巨人の2015年ドラフトを振り返って(下) 選手各論その3・ドラフト指名選手の血液型、兄弟型

  • 舎人
    2015年12月28日 05:05 visibility5676
前回、字数制限で終わりにしてしまった話の続きです。この企画、本当に今回が最期です。

育成ドラフト8位 長谷川の寸評
野球太郎(ドラフト直前大特集号)評価:なし
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アマチュア野球(ドラフト2015)評価:なし
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週刊ベースボール(2015ドラフト大展望)
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週刊ベースボール(2015ドラフト総決算号)
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野球人 評価:なし
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野球太郎(ドラフト総決算&2016大展望号)
術に長けた実戦型右腕
・どんな選手?/しなやかで、柔らかい腕の使い方ができる長身サイド右腕。ストレートの最速は140キロながら、打者の手元で伸びるキレの良さが出色。球種こそ多くないものの、最大の武器・スライダーはコントロールよく、右打者の外角へと逃げていく。打つ気満々の打者に対し、リリースの瞬間にスッと抜くなど、タイミングを外す投球術も見事だ。
・未来予想図/先発・リリーフどちらにも適性を感じる。フォームも似ている元巨人の斎藤雅樹を目指したい。

長谷川は矢島と共に9月に行われた巨人の入団テストを合格しての指名です。今回のドラフトの全球団の指名選手の中で最後に名前が呼ばれました。球速が140キロにようやく届く程度の横手から投げる変則右腕のようです。ドラフトで最後に名前が呼ばれたことや、横手からの変則右腕ということで、私は2009年に育成5位で指名を受けた神田のことを思い出しました。ただ神田は準硬式野球部出身の変わり種で、完全な素材買いだったのに対し、長谷川はシニアリーグや高校大学独立リーグと、ずっと一端の野球道を歩んで来た投手です。こっちの方が伸び代は期待できませんが、実戦力は間違いなくあるでしょう。























































 























































ただ、BCリーグでも突出した実績がある訳でもなく、年齢も24歳と後がない状態です。本人はコーチの多々野さんから指導を仰ぎ、球速アップのため体重増を図ったりして、MAXが145キロまで伸びたなどと話していますが、体重を増やせばことが足りるほど課題は単純ではないでしょう。入団してから何段階もレベルをアップしないと支配下は無理だと思います。素材の良さを買われての指名だと思いますが、年齢的に時間切れが心配。活躍予想は3年以内の支配下登録が30%としたいと思います。


さて、今年も最後に指名選手の兄弟型と血液型について調べて行きたいと思います。どちらもスポーツで何らかの関係があるのではないかと言われています。 これらは理論がある訳ではありません。しかし、幾つもの事例があって浮かび上がって来た仮説定義があるのです。つまり、ケーススタディが成り立っているのです。今年の選手たちはどうだったのか?

仮説定義
スポーツ選手の兄弟型の優劣 末っ子>中間子>第一子>一人っ子
スポーツ選手の血液型の優劣 B>O=AB>A

  巨人2015年ドラフト指名選手の兄弟型・血液型(データは日刊スポーツほか参照)
[本ドラフト]
1    桜井 俊貴     22歳  投手(右・右) 末っ子(2人兄弟、姉) AB型
2    重信   慎之介  22歳  外野(右・左) 末っ子(3人兄弟、姉×2) A型
3    與那原   大剛  17歳  投手(右・右) 一人っ子 A型
4    宇佐見 真吾  22歳  捕手(右・左) 末っ子(2人兄弟、姉) O型
5    山本 泰寛     22歳  内野(右・右) 末っ子(男系2人兄弟) B型
6    巽 大介    22歳  投手(左・左) 末っ子(男系3人兄弟) AB型
7    中川 皓太   21歳  投手(左・左) 末っ子(3人兄弟、姉×2)  A型
8    松崎 啄也   23歳  捕手(右・左) 中間子(男系4人兄弟、兄、弟×2) O型
[育成ドラフト]
1    増田 大輝     22歳  内野(右・右) 中間子(3人兄弟、不明、弟) A型 
2    小林 大誠     21歳  捕手(右・左) 兄弟型不明 O型 
3    松沢 裕介   23歳  外野(左・左) 第一子(男系2人兄弟) A型
4    田島 洸成     19歳  内野(右・左) 中間子(3人兄弟、兄、妹) A型
5    大竹 秀義     27歳  投手(右・右) 第一子(男系2人兄弟) AB型 
6    山下 篤郎     17歳  投手(左・左) 兄弟型不明 B型 
7    矢島 陽平     25歳  投手(右・右) 兄弟型不明 AB型 
8    長谷川 潤     24歳  投手(右・右) 末っ子(男系2人兄弟) B型 

本指名の選手たちの兄弟型は日刊スポーツに記載されているので、それを転記しています。育成指名の選手たちのものは私がネットなどで調べたもので、裏を取った訳ではありません。違っている可能生があります。それにしても本指名の8名のうち6名が末っ子というところに目の付け所の良さを感じます。また、男系の選手が多いというのも良いと思います。

桜井の兄弟型は巨人の投手に非常に多い型で、エースの菅野、杉内、澤村、高木京、田中大などがお姉さんとの二人兄弟の末っ子です。投手以外にも寺内、中井、立岡も同じ兄弟型。血液型まで一緒となると高木京介だけですが、AB型自体がチームに4人しかいないので、これは仕方ないでしょう。先輩たち同様にチームの柱の一人として働いてくれる系統でしょう。

重信の姉2人の三人兄弟の末っ子という兄弟型は、現在の巨人に該当する選手はいません。少子化の時代、三人兄弟は少ないのですが、他球団では昨年、横浜高から日本ハムに入団した浅間が姉2人の三人兄弟末っ子でした。スポーツ選手にとって兄弟は多ければ多いほど良いので、重信も期待ができると思います。ちなみに良く比較される青木ですが、兄2人の三人兄弟の末っ子、つまり最強の男系末っ子です。血液型は重信と同じA型です。

與那原はどうも一人っ子の様子。これはスポーツ選手としてよりも、アーティストやクリエーターなどの分野が向いているとされている兄弟型です。いわゆるオタク気質なのです。モノになるのか心配ですが、過去に成功例がない訳ではありません。実は同じ高卒右腕の西村も一人っ子なのです。しかも血液型もA型で一緒。與那原は西村を目標にしたらいい。與那原も西村同様、体に似合わず文化系のオタクの要素があるかもしれません。その他にも巨人では戸根と鬼屋敷が一人っ子です。

宇佐見も桜井と同じお姉さんとの二人兄弟の末っ子です。スポーツ選手として向いた系統だと思います。血液型O型まで一緒となると、田中大ということになります。

山本は血液型B型で末っ子というスポーツ選手になるために生まれて来たような系統です。現在巨人にいる血液型Bの末っ子は、河野、寺内、中井、辻、引退した井端コーチなどです。巨人にいる面々はまだまだという感じですが、前にも話した通り血液型Bの末っ子はとんでもない大物が多い。長嶋さんに始まり、野村克也さん、山本浩二さん、張本さん、古田さん、イチロー、プレミア21代表メンバーの大谷と松田もそう。野球以外にもスケートの浅田真央、羽生結弦、ラグビーで一躍ブレイクした五郎丸、柔道の谷(田村亮子)先生も血液型Bの末っ子なのです。しかも、山本は最強の男系末っ子なのです。巨人にいる男系末っ子は山口、加藤、河野、片岡、岡本、和田、橋本、大田、高橋新監督も男系末っ子です。このように実に興味深い系統の山本です。この観点では誰よりも注目して見守りたいと思います。

巽も男系末っ子ということで、非常に期待が持てる系統です。しかも、三人兄弟というのが素晴らしい。実は高橋監督、大田、橋本、岡本も男ばかりの三人兄弟の末っ子。4人のうち、3人がドラフト1位ということで、巽が進学して大学なり、就職して社会人なりで投げていたとしたら、ドラフト1位にまで評価を上げていたのではないかという妄想まで広がります。いずれにしても注目して行きたいと思います。

中川も重信と同じ兄弟型。先発としてもリリーフとしても、骨身を惜しまぬ働きをしてくれるでしょう。

松崎も男系兄弟で期待が持てます。中間子というのは二遊間に最も向いている系統だと言われてきましたが、巨人では阿部や小林、相川、実松がそうであるように、捕手としても多くの適性を認められている系統です。O型中間子の捕手は小林と同じです。やはりファーストよりもキャッチャーとして期待したいと思います。

増田も田島も中間子ということで、二遊間の選手として指名された理由が分かる感じです。期待できます。

大竹と長谷川は共に男系です。大竹は第一子ということで適性としては先発です。末っ子の長谷川はポジションにかかわらず働いてくれると思います。しかも、長谷川は山本同様に男系末っ子ということで大いに注目して行きたいと思います。

後記
全く仕事が遅いもので、11月末の勤労感謝の日までには終わりにするつもりが、一カ月も予定をオーバーしてしまいました。これはいつもやっているファームのレポと違って、数ある資料を並記することによって本当のところが何なのかを探る企画でした。すると資料は取り留めもなく集まってきます。それを斟酌することが一番大変だったように感じます。しかし、こうやって調べたことは、シーズンが始まってからの選手たちのことをウォッチングする上で間違いなく予習になったと思います。

ともあれ、無事に終えることができて本当に良かった。今年は巨人ファンとしてあまり良くないことが続いたシーズンでしたが、来シーズンはきっと良い年になると信じましょう。良いお年をお迎えください。また来年もよろしくお願いします。

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