不安が募るインテルの現状

勝つには勝ったが、やはりパッとしないな…

 2−1のスコア自体は問題ないし、失点もミラクルシュート(解説はDFの寄せとか言ってたけど、あれはシュートを褒めるべきだし、普通は枠に飛ばないから問題ない)での失点。相手に得点の匂いを感じさせることも多くなく、ディフェンス自体は問題が無いように思える。

 問題は攻撃。

 とにかく先発の2トップのイブラヒモビッチとアドリアーノが攻撃の組立てに参加出来ない。動き出すタイミングも量も悪いから、中盤でボールキープをしていても決定的な展開にならないし、縦パスをカットされる事が多いから、中盤からの攻撃参加もある意味『博打』のようになってしまう。もちろん原因は2トップだけではないと思うけど、あそこまで縦パスが収まらず攻撃にゆとりが持てない事は、攻撃が上手くいかない要因の大きな部分だと思う。もっと、ダクールやデキがボールを持った時とか、フィーゴ・ソラーリの両翼にボールが入った時に能動的な動きをしてもらえないと厳しい。クレスポが入った時はそれが出来るから全体的に有機的な攻撃に繋がっていたように感じる。

 少なくとも、カターニャ戦の前には2週間の国際Aマッチデーがあり、インテルは今回の召集選手はそれほど多く出していない。もちろんアドリアーノもイブラヒモビッチも呼ばれていない。開幕当初からコンディション不足で明らかに動きが重かった両選手が、この2週間で少しでも向上している事を期待していたけど、それは見事なまでに裏切られたようだ。

 スタンコビッチの2得点で辛くも勝利したインテル。この厳しい試合で、勝った事が今後活きるか、苦戦した事が響くか…水曜日のチャンピオンズリーグの内容も注目してみたい。

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