脱税?

ロシア代表監督のヒディンクが、オランダで係争中の裁判で、脱税容疑に対して検察側から禁固10カ月の実刑を求刑された。

問題とされているのは、2002年W杯まで務めていた韓国代表監督時代の収入を含む所得にかけられた税金について。この時期、本人も認めているとおり、ヒディンクはベルギーの住居では生活してなく、アムステルダムに住む恋人の家などで過ごすことが多かったという。

ベルギーへ住所を移したヒディンクの行為が、オランダ国内での課税を逃れることを目的とした悪質な脱税対策であると検察側は判断。ヒディンクが約２億2000万円を脱税しているとしている

対して、ヒディンクは容疑を完全否定している。ベルギーの自宅で生活しなかったことについては、「あそこでは、安心することができなかった」と説明。韓国代表監督時の収入については、すでに韓国で納税を済ませていると語っている。

税法は国ごとに違うので違法かそうでないは裁判所が下すものだから、ヒディンクが白なのか黒なのかは27日の判決を待つしかない。
ただ、こういう係争がロシアの選手や人々に知れ渡ったとき、彼への信頼が揺らいだりはしないのだろうか？
ヒディンクはオランダよりベルギーのほうが税率が低いために名義上ベルギーに居住するようになったようだ。誰でも多くの税金を払いたくはないものだけど、監督という人の上に立って仕事をする人は、それより大きなものを失う可能性もあるんじゃないだろうか。