大逆転と5割の壁と敵役
-
smiles
2013年05月12日 22:02 visibility52
そんなわけで迎えた、交流戦前の三連戦、対読売戦は、変則ホームゲームで、横浜1試合、からの、新潟2試合でした。(僕の持つ情報では、新潟では三連戦できないはずです。)
ポイントは10日の横浜戦でした。長嶋茂雄氏が来ることのみならず、ここを落とせば三連敗もあるだろうと。最低1勝は、まずハマスタで勝つことだと思っていました。
(36) ○DB12xー10G(対読売⑥ 横浜スタジアム 5/10)
殊勲 多村 敢闘 中村 技能 モーガン
終わってみれば、98年あたりを彷彿させる、ミラクルの展開でした。
どこからどう書いていいのかわからないのですが、7回表終わった段階で、また7点も差がついて、リリーフも崩壊して、またも読売には勝てないのか、と思ったのです。
が、多村・モーガンの連弾で、さらに連打の後、
ブランコの当たりがエラーを誘った時に、イケるかもしれない、と思ったのです。
それでも、1点差になった後で追いつけないわけですが、ここを超えたい。
惜しい試合ではダメなんだ、ここを超えなければダメなんだ、でした。
9回裏、金城の打球で判定が覆ったとき、またやられた、と思ったのですが、髙城と後藤がよく続いて出塁してくれた、と。
そして多村が仕上げてくれました。ありがとう、本当にありがとう。
多村の笑顔は、本当に人間を幸福にさせてくれるシステムです。
たま~にハマスタでは対読売でサヨナラ勝ちを治めてくれていますが、今回のサヨナラ勝ちは近年にない状況の違い(勝率5割)がありましたので、大きかった。
これは興奮しましたねえ。現地にいたら格別だったろうなあ。
みんな一様に言っていますが、ベイスターズファンからしたら、永久保存版だそうです。
とはいえ、投手陣の不安はつきまといます。特に、高崎の5失点から始まり、自軍がチャンスをつぶすと影響される投球展開になっての6回の失点がある、ということは、とうとう無援護投球について、本人の気持ちが切れ始めてしまったか、という心配があります。こうなると、試合が作れない先発投手に戻ってしまうかもしれません。
救援陣も、対読売について打たれすぎますねえ。打つ方はいいのですが、投げる側も、勝つ、という意識をもっと強めて投げないと、いかんねえ。そこが課題かと。
とは言いながら、この日は格別でした。気分は墨谷二中。みんな「弱者が強者に勝つ場面」を見たいのだろうなと、客席の盛り上がりを見ますと、そう感じますよ。
これで5割。とてつもなく大きな、大きな、大きな1勝でした。
こういう試合、どの球団より面白いと。高田GMは面白いチームを作ったなと思いました。
(37) ●DB4-5G(対読売⑦ ハードオフ新潟 5/11)
殊勲 なし 敢闘 藤井 技能 多村
藤井は最高の投球だったと思います。ただ、この上なく丁寧すぎて、一球一球の間合いが長かったかな。援護が今一つなのも、初対決の菅野投手ということのみならず、その辺の影響かもしれません。あとは、前日でマシンガン打線の幻影を見て、麻痺したのもあるかな。
継投については結果論でしょうが、堅実に打つロペス選手を警戒しすぎて、1点も与えないような窮屈な采配になっちまったか。裏を返せば、それだけ一勝するのが難しいチーム、ということだろうけれど。加賀ちゃんにはこのポカがあるからなと、出てきた時から、昨年の開幕戦で阪神関川選手に浴びた同点3ランを思い出していたよ。だもんで、ここ一番で使いづらい印象があるのね。はたして、次の松本哲選手など、対左の苦手なのにいいボールで三振奪っていたからなあ。わからんもんよ。
藤江もそうなんだが、ここ一番、鼻っ柱の強さがあるのはいいが、勝率5割超えの野球にはなかなか到達できない。チームワークということではなくて、俺がつぶす、というくらいの意欲で戦闘モードに入る選手があってほしい。誰かの背中に隠れて二番手くらいでいいや、という感じで戦う選手がまだ多いかもしれない。これを超えていきたい。そうでないと、5割で安心してしまう試合運びしかできないから。僕らもそういう感覚になるから。メンタル上の課題ね。ここ克服しないと、読売戦に勝つのは難しいな。
いい試合はもういらないのです。
(38) ●DB0-1G 延長10回(対読売⑧ ハードオフ新潟 5/12)
殊勲 なし 敢闘 三嶋 技能 なし
三嶋がよく投げた、ということしか言いようがないのでしょう。
打線はねえ、内海投手を打つのが難しかったようですが、何とかならんもんかな。
それでも、しのいでしのいで1点差での連日負け。どう見るかですが、
悪く言えば、連日の1点差負けは記録上、数字上、いいことではないし、一昨日で特に打線の感覚がマヒしたかもしれないとは思うのです。
ですが、よく言えば、粘っこく喰らいついて読売に善戦した、とも言えるかと。
で、思い出したのですが、以前、尾花が監督になったときに、対横浜は「読売でコーチやっている時代はおいしい対戦相手だった」と言っていたのを思い出した。
この考えで読売側がいるならば、
今回の3連戦、力任せの大逆転も含めて、他は大善戦の1点差負け2試合、
これならば、カモ状態のチーム、から、お客さんが喜ぶ敵役、くらいに
ちったあ格上げしてくださるのではないかと。
・・・・・・いやいや、それではいかんのよ。今回、本当は勝たないといけない。
特に土曜日は勝てたかもしれない試合でしたので、もったいない展開をしているし、5割まで行くと、ファン心理として、安心してしまうような傾向があって、勝率5割超えの風景におびえてしまっている感じ。ここを乗り越えて、本当の意味で「勝つ楽しみ」に目覚めていただきたい。
少なからず「セリーグで一番おもしろい試合展開を見せることができるチーム」にはなっているので、次は「勝つ楽しみ」を追求していきたいものだ。
そのためには、交流戦がやっかいなのだが・・・・・・。
とりあえず、交流戦前の9試合、
3勝ないし4勝(対中日2勝1敗含む)を想定していましたが、
中日が自滅してくれたので2勝1敗、
広島も自滅があったので2勝1敗、
それで勝率5割と3位という流れを手に入れて、
ミスター効果と執念で対G1勝2敗ながらも、肝心のハマスタでは空中戦を制すなど、
トータル5勝4敗は上出来。中身もまずまずだった、と。
38試合 18勝20敗
勝率5割の壁、なんてものを、この時期に意識しているなんてこと自体、
ベイスターズファンからしたら、奇跡ですぜ。
そしてそれが、現実なのだ。
ちなみに昨季は、試合数の違いこそあるが、交流戦前で借金が10くらいあってぶっちぎり最下位だったわけで・・・・・・
何か、変わった部分があるとは思います。
監督の言うとおり、原点とするべきは、チームスローガンの「勝」ですぞ。
それで、戦っていける。
とりあえず疲れ切っているので、交流戦のことまで頭が回っておりません。
ただ言えることはひとつ、
58勝まで、あと40勝。
いけるんじゃないの?今のところ。
ただ、投手陣と捕手の問題は、相変わらず解決していないが・・・・・・。
交流戦については、日を改めて・・・・・・。
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件