ロマーリオのアレ

ユーヴェに負けたミランのカカが
「インテルを応援するよ」とコメントしたインテル対フィオレンティーナ。
どうしても4位以内を目指したいミランですが
今季好調で4位をキープするフィオレンティーナとは4ポイント差。

カカの応援が無くたってインテルは勝ちに行くしかない。
こっちだってローマとは4ポイント差。
モウリーニョとの交渉が水面下で進む中
宙ぶらりんながらもクラブ100周年にスクデッドを獲得して
せめて歴史に名を残したいマンチーニ。

フィオレンティーナの躍進で急速に評価が高まっているプランデッリは
モウリーニョ就任が暗礁に乗り上げた際のオプションとして
インテル次期監督に名前が上がっているそうで
こちらも負けるワケには行かない。

様々な思惑が交錯するジュゼッペ・メアッツァでした。

力が拮抗したクラブ同士の対戦では
いつ先制点を上げるかが勝敗の行方を左右します。
格下相手なら取れるだけ取っちゃうのが手っ取り早いのですが
相手が手強いとそうも行きません。
ガナーズがリヴァプールやマンU相手に苦労したように
早い時間帯の得点は自らを苦しめます。
前半は0-0でよし 
そして残り時間が少なくなった頃に得点できれば理想的です。

98-99シーズンのCL マンU対バイエルンを見て
ひょっとしてこいつら 取りたいときに取れるんじゃないか
と仮説を立てました。
終了間際に得点する離れ業の連続みたいだったあの試合
今でも語り草になっていますが
最後の数分間で劇的にスコアが動いた反面
それまでの展開は あまり誉められたもんじゃありませんでした。
穿った見方をすれば わざとゴールせずに時間を使ってた みたいな。

インテル対フィオレンティーナも
そんなことを思い起こす前半の戦いぶりでした。
そして後半 インテルはついにキバを剥きます。

ヴィエイラの突破からカンビアッソが先制弾。
この突破が見事だったのは言うまでもありませんが
ほんの1分前にマイコンが同じ手段で突破したんですよ
ロマーリオのアレを使って。

「ロマーリオのアレ」 というのは
ボールを右足で DFの向かって右側から裏へチョンと出し
体はDFの左側をすり抜けて行く つーアレです。
正式名称は何と言うのでしょう?
バルサ時代のロマーリオがCLで使ったのを見たのが初見でした。

マイコン



ヴィエイラ



一種の猫ダマシみたいなもんですかね。
同じ手に続けて引っかかったフィオレンティーナは意気消沈。
そして
スキが生まれたDFラインを軽々と突破したマリオが追加点。
恐るべき17歳がここにもいた。



chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。