Last27「国吉、大地に立つ」

広島０－１横浜DB（マツダスタジアム）

苦手の立ち上がりをどうにか抑え、

得点イニング後も、アップアップながら辛うじて抑え、

ベイスターズ以上の早打ちカープに助けられ、

最後の打者２人も初球打ちで抑え、

１００球以下、被安打３で、プロ初完投、初完封。

国吉佑樹、やりましたー！

その裏側で、

決勝打となった、打率１割６分台の梶谷、

そのお膳立てを作った森本の結果的な送りバント、

首を振られながらも最後までリードした高城、

初球の入りが悪い、と、ベンチでげんこつかましたデニキ、

こうした、黒子に徹してくださっている皆さまのおかげで勝てたことを

忘れてはいけないよ。

この１勝を忘れなければ、もっと勝ち星は増えていく、はずだから。

とはいえ、統一球以降の勝ち方の典型でした。

１－０を、脇役の一撃で得た１点を守って勝つ。

梶谷はヒーローインタビューに立てる人ではないのかもしれないし、

６０番コンビで得た一勝は、

更なる連勝に、とてもつながるように思えないのだが、

しんどくとも得たこの１勝の味は、重たいものとして、

きっと忘れない。

ここ５試合、クオリティスタートとしても合格点は得ているわけで、

その上での１勝で、

国吉に、いよいよ可能性が増してきたということだから。

願わくば、８回裏二死のレフトフライ、

なんか水のようなものが森本に向けて投げ込まれていましたので、

ああいうのだけはやめていただきたい。故意に見えてしまいます。