笑むはずなどありはしない。そのために無駄のない動きができたかどうか。
結局サッカーは点が取れなければ取られないような工夫をすればよいのに、前懸リになり過ぎ、DFをおざなりにした報いである。
名古屋戦といい、この広島戦といい追う立場にありながら自身で自滅していった悪い見本である。
サンフレッチェの選手、スタッフ、サポーターのみなさんにはファイナル進出おめでとうと言ってあげたい。そして、必ず初タイトルの栄誉に輝いてもらいたい。
静岡県民としてあるまじき事だが、ジュビロにタイトル取らせるぐらいなら、是非とも広島がと心底思っている。
中2日で水戸戦。そして来週は京都戦。J2、更には降格がほぼ決定的なチームとの対戦。中2日を言い訳にしてほしくないし、更には京都の息の根を止める覚悟で対戦してもらいたい。ホームでの勝ちロコを久しくおこなっていないサポーターの繰り言である。
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