ライアルとはなんだったのか?
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舎人
2011年10月07日 00:12 visibility1789
ライアルが帰国しました。この選手の起用についてはどうも気になるところが多く私は何度も日記に書いてきた気がします。振り返ってみると、どうやら3月4日の日記、4月29日の日記、8月29日と3回も書いていました。それだけこの選手の起用を不満に思っていたのでしょう。いったいライアルとはなんだったのか?
過去に書いた日記でも話した通り、私はライアルを獲得時の目的は大田や中井などの若手が乗り越えるのに比較的容易に乗り越えることを想定した壁だったと思うのです。そのように清武さんも話しています。だからビックネームではなかった。もちろん、活躍を期待していなかった訳ではないでしょう。しかし、フロントとしてはその活躍をほとんど想定していなかったと思います。エドガーよりマシならいいや程度に考えていたのではないかと思います。
しかし、ライアルはエドガーはおろかここ数年間に入団した外国人内野手の中で最も結果を出せません。オープン戦で打率.167に終わったと思ったら、開幕しても2割前後の打率に低迷してしまいます。どうも若手の壁としても期待できません。これなら同じようなレベルの若手を抜擢した方がいいと思われました。おそらく、一部の人を除けばフロントもファンもそれを望んだでしょう。
ところが、ファンやフロントの意向とは裏腹に原監督はライアルの起用にこだわります。実に粘り強く、開幕して一か月も一軍で起用し続けました。さすがに、その後2軍に落としましたが、それでも見切りを付けることはせず、ファームで調整させ、2度も一軍に昇格させているのです。そのために若手の抜擢や出場機会が奪われてもお構いなしです。ライアルを若手の壁ではなく、蓋(ふた)にしてしまったのです。原監督はあくまでもライアルを助っ人として主軸として期待していたのでしょう。このあたりどうもフロントと監督とのコンセンサスが得ていなかった感じです。
フィールズはどうか?今シーズンが始まるまでフロントは大田たち若手がもっと活躍すると予想していた。それが出番を奪われたことがあったものの、なかなか出てこない。ライアルが戦力にならない、若手も予定より時間がかかる。そういった中、純粋な即戦力の助っ人として期待して獲得したのがフィールズではなかったかと思います。
私はこのフォールズの獲得と同時にライアルには見切りを付けるべきだったと思います。その方がチームにとってもライアルにとってもお互いのためだと思いました。解雇が不名誉でない契約社会の米球界からの助っ人外国人選手を無駄に保有することの方が失礼だからです。しかし、それをしなかったのは、ひょっとしたらフィールズも外れではないかという不安からでした。つまり保険としてライアルを保有していたのでしょう。資金に余裕のある巨人は、戦力をだぶらせて、時には腐らせてでもこういった無駄な編成をまま行うのです。これは、その弊害やどれだけ選手に失礼なことをしているかを顧みずに長嶋さんの時代から繰り返していることです。
ライアルは帰国に際し、こんなコメントを残しています。
「僕にサインをもらいに来てくれたファンに感謝しています。まだ28歳。メジャーでプレーする姿を見せられるように頑張ります。アベさん、チョーノさん、アリガトウ」
私がファームの試合を見に行った時もライアルはファンに向かって熱心にサインをしていました。1人1人ていねいにサインに応じていた姿は印象に残っています。職場放棄などの悪評もありましたが、決して悪い性格ではなかったのだと思います。米球界に復帰するライアルの将来が明るいものになることを今は祈りたいと思います。
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