私案・FA人的補償プロテクト考

  • 舎人
    2011年12月15日 04:17 visibility1342
今日は「変則ウエーバードラフト」「ルール5ドラフト」に続いて、私案シリーズの第三弾です。FAの人的補償のプロテクトについて。

村田のFAによる巨人移籍が決まり、さらに杉内も巨人へ移籍の可能性があります。二人とも人的補償の発生するA級選手であり、移籍元からの要求があれば巨人は最大で2名の選手を見返りとして放出しなくてないけません。FAによる戦力補強については別の機会に大いに話したいとして、FA補強がされてしまった以上、次の関心は人的補償が発生するのか、発生したらどの選手をプロテクトするべきかです。すでに色々な人がそのプランを発信していますが、私も同じように作成してみました。しかし、作るにあたってまずその定義をしっかりと作ってみました。さらにそれに基づいて各選手の要プロテクトの順位を作成してみました。

定義
①まず、各選手を活躍に応じてABCの三段階に分ける。(A=1軍でレギュラークラス、B=レギュラーではないものの1軍戦力、C=一軍戦力ではない)
②同じように、各選手を若手(24歳以下)、中堅(25歳〜33歳)、ベテラン(34歳以上)の3つに分ける。各年齢層の重要度は今後の実働年数によって重要度は若手>中堅>ベテランという順。
③各選手を①と②で組み合わせ、グループ分けをする。
 各グループの重要度順位 レベルAの若手選手>レベルAの中堅選手>レベルAのベテラン選手>レベルBの若手>レベルCの若手>レベルBの中堅>レベルBのベテラン>レベルCの中堅>レベルCのベテラン
④各グループの中での順位は過去3年間の成績と年齢、ポジションによって順位付けをする。

純粋に現在の力だけならレベルAの選手>レベルBの選手>レベルCの選手といったようにプロテクトを作ればいい。しかし、それでは入団間もない若手選手はプロテクトされなくなります。そこで今後のチームの編成も考えてプロテクトをしなくてはいけません。そこで、それぞれのレベルに年齢層を加味したのです。これで各選手は9つのグループに分けられることになります。

それぞれのレベルを考えていくとチームに本当に重要なのはレベルAの選手だけです。したがって、Aの選手をまず第一にプロテクトしなくてはいけません。レベルBの選手ですが、これは取り替えが効くいわゆるコマ的な選手です。したがって近視感的にはいなくなってもあまりチームに影響は少ない選手ということ。取られたら別のコマ的選手をあてがうことが可能な選手ということです。しかし、若手にカテゴライズされた選手は現在BやCのレベルの選手であっても、数年後にAになる可能性を秘めている。清武さんは選手の可能性を油田に喩えていましたが、つまり採掘前の大油田の可能性が高いものは現在戦力になっていなくても、グループとしてはプロテクトの上位に置くべきです。

そのようにして具体的に各選手たちをグループ分けして要プロテクトの順位を付けたものが以下の通りです。各グループ内の順位はどうしても私の主観が入ってしまったかもしれませんがご容赦ください。

レベルAの若手選手
要プロテクト順位1位 坂本勇人(右・右)  23歳
要プロテクト順位2位 澤村拓一(右・右)  23歳

レベルAの中堅選手
要プロテクト順位3位 阿部慎之助(右・左)  33歳
要プロテクト順位4位 長野久義(右・右)  27歳
要プロテクト順位5位 内海哲也(左・左)  29歳
要プロテクト順位6位 山口鉄也(左・左)  28歳
要プロテクト順位7位 久保裕也(右・右)  31歳
要プロテクト順位8位 東野 峻(右・右)  25歳
要プロテクト順位9位 西村健太朗(右・右)  26歳

レベルAのベテラン選手
要プロテクト順位10位 小笠原道大(右・左)  38歳
要プロテクト順位11位 高橋由伸(右・左) 36歳

レベルBの若手
要プロテクト順位12位 藤村大介(右・左)  22歳
要プロテクト順位13位 小野淳平(右・右)  24歳

レベルCの若手
要プロテクト順位14位 宮國椋丞(右・右)  19歳
要プロテクト順位15位 大田泰示(右・右)  21歳
要プロテクト順位16位 小山雄輝(右・右)  23歳
要プロテクト順位17位 橋本 到(右・左)  21歳
要プロテクト順位18位 田中大二郎(左・左)  23歳
要プロテクト順位19位 中井大介(右・右)  22歳
要プロテクト順位20位 笠原将生(右・右)  21歳
要プロテクト順位21位 田中太一(右・右)  19歳
要プロテクト順位22位 鬼屋敷正人(右・右)  20歳
要プロテクト順位23位 辻内崇伸(左・左)  24歳

レベルBの中堅
要プロテクト順位24位 亀井義行(右・左)  29歳
要プロテクト順位25位 越智大祐(右・右)  28歳
要プロテクト順位26位 福田聡志(右・右)  28歳
要プロテクト順位27位 金刃憲人(左・左)  27歳
要プロテクト順位28位 實松一成(右・右)  31歳
-------------------------------------- プロテクト境界線
要プロテクト順位29位 寺内崇幸(右・右)  28歳
要プロテクト順位30位 鈴木尚広(右・左)  33歳
要プロテクト順位31位 星野真澄(左・左)  27歳
要プロテクト順位32位 高木康成(左・左)  30歳
要プロテクト順位33位 野間口貴彦(右・右) 28歳
要プロテクト順位34位 矢野謙次(右・右) 31歳
要プロテクト順位35位 松本哲也(左・左)  27歳
要プロテクト順位36位 加藤 健(右・右)  31歳
要プロテクト順位37位 朝井秀樹(右・右)  27歳

レベルBのベテラン
要プロテクト順位38位 古城茂幸(右・左)  35歳
要プロテクト順位39位 谷 佳知(右・右)  38歳
要プロテクト順位40位 藤井秀悟(左・左)  34歳

レベルCの中堅
要プロテクト順位41位 須永英輝(左・左)  26歳
要プロテクト順位42位 隠善智也(左・左)  27歳
要プロテクト順位43位 福元淳史(右・左)  28歳
要プロテクト順位44位 仲澤広基(右・右)  25歳
要プロテクト順位45位 市川友也(右・右)  26歳
要プロテクト順位46位 加治前竜一(右・右) 26歳

プロテクトしてもいい人数は28人です。するとレベルBの中堅選手がおそらくその対象になるのではないかと思います。このグループの選手は今後大きなブレイクは見込めません。巨人にいても控えや守備固めといったコマとしての役割を担うだけです。巨人にとっては出て行かれても取り替えが効き、あまり影響がない。しかし、他球団に行けば大きな戦力になるかもしれませんし、レギュラーだってあるかもしれません。球界の人材有効活用と活性化の意味でも移籍に意味がある選手だと思います。

巨人はチーム強化のためのシステムを構築し、2010年から運用しているそうですが、プロテクトに関する定義も確立していると思います。私が考えたものとは違うかもしれませんが、原監督と原沢GMが二人して相談して、ただの主観でプロテクト候補を選んでいるようなことはないと信じたいです。

ずばり予想ですが、横浜は投手だと思います。星野あたりを取られてしまう気がします。ソフトバンクは捕手ではないか?加藤と實松のどちらかがプロテクト漏れしていたらその選手を指名すると思います。

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