
名選手、名監督にあらず
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ジャコ
2014年01月30日 21:31 visibility1029
サッカー監督の話。
いろんなチームスポーツあれど、監督によって劇的に実力が変わるのはサッカーをおいて他にはないんじゃないでしょうか。
野球はピッチャーでゲームの大半が作れるし、ラグビーなんかは監督がスタンドにいるくらい、グラウンドの選手に委ねられています(経験者のかた、あくまで私の偏見に満ちた放言ですんで、お気を悪くせずに)。
つまり選手ありきがほとんど。
対するサッカーもそうではあるんですが、監督の力量いかんでは番狂わせを起こしやすい。
例を挙げましょう。2年前フランスリーグ(リーグ・アン)で優勝したモンペリエというクラブです。
ビッグクラブであるパリ・サンジェルマンやリヨンの年間予算が1億5000万ユーロ(当時で約159億円)も費やしているのに対し、モンペリエは、なんと3300万ユーロ(同約35億円)と5分の1なんです。ちなみにリーグ・アンの中でも14位の予算。
(出典スポーツナビ)
この予算は選手の給料や移籍金がほとんどです。つまり選手の能力=順位とは限らないわけですね。
モンペリエはいわゆるコレクティブ(集団的)なサッカーでした。1人でもサボれば穴になる。だからみんなで連動しないといけない。
ビッグクラブだと皆凄い選手ですから個人に走りがちなんですね。それで勝てることもありますが、長くは続かないですね。今のマンチェスター・ユナイテッドを見てたらよくわかりますね(笑)。
「名選手、名監督にあらず」という言葉がありますが、特にサッカーはそれを体現してますね。
今のJ1リーグ(18チーム)の監督で名選手だったのは、
グラハム・アーノルド(仙台)
長谷川健太(ガンバ)
トニーニョ・セレーゾ(鹿島)
風間八宏(川崎)
森保一(広島)
尹晶煥(鳥栖)
の6人くらいですかね。3分の1です。後は名選手とは言いにくいです(あくまで私見)。
Jリーグだけではありません。イングランドプレミアリーグ(20チーム)でも名選手だったと言えるのはミカエル・ラウドルップ(スウォンジー)くらいです。
ドイツ・ブンデスリーガなんかはね、選手経験すらない人が監督してることが多いです。フライブルクという小チームを19年も務め、後に浦和レッズ、現在はカメルーン代表を率いるフォルカー・フィンケなんか元教師ですからね。
対する名選手は失敗が多い。W杯5回も出たローター・マテウス、ブルガリアの英雄フリスト・ストイチコフ、日本最高のストライカー釜本邦茂なんかは見るも無残と言ったら失礼ですかね^_^;
もちろん「名選手=名監督」もいます。トータルフットボールの申し子ヨハン・クライフ、スペイン屈指のボランチかつ初監督のバルセロナで6冠達成したジョゼップ・グアルディオラ、選手としても監督としてもW杯を制したマリオ・ザガロなんかはそうですね。
「名選手、名監督にあらず」は、会社にも当てはまることが多い気がする。
凄く仕事ができる人が、いざ管理職になると、指示は怒ってばかりで総スカン食らったり、部下を育てないといけないのに自分で仕事抱えたり、部下を守らずに責任転嫁したりといったね。
上司は部下を育ててナンボですからね。でも育てたところで管理職としての手腕が評価されづらいんで難しいと思います。元々部下の力によるところもあるでしょうからね。
世の中大変ですよね。監督なんか本当にそう。使わない選手の扱いは、フットサルチームの代表である私にはできませんよ(笑)。まあウチは基本、全員同じだけ出れるんで、それは良かったです(≧∇≦)
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- 事務局に通報しました。

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