★投手研究〜その2〜★

  • 鷹乃廉
    2009年06月09日 01:16 visibility4089

今回はボークの種類をやろうと思ったのですが、まずは投手の基本、ワインドアップポジションとセットアップポジションについて研究したいと思います。
ボークに関しては次回やります。期待していてくれた方ごめんなさい
m(_ _;)m
投手研究その2は「投球姿勢について」


「自由な足」の位置によってポジションが分かれる
ピッチャーの投球姿勢には「ワインドアップポジション」と「セットポジション」のふたつがあります。一般的には、ランナーがいないときはワインドアップポジション、いるときはセットポジションと使い分けることが多いですが、正しい動作で行いさえすれば、いつどちらを使ってもかまいません。
 
ワインドアップポジションとセットポジションの最大の違いは、腕の上げ方ではなく、投球前の足の置き方です。どちらも軸足で投手板を踏みますが、その反対側の「自由な足」(右投げなら左足)を投手板の上か後方に置いてから投球動作に入るのがワインドアップポジション、投手板より前に置いてから投げるのがセットポジションです。
 
ワインドアップとは腕を振りかぶる(上げる)意味ですが、振りかぶらなくても(ノーワインドアップ)足を後方に置けばワインドアップポジションとなります。どちらのポジションもキャッチャーとサインを交換するときは、投手板に触れた状態で行います。


ワインドアップポジション
基本姿勢:軸足で投手板(ピッチャースプレート)に触れ、反対側の「自由な足」(右投げなら左足)を投手板の上から後ろに置いてから投球動作に入る
 
1:自由な足をさらに1歩後ろに引き、前に踏み出して投げてもよい
2:腕は上げても(ワインドアップ)、上げなくても(ノーワインドアップ)どちらでもよい
3:サインを見るときは、体の前で両手を合わせるか、合わせないで見るかのどちらかで行う。両手を合わせる時に大きなスイングで合わせると投球動作に入ったとみなされることもある ので注意が必要


セットポジション
基本姿勢:軸足で投手板(ピッチャースプレート)に触れ、反対側の自由な足を投手板より前に置いてから投球動作に入る
 
1:両手を体の前でいったん合わせ、静止する。完全な静止をしてから投げる
2:腕を頭上や前方に伸ばす「ストレッチ動作」を行ってもよい。いったんストレッチを始めたら、セットを確実に完了する。
3:サインを見るとき、左右の手のどちらかを体の横にぴったりつけておく



ワインドアップポジション、セットポジション共に、基本姿勢の状態から投手は・・・
�打者に投球すること
�投手板を外すこと
�ランナーをアウトにしようと塁に踏み出して牽制球を投げること
上記3つが許されています。

またどちらの姿勢でも、「投球に関連する動作を起こしたならば中断や変更をすることなく投球を完了すること」が義務付けられており、違反するとボークになります。


その他、特別ルール
アマチュアにかぎり、ワインドアップポジションからけん制球を投げるとき、右ピッチャーが右回り(左ピッチャーは左回り)をして牽制球を投げてはいけないというルールがあります。
 
右ピッチャーが3塁へけん制球を投げるとき、ワインドアップしてから右に回って3塁方向へ踏み出すと、バッターへの投球と区別がつかないことが理由です。 (1塁と2塁へは左回りの牽制が許されています)
 
この場合、投球に関連した足の動きをしてからけん制球を投げたとみなされボークとなります。


ワインドアップポジションからでも、投手板に触れたまま牽制できるって知ってましたか?
ワインドアップから牽制するシーンなんてほとんど考えられませんが(笑)

次回こそ投手研究その3「ボークの種類」について書きたいと思います。

【追記】
例(右投手の場合)
走者満塁での場面
投手は、両足又は軸足を投手板の上に乗せ捕手からのサインを見ている状態です。(典型的ワインドアップポジション)


この状態から投球動作に入る前(振りかぶったり、もう一歩足をひく前)ならば、投手板を外すことなく、直接左足を塁の方向に踏み出して牽制球を投げることができます。
1塁と2塁へは牽制OKですが、3塁に左足を踏みだそうとすると投球動作(ノーワインドアップ)と同じ形になるので禁止されています。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。ここでは投手に必要な技術や知識について扱いたいと思います。御意見・御要望がありましたら、お気軽にコメントやメッセージをお書き下さい。
可能な範囲で最大限期待に添えるようにしたいと思います。

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