巨人D2位 宮國椋丞プロ初登板 全投球アップ
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舎人
2011年06月06日 05:18 visibility1849
日曜日の試合で先発した宮國の動画が出来上がったのでアップします。この試合は先発が宮國、二番手田中、三番手成瀬とリレーされていくのですが、そうでなくてもこの週末はやる事が多くて一遍には紹介しきれません。投手の動画のアップは野手の動画より3倍以上時間がかかるのです。そこで、今日は宮國を取りあえず紹介し、他の投手の事は数回に分けて紹介したいと思います。
さて宮國ですが、色々なドラフト雑誌に高校生ナンバーワンの評価をされていた注目の右腕です。しかし、実際にナマで見た事がある人はおそらく限られていて、この試合で見る事が初めてだった人がほとんどではなかったかと思います。プロアマ交流戦の観客は普段200名程度しか集まらないのに、この日はその数倍の観客が集まっていました。すでにルーキーたちの初登板があると報じられていた事もあって、宮國目当ての観客もかなりいた事でしょう。折しも小笠原の実戦復帰も重ったため、マスコミ何社も集ったスタンドは、何だかイースタンの開幕戦のような活況を呈していました。
この日宮國は先発して二回まで投げ打者7人に対し被安打1、奪三振2、無失点の好投をしました。投球フォームが滑らかで、コントロールに全く不安がありません。ストレートでも変化球でもある程度の思い通りのコースに決める事ができています。ストレートのMAXは144キロを3度記録しました。緩から急への投球です。最初ゆったりとした始動からテイクバックに入り、すばやくリリース。球速以上に打者は速く感じていることでしょう。この日唯一のヒットは詰まってレフト前に落ちたもので、どちらかと言うと打ち取った当たりでした。そのためにランナーを背負った場面での投球も見る事ができたのですが、牽制もクイックもしっかりできています。何だか老獪でプロで数年飯を食べてきた投手のような落ち着き様でした。
強いて問題点を考えるならば、カーブを投げる時に明らかに投球フォームが緩む事。もう少し工夫が必要に感じます。また、意外に打ち返された打球が伸びます。軽い球質なのかもしれません。
今年高卒ルーキー投手たちはイースタンでもほとんど登板しないらしく、第2中心の登板が続く事になるとの事ですが、これは正解だと思います。宮國の持っているものはどれを取っても素晴らしいものの、体の線が細く、いつ故障をしてもおかしくない気がします。来年一杯まで体作りに徹して、インナーを鍛え、再来年の後半あたりに一軍デビューできれば良いのではないかと思います。直すべきものが少ない事は、すなわち、体さえできれば活躍が見込める事だと思います。後10キロ体重を付けることができれば150キロのストレートを手に入れる事ができるでしょう。将来像を広島の前田健に重ねてしまいます。
動画は全投球を球速表示と共に仕上げました。ぜひとも宮國のプロとしてのスタート地点の証人になっていただけたらと思います。
宮國椋丞 プロ初登板 2011年6月5日 ←New
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