巨人のこの連敗で優勝できなくなることよりも心配なこと

  • 舎人
    2011年07月08日 11:12 visibility738

今週号の週ベの清武さんのコラムに大村(サブロー)獲得の話が載っているのですが、なんでも大村のトレードは清武さんが主催する「構想会議」で決定されたものだという。この「構想会議」とはトレードが育成計画の支障にならないように、あるいは一軍の現場に偏り過ぎないようにするためのミーティングのようです。おそらく高橋信や今回の新外国人選手の補強もこの「構想会議」によって決定されたものなのでしょう。口さがない人々は「巨人の何でも欲しい病が再発した」 などと言っていますが、このように検証した上で補強をしたのなら、若手の育成に支障はないと信じるしかありません。しかし、問題はフロントの“構想”しているものが、一軍の現場の実際の起用とで齟齬が生じてしまっている可能性があることです。

修さんが自分の日記で円谷の昇格に疑問を投げかけていましたが、今年の巨人は二軍から一軍へ抜擢される選手の基準がよく分かりません。私は単純に二軍で活躍している選手を活躍している時に使うべきと思うのですが、二軍での活躍はあまり昇格には連動していないのです。活躍どころかほとんど試合に出ていない選手がいきなり昇格したりします。これは二軍からの推薦がそうだからなのか、一軍の要望なのか分かりません。しかし、このような抜擢方法では競争原理は生まれませんし、選手のモチベーションも低下してしまう畏れを感じます。また、巨人は育成制度をフルに利用しているため、12球団一の数の選手を抱えています。本来なら選手層もそれだけ厚いはずなのです。それが二軍で活躍してもしなくても同じような選手ばかり、昇降格を繰り返しているため、全く選手層の厚さを感じません。要は保有している選手を生かしきれていないのです。これは育成制度自体を無駄にしていることも意味します。

先日の東スポのインタビューで清武さんは、「自分としては支配下に引き上げた福元や山本を使って欲しいのだが、今の原監督にはその余裕がない」と残念がっています。自分たちの立場をわきまえ、現場を尊重しながらの発言でしょうが、フロントの“構想”と現場の方針の齟齬が垣間見えてしまいます。 


巨人・清武GM直撃③大田「外野転向」の真意は(東スポweb7月8日)
http://www.tokyo-sports.co.jp/hamidashi.php?hid=14445

巨人は昨日の敗戦でついに借金10、優勝は絶望的になりました。しかし、優勝よりも心配なのは、この連敗続きで、清武さんたちの描く“構想”が修正を余儀なくされてしまう可能性を感じることです。現場との歩調が増々揃わなくなることもありますが、“治天の君”の発言が気になります。

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