
無死満塁の場面でリリーフに出された辻内の投球 徳光さんの願いみんなの願い
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舎人
2012年06月26日 01:44 visibility607

土曜日の試合の続きですが、今日は辻内についてです。この試合で辻内は六回から登板した星野の残した三人のランナーを背負って無死から登板しました。そうでなくてもコントロールに難のある辻内にこんなタイトな場面で送り出すなんて、少し前なら何て無謀なことをするのだろうと思ったでしょう。しかし、今年の辻内はそういった火のついた場面で送り出しても信頼に応える投球ができると認められたのです。期待三割、心配七割でこの緊急登板を見守りました。
思い起こせば今年3月4日の教育リーグ、辻内は一死満塁の場面で緊急登板し、打者二人を見事連続三振に切って取り、無失点でピンチを切り抜けました。その後、幾たびもタイトな場面での登板がありました。そういった修羅場をくぐり抜けたことが、ダイヤの原石ながら甘ちゃんだと言われ続けてきたこの7年目の投手を少しづつ磨いてきたのだと思います。
無死満塁の場面で最初のバッターは早大ソフトボール部出身の大嶋でした。テンポよく追い込むと、カウント2-2からカーブで見逃し三振に打ち取ります。これは左バッターの大嶋の背中からストライクゾーンの入ってくる恐ろしいまでに鋭いキレの球で、思わず大嶋がのけぞってしまったほどでした。ややワイドなストライクゾーンだと思いましたが、こんな投球ができるんだと思わず唸ってしまうほどでした。
しかし、そのカーブが続けて投げられるかというと上手く行きません。次の近藤も同じく左バッターだったのですが、その初球、大嶋を打ち取ったカーブがとんでもない暴投寸前のボール球になってしまいます。加藤が何とかジャンプして食い止めましたが、これに辻内は動揺したのか、ストライクが入らなくなり、カウントを3-0としてしまいます。そこからなんとかフルカウントまで持ってきましたが、最後は粘り切れず押し出し四球を与えてしまいました。
まだまだ、満塁の場面は続き次のバッター市川は、簡単に追い込むものの、決めにいった変化球が甘くなりライト前にタイムリーヒットを打たれます。
しかし、苦しんだのはそこまでで、さらに満塁の場面は続いたものの、右バッターの松本・杉谷(スイッチ)を簡単に打ち取り、なんとか1イニングを2失点で降板したのでした。もちろん、自責点は付きませんでしたが、無失点で降板を100点満点として、1失点で合格ラインの80点、2失点だったので及第点の60点といったところでしょう。成長は間違いなく感じるものの、努力と改善の余地はまだまだある投球だったと思います。
先々週は3年ぶりの先発登板をしたり、このようなタイトな場面で送り出されたり、日に日に辻内はファーム投手陣の中でも、重要な位置を占めることになってきていることは間違いないと思います。そして、それはすなわち一軍昇格が見えてきたということでもあると思います。
本当ならば7年も経って一軍に一度も呼ばれず、ケガばかりしてきた投手のことに注目するのはおかしいのかもしれません。しかし、それだけ辻内は持って生まれたファンを虜にする、気になって気になって仕方なくする何かを持っているのだと思います。
先週日テレG+で放送があった「週刊ジャイアンツ」では、そんなファン心理を代表するような話が徳光さんからありました。
徳光和夫「週刊ジャイアンツ」ファーム情報(G+平成24年6月18日放送)
―この男が先発に帰ってきた。2006年ドラフト1位の大型左腕辻内崇伸。当初はケガに苦しみ、昨シーズンは不調に喘ぎ、先週三年ぶりに先発のマウンドに上がった。辻内の持ち味はなんと言っても150キロ近い豪速球!そして、今年は勝負の年。昨年のオフシーズンに習得したチェンジアップを武器に相手をねじ伏せ、4イニング1失点と復調の兆しを見せた。
辻内「久しぶりの先発やったんで、まぁ、初回からできるだけ飛ばして投げてました」
―そんな辻内に川相監督も期待を寄せる
川相監督「彼の持ってるストレートの速さと、例えば最近得意なチェンジアップだったりフォークだったり、まぁそういうものをね、最大限に生かして・・こう、なんか、歯切れ良く、テンポ良く、もっとこうピッチングをやって、抑えてくれたらもっといいかなと思います」
辻内「(今年は)ファームで結果を残し、えー、一軍に上がり、えー、そしてあのー、結果を残すことです。えー、応援よろしくお願いします」
徳光「辻内クン、この中の内にもう一人入ってよ『内内で道をつくった交流戦』内内内でね」
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