素顔のままで

先週、Jリーグのオールスターゲームがありました。一部の評論家や個人ブログの評価を見ると、「あまりに緊張感なさ過ぎでは」という意見が少なからずあり、僕も同じ事を思いました。

オールスターゲームはいわゆる『花相撲』なので、ガチのやり合いを期待していたわけでは無いのですが、GKがニヤニヤしながらFKを狙ったり、中途半端な個人技を決めて笑顔でサムアップしたり、というのは面白くなかったですね。
実戦じゃないからこそ、ちょっと遠目のFKをスペシャリストが敢えて狙ってみるとか、テクニシャンがいつも以上に美しいプレーを狙うとか、そういうのが見たかったのですが。

ファンが期待していることと、選手達自身が自分達に望まれていると思っている『商品価値』にズレがあったということなのですかね。一部選手達のプレーからは「日本のトップ選手でありながら、少年のようにサッカーを楽しむ心を忘れていない俺達(演出)」みたいな雰囲気がありました。少なくとも今回『本業の技』が商品として提供されていた感じではなかったと思います。

アイドル写真集によくある、『素顔のプライベートフォト(でもメイクはバッチリ)』みたいな感じなのでしょうか(アイドル好きじゃないので、想像ですが)。まあ、サッカーにも色んなファン層があるし特にオールスターということで、選手もテレビもそういう部分の需要を優先したのかも知れませんが。
その割には、次期代表監督オシムが観戦に来ていた事と結びつけて、「これは単なるお祭りではないのだ」という中継の作り方だったようにも見えましたけどね。

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