ベルマーレ平塚について
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レキ
2007年01月30日 21:15 visibility785
今の湘南ベルマーレではなく、ベルマーレ平塚時代のこと。
僕がJリーグで唯一かなり本気で応援していたのがベルマーレ平塚だった。
ベルマーレがJ1に昇格して最初の試合だったろうか、当時絶頂期だったヴェルディに4-1くらいの大差で負けた試合をテレビで観戦した。
僕は大敗したベルマーレのサッカーにひどく惹かれた。システマチックではないのだけど、その明確な形のあるサッカーがおもしろいし、Jのチームでは見たことがなかった。
左右両サイドバック(右が名良橋、左が岩本)が果敢に攻め上がり、チャンスを作ろうとする。すると中盤4人の中のセンターMF2人(田坂、エジソン)がしっかりと守備をする。現在では普通に使われる言葉「ダブルボランチ」のはしりだった。
ベッチーニョも優れた外国人助っ人だったし、FWの外国人選手もよかった(名前を失念した)し、野口も後にJリーグで得点王争いのできる選手になった。
この試合は大敗したものの、観たことのないサッカーに惹かれ試合の放送が終わるとベルマーレのファンになっていた。
特に岩本輝雄は個人的にとても好きな選手になった。いわゆるレフティの魅力に初めて魅せられた。サイドからのクロス、そして何よりFK。後に名波、中村など優れたレフティが出てきたけれど、僕の脳内ではレフティといえば岩本の姿が思い浮かぶ。
日本代表の黒歴史になっている(?)ファルカン監督時代に岩本が代表の10番をつけ、スタメンの半分ほどがベルマーレの選手だった夢のようなわずかな期間を、僕は一生忘れないだろう。
ある程度年数がたつとチームのメンバーやフォーメーション、戦術・所属選手が監督とともに変わってしまう。それは当たり前のことだけど、そのうち徐々にベルマーレの魅力が薄れていった。
中田英寿という日本サッカーの歴史に残る選手がベルマーレの王様に若くしてなるのだが、そのころには僕のベルマーレへの熱はかなり冷めていた(中田選手は決して嫌いではない)。もう僕の好きなサッカーをベルマーレはしていなかったからだ。
僕は一つのチームをずっと応援し続けることはできない性質なのかもしれない。
そのときそのとき、個人的に好みなサッカーをしてくれるチームを応援してしまうようだ。
2006年は横浜FCでありヴァンフォーレ甲府であった。もちろん今年もこの両チームには強い個性をもちつつ、魅せてくれる試合をしてくれるのを期待している。
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