中田英寿、引退

  • レキ
    2006年07月04日 21:01 visibility147

中田英寿、この10数年でやっとサッカーがメジャーなスポーツとして日本で根付きつつある状況にあって、常に最も注目を浴びる存在だった。

 

奥寺、風間、三浦ら海外で活躍してきたサッカー選手はJリーグが創設される以前からいた。

 

でもサッカーがメジャーになりつつあるからこそ、中田ほどマスコミやサッカーファンに注目を浴び続けたサッカー選手はこれまでいないだろう。


中田はマスコミ(特に日本のマスコミ)には冷たい時期が長かった(もとはマスコミが悪いのだが)ことからなのだろう、ありもしない噂話や誹謗中傷を受けることもしばしば。

日本のサッカーファンでも彼を嫌う人も多いようだ。私の周りにもいる。マスコミや一部のネットが作り上げた中田英寿像からだ。

 

サッカーが好きだからこそサッカーで成功するために、中田はイタリア語、英語とプレーする国の言葉をマスターした。通訳なしでチームの人々と話せるためにだ。意思の疎通が不可能では団体競技のサッカーはできない。
中田以降に海外へ移籍した選手で、そこまでの努力をしてプレーをするために、チームや国になじもうとした選手は少ない。これも、なかなか海外で日本人選手の成功が難しい理由の一つだろう。

 

移籍したチームで戦術や起用法で監督やチームメイトと会わないこともあったようだ。それでも欧州で成績不振のときは「もう落ち目」などといわれた。
さらに日本代表が負ければまず中田を戦犯扱いする輩もいた。

 

約10年もの間そんな状況の中でプロフェッショナルとして、サッカー選手を第一線で続けてきた精神的・肉体的疲労はどれほどのものなのだったろう。凡人の私には知る術もない。

 

今はただ“お疲れさま、そして、ありがとう”

 

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