菅野 対 巨人東海大色強化打線 全投球アップ! 8月31日プロ大学交流戦 巨人対東海大戦のレポと動画アップ

  • 舎人
    2011年09月05日 07:32 visibility960










試合経過




先日の巨人と東海大との交流戦の動画をアップします。前回の日記で話したとおり、注目の菅野が登板するということで、スタンドの観客はマスコミやスカウトなどの球界関係者であふれ返り、なんだか不思議な賑わいを見せたジャイアンツ球場でした。試合開始は12時半だったのですが、12時を過ぎたあたりで急に雨がザーザー降りになり、試合開始が危ぶまれました。しかし、開始時間の直前に雨はあがり、試合中は奇跡的にほとんど降られることなく最期まで観戦することができました。私はいつものとおりバックネット裏で席を陣取ったのですが、周りはジャイアンツ関係のスカウトが何人もいて、少し聞き耳を立てるとなんだか聞いてはいけないような話をしています。「これは参ったな」と思いながらも、思わぬ解説付きでこの東海大との交流戦を観戦することになりました。



さて、この試合の巨人のスタメンですが、東海大を迎えたことが理由なのか分かりませんが、オーダーに東海大関係の打者がいつもより多くいます。三番大田(東海大相模)、五番田中大(東海大相模)、六番加治前(東海大)、八番市川(東海大)、九番仲澤(国際武道大=東海大系列)・・実に九人のうち五人が東海大関係!いつもは第2の方でよく見る仲澤まで連れて来ています。まさに、東海大色強化打線です。何年か前の雑誌「野球小僧」で、それぞれの球団がご当地選手でドラフト選手を選んだらどうなるかという特集記事がありましたが、中日は中京地区、広島は中国地方、ソフトバンクは九州地区などの地域の代わりに巨人のご当地はなんと「東海大系列」というものでした。確かに巨人は全国区と自負しているので、地域といっても東京ローカルではないが、「東海大系列」はないだろう!?その時は皮肉っぽいおちょくった記事だと思いましたが、今となってはどうでしょう。今ドラフトでは菅野を1位指名すると発表している巨人、この試合は菅野の両親や祖父母も観戦しに来ていたそうです。その祖父は東海大野球部の総帥原貢さん。もちろん原監督のお父さんです。すごい密接な関係・・と言うか、もはや癒着(ー.ー;) どうやらその“ご当地東海大”も否めない感じです。



菅野は色々な所で本調子ではなかったことが話されていますが、私の目から見ても凄みを感じる投手ではありませんでした。これは明らかに連日の猛練習による疲れから体のキレがなかったためだと思います。なにしろ現在8勤1休の合宿中で、1日の練習時間が連日13時間にも及ぶものなのだそうです。周りのスカウトは「今まで見た中で最も悪い」とか疲れからか「ストレートもスライダーも微妙に動いてぶれている」などと話しています。MAXは146キロでしたが、140キロ後半は1球のみ。ほとんどが140キロ前半です。MAX157キロという触れ込みだったので、ややもの足りません。しかし、物足りなかったストレートと違って良いと思ったのは110キロ前後のカーブです。キレとコントロールが素晴らしい!菅野は二回、三者凡退に巨人打線を打ち取るのですが、先頭の加治前と三人目の市川の初球に使ったのがこのカーブでした。自信を持っている球なのでしょう。カウント球として使えることはもちろん、このキレならば配球の中に混ぜれば、相手に取って実に邪魔になる球種だと思います。

 

失点は三回の隠善の本塁打だけでしたが、初回に巨人のまずい攻めがなければもう少し失点していたでしょう。しかし、ピンチでも堂々としたマウンドさばきです。また、悪いなりに自分の投球を心掛ける姿勢が感じられ、さすが騒がれることだけあるなと思いました。なんだか投手として戦うポケットをいっぱい持っている感じです。イメージとしては体の大きな久保といった印象です。清武代表は「カーブで抜いたりとか、憎たらしいくらいの投球だった。性格的な部分も高いレベルにある。(ドラフト1位は)不動ですよ」と話したとか。



巨人に入団するかどうか分かりませんが、今年のドラフト1位指名は菅野に決まっています。運良く巨人に交渉権が決定したら、来年は伯父さんの原監督と一緒にプレーすることになります。その時、さすがドラフト1位と騒がれるか、この日のような投球をして、ただの縁故採用と思われるか。気になるところです。


巨人側の選手の話。先発の岸は蹴飛ばしたくなるほどのリズムの悪さです。初回、失点こそしませんでしたが、打者5人に13分も要しています。このリズムの悪さに首脳陣もしびれを切らしたのか、岸は二回途中で早くも中里に交代させられてしまいます。しかし、その中里も追い込むまでは良いものの、追い込んでからコースが甘くなる感じで相手に先制を許してしまいます。



この日は岸、中里、トーレス、朝井、ブライトの5人が登板しましたが、最も良かったのがトーレス、次いでブライトといった感じです。トーレスはストレートも変化球も抜群に良く、毎試合安定してこのような投球ができれば間違いなく一軍戦力になっているだろうと思わせるものでした。もちろん、投げてみないと分からないのがトーレスであり、それができないのでここにいる訳ですが、もしかしたら9月中に一軍に再度呼ばれ、ローテーションの谷間で先発起用させられるかもしれません。なんとかその時までに調子の波を小さくし、コンセントレーションを維持して欲しいと思います。













ブライトは見るたびに球に力強さが加わっています。MAXは141キロですが、変則フォームで、打者は相当打ち辛そうにしています。今春はケガのために十分な投球ができず、支配下入りは見送られましたが、この調子なら来春の支配下入りは十分可能だと思います。ファームの左投手では今、最もいいかもしれません。



打者の方では隠善と福元の育成出身の2人の左バッターが本塁打を放ちました。結局2対2の引き分けだったのですが、彼らの2本のソロ本塁打のおかげで、プロとしての面目を保てたことになります。隠善は翌日の報知新聞で力まずにミートを心掛けることに取組んでいると話しています。



 G2軍なう「7割ぐらい」〝脱力打法〟弾 (報知新聞紙面2011年9月1日)

 巨人の隠善智也外野手(27)が31日、プロ・大学交流試合の東海大戦(G球場)で、プロ注目右腕・菅野から右翼席へ本塁打を放つ活躍を見せた。

 自然に体が反応した。1点ビハインドの3回2死。1ボール1ストライクからの3球目、膝元の直球をうまくすくい上げた。高い放物線を描いた右越えソロ弾で、プロの洗礼を浴びせた。「うまくバットに乗せられた。何の情報もない投手から打てたのも、状態がいいからだと思います」と笑みを浮かべた。

 今季、導入された統一球で意識を変えた。「外野で守っていても球が失速しますし、本当に飛ばないんです」。飛距離を追い求めるのではなく、しっかりミートすることに注力した。「いい意味で全力で振らなくなった。7割くらいのイメージで」と〝脱力打法〟でコンパクトに最短距離で出し、とらえることを優先。157キロ右腕の豪球にも、力負けしないことを証明した。



隠善にしても福元にしても一軍でチャンスさえ与えればそこそこ結果を残すと私は思います。今年、隠善は一軍に上げられたものの僅か3試合の出場、1打席しかチャンスは与えられませんでした。福元に至っては支配下入りしたものの、一軍に昇格すらさせてもらえません。重用するも結果のでない亀井に代えて、数試合でいいから起用してあげて欲しいと思ってしまいます。













動画は7本、菅野のものは6分に及ぶ大作です。全球に球速表示を載せて編集しました。隠善のミサイルのような本塁打もここに入っています。田中広については“ぶんぶくさがみ”さんからのオーダーに応えたもの。今年のドラフト有望候補のようです。渡辺圭は菅野に次いで二番手として登板したサウスポーですが、現在2年生。高校時代に全国的には無名ながら菊地雄星に匹敵する評価の声もあったほどの投手なので紹介してみました。



菅野智之 対 巨人2軍 全投球 2011年8月31日(&隠善本塁打) ←New


アダム・ブライト 2011年8月31日 ←New


中井大介 レフト前ヒット!2011年8月31日 ←New


山本和作 マルチヒット!2011年8月11日 ←New


福元淳史 ライトオーバー本塁打!2011年8月31日 ←New


おまけ

田中広輔(東海大) 対 巨人 2011年8月31日(全打席及び全守備機会) ←New


渡辺圭(東海大) 巨人打線相手に奪三振!2011年8月31日(土井との対戦) ←New






























































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