育成D1位 和田凌太の活躍! 4月2日交流戦巨人対群馬ダイヤモンドペガサス戦のレポと動画アップ

  • 舎人
    2011年04月04日 02:16 visibility1085










試合経過




土曜日に行われたBCリーグ・群馬ダイヤモンドペガサス戦のレポと動画のアップをします。この試合はいわゆる第2二軍の試合でした。“第1”二軍の方も試合があったのでそっちに行くことも可能だったのですが、行われるのが西武第二球場だったのでジャイアンツ球場で行われる“第2”の方に行くことにしたのです。西武第二球場のことは過去に何度か話した通り、レポをするのに非常に辛い球場なのです。立ちん坊で3時間は今の自分には耐えられないので、少し迷いながらもジャイアンツ球場に向かいました。

もっとも近いうちに第2二軍の方には行きたいと考えていました。二軍が2つできた事によって、第1の方がどちらかと言うと既存の戦力が多くいるのに対し、第2の方は昨年のドラフトで指名された新戦力が数多く出場しています。その中にはドラフト時から注目していたスイッチヒッター和田や苦労人福泉といった選手も含まれています。“第1”の方では見られないそういった新戦力をいずれ見たいと考えていたのでした。また、辻内や木村といった期待されながらもケガやリハビリによって“第2”に来ている選手もいます。そういった思い入れの強い選手たちに会いに行きたいという目的もありました。













投手は辻内の先発を期待していたのですが、齋藤でした。辻内は試合後に球場のスタンドから屋内練習場に抜けて行く階段を駆け足で通り抜けているのを見かけました。この試合は登板しませんでしたが元気そうにしていたのは何よりでした。さて斎藤ですが、昨年の9月に見た時とまた投球フォームが変わっていました。だらりと右手をたらした感じの投球フォームではなく、右手をグラブに添えながら投球動作に入っていたのです。一見すると昨年の夏場の頃に近いものに戻した感じですが、足の運び方は大きく変わっていました。クロスステップ気味になっているのです。これによって投球フォームが少し豪快になってきた感じです。同じ球威でも打者にとっては威力を感じる事でしょうが、制球力が落ちるのではないかとやや心配しながら見ていました。斎藤の持ち味はとにかく舐めるように低め低めを突く制球力だからです。球威を求めるあまり、持ち味が消えてしまっては元も子もありません。

立ち上がりの齋藤は最悪の一言です。140キロに満たない球威の無いストレートが、わざとではないかと思うくらい真ん中付近に集まって来るのです。初回に3安打、二回に3安打と打たれ、失点は初回の1点だけでしたが、これは相手の拙攻に助けられただけで、実際は5失点以上していても仕方のない内容でした。しかし、三回以降は開き直ったのか腕が振れてきて打者が急に差し込まれるようになります。六回まで投げたのですが、結局、ヒットを打たれたのは二回までの6安打だけ、三回以降は四球が2つだけで無失点という内容でした。

昨年よりも成長しているかどうかは正直判断できません。まだ、オフの間に始めた課題の調整中というかキャンプの延長線上にあるといった感じです。一軍はどうしてもローテーションの6番手を固定することができないでいます。本来なら齋藤や笠原と言ったあたりがそこにはまって欲しいところです。齋藤には調整が上手く行き、早くステップアップが成功する事を祈るばかりです。













齋藤、ブライトに続いて登板したのは土本でした。昨年、即戦力として開幕一軍を勝ち取ったものの大きく期待を裏切った投手です。この試合で投げた投手の中では球威が1人飛び抜けている感じで、被安打1のほとんど危なげの無い投球をしていました。土本の投球を見ていると球威は間違いなくあるし、コントロールもそこそこある。決め球としてフォークという武器もある。私にはどうも問題は技術的なことよりも、コンセントレーションといった内面にあるように思います。

昨年の開幕直後、横浜スレッジにサヨナラ本塁打を打たれたことによって全てが狂い、一年を棒に振ってしまいました。そして、その時の後遺症が未だ抜け切れていない感じです。しかし、専大時代はライジングサンと呼ばれた東洋大の大場と互角の投球をしていた投手です。そしてJR東海でさらにステップアップをしてのプロ入りだったのです。今のように二軍どころか“第2”の方に回されていたのでは、本人も忸怩たる思いがある事でしょう。このままでは終われません。リリーフはもちろん、大学時代のように先発を試してみてもいいと思います。土本の巻き返しに期待したいと思います。













打つ方の話。“第2”の打線は“第1”に比べると明らかに迫力に欠ける打線です。トップバッターから下位に至るまで全てが小技が使えるタイプというか、マルチプレーヤータイプで打線の軸というものを感じません。その中でも猛打賞を放った伊集院は、先輩としての経験豊富さというかプロとしての“慣れ”を感じさせていました。練習でセンター返しを意識したバッティングに取組んでいるそうですが、バットが内側から非常にいい感じで出ていました。伊集院は高校時代捕手とサードの兼任だったのですが、最近はポジションの空きの都合でファーストを主に守っています。つまり本職のファーストではないのですが、これがなかなか良い動きを見せていました。捕手をやっていた時代、オビスポの荒れ球を受けていた事が、今になって強い打球の処理に優れた対応力につながっているのかもしれません。私はこの伊集院が数年後、ベンチに欠かす事のできない選手になっていると信じています。なんとか結果を出し続け、一日も早い支配下復帰を果たして欲しいと思います。













入団時から注目していた和田を初めて見ました。本来は内野手のはずですが、この日はセンターを守っていました。特別厳しい打球も飛ばなかったので、上手いかどうかは判断できませんが、全ての守備機会で全く問題なく処理をしていました。バッティングの方ですが巨人では久々のスイッチヒッターの登場です。バッターボックスの一番前に立ち、打つポイントが藤村に負けないほど前です。バットを短く持ち、いわゆる当て逃げをする感じのバッティングをしていました。ミートをする力はそれなりにありそうですが、振り切ったバッティングがこの先どこまでできるようになるかが成功のカギだと思いました。足はまずまず速そうです。ヒットを打ち、ランダンプレーの間に抜け目無くセカンドを陥れたりしてセンスも感じさせました。

和田はこの先の成長や完成型をどう考えればいいのかが非常に楽しくなる選手です。内外野ソツなくこなして、足も速くて勝負強い!野球をする上での偏差値の高さを感じます。思いつくのは故木村コーチです。レギュラーももちろん狙って欲しいですが、そのマルチプレーヤーぶりが早くも前面に出てアピールされているのが現在の和田だと思います。













他の選手で特に目立っていたのはショートの川口です。右方向へクリーンヒットを放っていましたが、それ以上に守備の良さに感心しました。ハデさはないものの落ち着きのある堅実な守備は若い頃の川相監督のようでした。



これからも“第1”が地方へ遠征の時はなるべく“第2”は本拠地で試合をして欲しいと思います。今回見られなかった辻内や福泉は次回まで楽しみにしておきたいと思います。

次回私が球場に行くのは9日(土)の楽天戦を予定しています。大田は私が見に行かないのを狙ったかのように西武第二で本塁打を打ったようですが、次は私の目の前で豪快な一発を放ってくれたらと思います。



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