眠れる豚は眠れる獅子だった（磐田２－甲府１）

　今日出勤して職場の課長の言葉。

　「いや～昨日は負けるかと思ったよ。でも、だれも知らない選手ばかりだったなぁ～外国人もいなかったし。ハッハッハ～」

　課長の住まいは磐田市。「この野郎、首を絞めてやろうかしらん」と思った私も、実家はYAMAHAスタジアムから車で１０分程度のところ。それこそイオンショッピングセンターやピアゴ（旧サンテラス磐田）にも買い物に行きます。ただ、私は筋金入りのアンチジュビロ。今年もナビスコ予選敗退で完膚なきまでに叩きのめされる姿を観んがため山形戦を観戦しに行きましたし、一昨年はそれこそ入れ替え戦でベガルタ仙台も応援。

　そんな、YAMAHAスタジアムにヴァンフォーレが来るなら、それこそ応援にも熱が入ろうというもの。

　仕事が終わってスタジアム入りしたのが夕方６時４０分ごろ。既にスタメン発表が終わった後。ゴール裏で知人を見つけそこの隣に陣取ります。そそくさとその場でスーツ・ワイシャツ・革靴からレプユニ・スニーカーに変身。さすがにズボンまでとはいきません。

　で、そこでスタメンを知りました。選手を総替えして臨む現実。たしかに、中２日で札幌に向かいますが、それはジュビロとて同じ。ナビスコ・天皇杯そして広島と転戦。泥棒根性かもしれませんがジュビロが疲弊しているなら倒すチャンス。天皇杯とて、ファイナルまで進めるなどとそんな甘っちょろい夢を見るサポーターは芥子粒ほどもいないでしょう。それだからこそ、三回戦くらいの勝利に期待に胸ふくらませても罰はあたるまいと思います。

　ゲームといえば、それでもディフェンス重視なのでしょうか、トップとは違い、最前線とDFラインが比較的コンパクトにまとまっていました。ジュビロの出来の悪さにも助けられましたが、金信泳と小池そして松橋のふんばりにもかかわらず得点することができません。良い言い回しをするならこう着状態。裏を返せば決定力に欠けます。ジュビロの動きが緩慢で動きが鈍い時間が長かったからこそ、ここで先取点が欲しかった。前半終わってドロー。ある程度残業（延長戦）も覚悟しtました。

　後半も動きは流れは変わりません。金信泳、小池、松橋、さらには養父、そして國吉らしいミドルと攻撃の手は多彩であるもののどれ一つとて枠をとらえることができません。

　それでも、サポーターの希望は突然やってきます。松橋のシュートのこぼれ球を畑田が押し込みます。喉から手が出るほど欲しかった１点。

　ゴール裏はそりゃもう大騒ぎ。今までの試合の流れからいえばあと１５分耐えれば勝利が‥。

　期待は膨らみますが世の中それほど甘くはないのが現実。眠れる獅子の尾をふんでしまったようです。いまやヴァンフォーレのお家芸でもある得点後の失点。簡単にクロスを上げられDFがいない中ゴールに吸い込まれます。

　やはり、ジュビロは腐ってもジュビロ、ナビスコ決勝に進出する底力。

　後半４０分更にはミドルで追加点。

　ここで、立て続けに秋本、井澤、大西と投入するも万事休す。主審岡田さんの手が揚がりゲーム終了。ここにヴァンフォーレの天皇杯は終了しました。

　コールリーダーのF崎くん曰く「今日はチームはBチームだけど、ここに来たサポーターはAチーム」と言ったのがゲームの総べてを表しています。

　決定力がないと前述しましたが、ゲームを観ての総評。トップチームに比しロングボールの割合が高いように感じましたがいかんせん、飛び出しや、足が遅くそれについていけません。結局は精度の問題もあるでしょうが、そのどれかがはまれば得点できたでしょうしゲームももっと躍動感に満ち溢れたものでしょう。

　　柏も東間も松橋も國吉もみんな走ってました。金信泳も汗をかきました。みんな必死でしたが、結局は結果が伴いませんでした。

　若い選手は誉めてあげたいですが、レギュラー組、十分な休養を取ったのでしょうから、札幌には絶対勝つでしょね。当然お土産は石屋製菓の「美冬」ではなく勝ち点３でしょうね。

　結局Ｊ２の四強のうち四回戦進出できなかったのはうちだけになりました。レイソルもジェフもアビスパも抜けたのに。これで、コンサに勝てなかったら恥の上塗りです。

　それこそ、勝てばレプユニを着たまま帰る予定でしたがそんなこっぱずかしい仕儀ができるはずもなく、そそくさとワイシャツ・スーツ姿に戻ります。

　「♪ジュビ～ロいなか（田舎）　ジュビ～ロいなか（田舎）」と帰り際悪態をついても負け犬の遠吠えにしかなりません。

　とてもとても気の重い敗戦でした。　　

（ちなみに写真は静岡新聞です。そんな写真使わなくても‥‥）