
平成27年8月2日(火) イースタンリーグ巨人対楽天(ジャイアンツ球場) チームの構想から外れつつある藤村・横川のアピール!大田の豪快な二塁打!
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舎人
2015年08月03日 12:03 visibility789
ジャイアンツ球場にいます。うだるような暑さに頭がクラクラしそうです。夕立があるかもしれないとの予報でしたが、今のところ全くそんな気配はありません。私が今年見にきた中で一番暑い日の試合です。
さて、昨日は岡本に公式戦本塁打が出ました。ようやくという感じですが、開幕以来、慣れないサード守備に気を取られた中での出場だったのです。おそらく高校時代と同じファーストでの出場に限られていたら、とっくに初本塁打は出ていたと思います。守備への意識が打撃へ何の影響もなかったと考える方が無理だからです。そのサード守備もようやく慣れてきた感じですし、昨日の結果で、これからは無用なプレッシャーから解き放されてどんどん本塁打を量産するかもしれません。次に本塁打が何時出るかが注目です。今度は私の目の前で決めて欲しいと思います。
楽天
(7)北川(4)西村(D)枡田(9)中川(3)小斉(5)内田(8)島内(2)小川桂(6)大坂谷(P)川井
巨人
(4)藤村(3)中井(8)大田(D)和田恋(5)岡本(7)アンダーソン(9)横川(6)辻(2)実松(P)平良
一回表
北川:カウント1-1からセカンドゴロ(133キロS、131キロB、内角132キロ)
西村:カウント1-2からショートゴロ(139キロS、132キロB、132キロSw、内角139キロ)
枡田:カウント1-2から空振り三振(120キロS、132キロS、128キロB、139キロF、130キロF、外角127キロ)
三者凡退、一回表終了
平良は落ち着いた投球。今日は外角のコントロールがいつもより良いように感じます。
一回裏
藤村:カウント1-2からセンターフライ(134キロF、136キロS、128キロB、133キロF、高め113キロ、大坂谷倒れ込みながら捕球のファインプレー)
中井:カウント2-1からセンターフライ(111キロB、131キロF、126キロB、外角変化球)
大田:カウント3-1からショートフライ(122キロB、136キロB、128キロSw、133キロB、内角134キロ)
三者凡退、一回終了
巨人も三者凡退、川井の老獪な投球に各打者が打き気をはぐらかされています。
二回表
中川:ストレートの四球(123キロB、122キロB、132キロB、外角138キロ)
小斉:カウント0-1からセンターフライ(121キロS、低め137キロ)
内田の打席で中川が二盗
一死二塁
内田:フルカウントからレフトオーバー先制タイムリー二塁打(133キロS、134キロB、126キロB、138キロB、133キロS、139キロF、125キロF、137キロF、外角132キロ)、0対1
一死二塁
島内:カウント0-1からライトフライ(130キロS、外角138キロ)→内田はサードへ
小山桂:カウント2-1からセカンドフライ(139キロB、136キロB、138キロSw、内角136キロ)
内田残塁、二回表終了
この二回の平良はボール1つ分外れるような投球が多く、先頭バッターを許します。ランナーがセカンドまで進んで内田に先制打を打たれましたが、これはアンダーソンが追い付きながらこぼす拙い守備によるものものです。普通の外野手ならば捕球できていたでしょう。
二回裏
和田恋:カウント2-2から見逃し三振(122キロF、125キロB、126キロB、134キロS、外角136キロ)
岡本:フルカウントから空振り三振(113キロB、135キロB、113キロF、126キロF、138キロF、127キロF、115キロB、110キロF、126キロF、低め119キロ)
アンダーソン:カウント2-1からファーストゴロ(135キロS、134キロB、105キロB、内角133キロ)
三者凡退、二回終了
岡本は球が良く見えているらしく、際どいコースの変化球を見極めたりファールしたりしていましたが、最後は川井のフォークに討ち取られていました。
三回表
大坂谷:カウント2-2から空振り三振(137キロB、129キロF、F、139キロB、外角134キロ)
北川:カウント2-2から投ゴロ(121キロB、122キロS、125キロB、133キロF、内角131キロ)
西村:カウント1-1からレフトフライ(129キロB、128キロF、外角133キロ)
三者凡退、三回表終了
この回の平良は初回と同様に落ち着いた良い投球でした。
三回裏
横川:カウント2-1から右中間二塁打(B、120キロB、113キロSw、外角128キロ)
辻:初球三犠打(アウトハイ126キロ)
一死三塁
実松:カウント1-2からライト同点犠飛(134キロS、127キロF、135キロB、高め130キロ)、1対1
藤村:カウント1-1からセンター前ヒット(138キロF、139キロB、低め138キロ)
中井:カウント2-0からライトフライ(135キロB、123キロB、外角124キロ)
藤村残塁、三回終了
横川の二塁打を足掛かりに巨人が同点に追い付きました。横川の二塁打は低いライナーでセカンドの頭を越して行ったものです。
四回表
枡田:カウント2-1からファーストゴロ(128キロB、126キロS、124キロB、外角132キロ、中井のファインプレー!)
中川:初球ファーストフライ(外角118キロ)
小斉:フルカウントからファーストゴロ(128キロS、118キロB、139キロS、125キロB、122キロB、外角138キロ)
三者凡退、四回表終了
平良はこの回も安定した投球で三者凡退。全てファーストに入っている中井によるアウトでしたが、枡田の当たりはヒット性の難しいゴロでした。
四回裏
大田:カウント2-2からサードゴロ(114キロS、131キロSw、134キロB、134キロB、106キロF、133キロF、117キロF、外角134キロ)
和田恋:カウント1-2から空振り三振(123キロF、125キロSw、115キロB、125キロF、低め116キロ)
岡本:フルカウントから四球(125キロF、125キロB、125キロF、137キロB、109キロF、118キロF、136キロF、135キロB、113キロF、内角136キロ)
アンダーソンの打席で岡本が走塁死
アンダーソン:カウント2-1から途中終了(134キロB、134キロB、115キロSw)
四回終了
岡本の粘りは素晴らしいものがあります。第一打席で討ち取られたフォークにもしっかり付いて行き、散々粘った挙げ句出塁しました。しかし、牽制で誘い出されるのはいただけません。
五回表
内田:カウント0-1からセンター前ヒット(130キロSw、高め131キロ)
島内:カウント1-2からライトフライ(133キロS、130キロF、137キロB、外角124キロ)
小山桂:フルカウントからレフトフライ(131キロSw、133キロB、121キロB、131キロF、121キロB、130キロF、132キロF、130キロF、外角124キロ)
大坂谷:カウント1-2からセカンド内野安打(136キロB、130キロSw、137キロSw、138キロF、131キロF、外角137キロ)
二死一二塁
北川:カウント1-2からショートゴロ(131キロF、132キロS、135キロB、外角127キロ)
二者残塁、五回表終了
平良はこの回出塁を許しましたが、気持ちを切らさずに無失点で切り抜けました。
五回裏
アンダーソン:カウント1-2から空振り三振(132キロS、130キロSw、124キロB、低め113キロ)
横川:カウント1-0からレフト線二塁打(132キロB、外角112キロ)
辻:初球ファーストゴロ進塁打(外角132キロ)
二死三塁
実松:カウント2-0からショートゴロ(125キロB、123キロB、外角114キロ、大坂谷遠投ナイスプレー)
横川残塁、五回終了
この回の横川の二塁打はクリーンヒットと言うよりもサードが逆を突かれたようなコースヒットでした。しかし、今日のラッキーボーイのようです。
六回表
西村:カウント2-2からライト前ヒット(115キロB、119キロB、131キロS、137キロF、真ん中121キロ)
枡田:初球サードフライ(内角129キロ)
中川:カウント1-0からショートライナー(135キロB、外角135キロ、辻横っ飛びジャンプのファインプレー!)
小斉の打席で西村が二盗
二死二塁
小斉:カウント3-1から四球(136キロB、136キロS、133キロB、121キロB、外角134キロ)
投手交代平良→久保、横川→ライト隠善
二死一二塁
内田:初球ショートゴロ(低め138キロ)
二者残塁、六回表終了
平良はランナー2人を出した時点で交代でした。今日2安打の内田が次のバッターだったので仕方ないかもしれません。しかし、今日は制球もまずまずで、緩急も上手く使えて、それなりに持ち味を出した投球が出来たと思います。
六回裏、投手斎藤
藤村:カウント0-1から投セーフティバントヒット140キロF、真ん中138キロ)
中井:カウント1-0からセンターライナー(139キロB、外角138キロ)
大田:初球右中間勝ち越しタイムリー二塁打!(外角139キロ)、2対1
代打セペダ:カウント2-0からセンターフライ(120キロB、141キロB、高め140キロ)
岡本:カウント1-2から空振り三振(139キロF、143キロB、132キロF、外角145キロ)
大田残塁、六回終了
藤村が絶妙のセーフティバントを決めると、一死後、大田が殊勲の勝ち越しタイムリーを右中間に放ちました。フェンスまで球が転々とする間に藤村が快足を飛ばして長駆ホームインしたのでした。
七回表、投手矢貫
島内:カウント1-2から見逃し三振(112キロS、132キロS、144キロF、135キロB、136キロF、144キロF、外角146キロ)
小山桂:カウント2-2からセカンドゴロ(126キロB、144キロF、143キロB、111キロS、127キロF、145キロF、137キロF、内角111キロ)
大坂谷:カウント2-2から空振り三振(132キロSw、111キロSw、142キロB、136キロB、低め131キロ)
三者凡退、七回表終了
矢貫が簡単に三者凡退です。いかにも股関節が固そうで、球離れが早く感じます。これだと制球が定まらない感がありますが、意外にもコントロールは安定しています。
七回裏、投手金刃
代打大累:カウント1-2からサードゴロ(136キロS、130キロB、138キロS、外角118キロ)
隠善:フルカウントからレフトファールフライ(124キロS、137キロB、137キロF、140キロF、117キロF、134キロB、124キロF、136キロB、外角123キロ)
辻:カウント1-2から空振り三振(125キロSw、125キロB、139キロF、低め125キロ)
三者凡退、七回終了
八回表、投手戸根、レフト大累
北川:フルカウントからレフトフライ(122キロS、120キロS、123キロB、120キロB、142キロF、142キロF、111キロB、121キロF、外角122キロ)
西村:カウント0-2からセカンドゴロ(111キロS、123キロF、143キロF、外角118キロ)
枡田:カウント2-2から空振り三振(143キロS、114キロS、142キロB、139キロB、121キロB、内角143キロ)
三者凡退、八回表終了
戸根は慎重な投球をしていました。やや球威は抑え気味だったようです。
本日の入場者数864名
八回裏、投手梅津
実松:初球センターフライ(高め117キロ)
藤村:カウント2-2からショートライナー(131キロS、135キロB、118キロS、120キロB、内角133キロ)
中井:カウント0-1からレフトフライ(124キロS、内角118キロ)
三者凡退、八回終了
藤村はこの打席でもヒット性の鋭い当たりを放っていました。中井のレフトフライもフェンス手前の惜しいものでした。
九回表、投手土田
中川:フルカウントから四球(133キロB、130キロSw、130キロSw、137キロB、128キロB、内角145キロ)→代走島井
小斉の打席で島井が二盗
小斉:カウント3-1から四球(144キロS、133キロB、144キロB、133キロB、外角143キロ)
無死一二塁
内田:カウント0-2から空振り三振(108キロF、144キロSw、外角143キロ)
島内:初球センターライナー(高め142キロ)→島井はサードへ
二死一三塁
小斉に代走福田
代打セゴビア:カウント1-1からショートゴロ(145キロF、140キロB、内角131キロ)
二者残塁、試合終了、2対1で巨人の勝利!
勝ち投手久保、セーブ土田、負け投手斎藤
最後は土田がふらつきながらも締め試合終了です。
試合の総括ですが、大味だった昨日の試合に比べると、非常に地味で、淡々とした試合だったと思います。私は楽天の先発が川井と知った段階で、今日の試合は地味な展開になるだろうなと予感がしました。巨人は川井だとか、ヤクルトの中澤だとか、この手のコントロールの良い技巧派左腕は常々苦手にしているからです。
先発の平良は球速こそ140キロに届きませんでしたが、球の切れが良く、コントロールも安定していました。とは言え昨年の今頃は、同じ時刻に一軍で先発をした田口よりも平良の方が上に感じましたし、今よりも躍動感があり魅力的でした。その昨年のインパクトに比べると、今年は何だか足踏みのシーズンになってように感じます。投球フォームの細かい部分で迷走してしまったことが大きかったのでしょうが、それよりも思い切り腕を振って投げ込む姿勢が貫けないことが今年の大きな課題だったと思います。しっかりとした技術を身につけると共に、自分の持ち味を忘れない投球を心がけて欲しいと思います。
打線は5安打と地味なものでした。そのうち藤村と横川が2本ずつヒットを放ったのですが、どちらの選手も今シーズン人知れずケガで離脱していた時期がありました。藤村の最初のヒットは低めの球をバットコントロールできれいにピッチャー返しをしてセンター前に運んだもの。クリーンヒットでした。2本目のヒットはピッチャーとサードと捕手のちょうど中間に転がす絶妙のセーフティバントでした。間一髪セーフになったのですが、この選手の魅力が詰まった打撃であり走塁だったと思います。藤村は中井と同期の8年目。一時は一軍でレギュラーを獲得するかどうかというところまで来ていましたが、年々出場機会も減ってきています。使えばそれなりに戦力になる気がするのですが、原監督の中ではある意味見切りを付けられてしまった選手だと思います。ここから再び原さんの信任を得られるようになることは至難の技でしょう。だから藤村のことを思ったら他球団に放出して働き場所を与えてあげて欲しいと思う。そこで今らレギュラーになり、今なら 向こう10年第一戦で働ける可能性があると思う。もちろん、監督が変われば方針も変わる訳で、再び藤村にも巨人でチャンスが巡ってくるかもしれません。今は自分の将来がどうなるのか不安で仕方ないと思いますが、今の頑張りが次のステージにつながるのです。気持ちを切らさずに頑張って欲しいと思います。
横川は二本の二塁打を放ちましたが、一本目は低い弾道でセカンドの頭を越すクリーンヒット。もう一本は左のプルヒッターの横川に備えて右寄りに守っていたサードの左を抜けてレフト線に転がるコースヒットでした。横川は藤村よりもさらに厳しい存在です。左の外野手は橋本、立岡、隠善がいますし、移籍して来た堂上や北、両打ちながら金城もいる。さらにアンダーソンやセペダといった外国人もいる。こんな環境ではよっぽどのことがない限り一軍に呼ばれることはないでしょう。これはどう考えても編成の偏った不手際があったと思います。ともあれ横川はまずは二軍で与えられたチャンスでしっかりと結果を出し、一軍に推薦してもらわないと行けないのですが、その点ではこの2本の二塁打はいいアピールになったと思います。しかし、最高の結果を出しても代走に隠善を送られ、満足に1試合全てでチャンスを与えられることはありませんでした。どこか体調が万全でなかった可能生がありますが、同じような境遇の隠善と出番を分け合って起用する程度しか横川への評価はないのかもしれません。ベンチに引き揚げる横川には、ヒットへの歓喜とともに、打つことでしか生き残る術の無いアラサー野手の悲哀が漂っていました。藤村にしても横川にしても巨人にいたままではいくらファームで活躍しても、本格的に起用してもらえるのは来シーズン以降のことだと思います。
全ての選手が一軍に定着できる訳ではないし、多くの選手が毎年人知れず現役を引退するものです。しかし、その選手たちには、しっかりとやり切った思いになってからユニフォームを脱いで欲しいと思います。選手としての旬の時期を、チーム事情や、監督の考え、相性などで、いたずらに無為の期間にして欲しくない。FAとは強い立場の選手の権利ですが、本当に必要なのは、様々な事情で埋もれている人材の発掘です。私は米球界があまり好きではありませんが、人材を埋もれさせないMLBのシステムは素晴らしいと思います。NPBもFA導入の時に、ルール5ドラフトなりの埋もれた人材活用の方策を同時に考えるべきだったと思います。
さて、もう一本のヒットは大田の二塁打です。結果的にこれが決勝点となりました。初球外角のストレートをコースに逆らわず鋭く振り抜くと、打球は右中間のフェンスまで達しました。豪快さが戻って来ている大田は今すぐにでも一軍に戻すべきだと思います。前から話をしていますが、選手はタイプによって与えるべき時間は違っていて当然だと思います。松本や立岡のようなミート中心の軽打者よりも、橋本のような中距離ヒッターは時間が与えられるべきだし、大田のような長距離ヒッターはさらに何倍も時間を与えるべき。それだけの見返りが期待できるのですから。
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最後に岡本ですが、ヒットこそ出ませんでしたが、粘りの打席は素晴らしいと思いました。球が良く見えています。これなら公式戦第2号もそう遠くない時期に出ることでしょう。
次に球場に行くのは8日の鎌ヶ谷かな。その前にドームの試合のG+観戦を出来たらやりたいと思います。次回も頑張ります。乞うご期待!
※動画は後から追加して行きますので、あしからずご了承ください。
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