
守備妨害
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MasterK
2010年02月03日 13:57 visibility140
今日は「守備妨害」についてお話します。
守備妨害となる可能性があるのは、「打者」「走者」「ランナーコーチ」「ネクストバッター」・・・ですが、
特に多いケースは「走者」による守備妨害だと思います。
7.08 次の場合、走者はアウトとなる。
(b)走者が、送球を故意に妨げた場合、または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合。
【原注一】打球(フェアボールとファウルボールとの区別なく)を処理しようとしている野手の妨げになったと
審判員によって認められた走者は、それが故意であったか故意でなかったかの区別なく、アウトになる。
しかし、正規に占有を許された塁についていた走者が、フェア地域とファウル地域との区別なく守備の妨げに
なった場合、審判員がその妨害を故意と判断したときを除いて、その走者はアウトにはならない。
審判員が、その妨害を故意と宣告した場合には次のペナルティを科す。
無死または一死のときは、その走者と打者とにアウトを、二死後のときは、打者にアウトを宣告する。
【注一】"野手が打球を処理する"とは、野手が打球に対して守備しはじめてから打球をつかんで送球し終わるまで
の行為をいう。従って、走者が、前記のどの守備行為でも妨害すれば、打球を処理しようとしている野手を妨げ
たことになる。
【注二】走者が6.05(k)、7.08(a)項規定の走路を走っていた場合でも、打球を処理しようとしている野手の妨げ
になったと審判員が判断したときには、本項の適用を受けて、走者はアウトになる。
7.09 次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる。
(e)アウトになったばかりの打者または走者が、味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは
妨げた場合は、その走者は、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害(インターフェア)したものとして、アウト
を宣告される。
(f) 走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を
妨害したと審判員が判断したとき、審判員は、その妨害をした走者にアウトを宣告するとともに、味方のプレー
ヤーが相手の守備を妨害したものとして打者走者に対してもアウトを宣告する。この場合、ボールデッドと
なって他の走者は進塁することも得点することもできない。
(g)打者走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして、故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を
妨害したと審判員が判断したとき、審判員は打者走者に妨害によるアウトを宣告するとともに、どこで併殺が
行なわれようとしていたかには関係なく、本塁に最も近い走者に対してもアウトを宣告する。この場合、ボール
デッドとなって他の走者は進塁することはできない。
要約すると次の通り。
◆塁上にいない走者が、打球を処理しようとする野手を妨害すれば、正規の走路を走っていようが、ファウル
ボールだろうが、故意でなかろうが、いかなる場合でも走者はアウト。
・走者が併殺を妨害すると打者も走者もアウト
・打者走者が併殺を妨害すると打者と本塁に最も近い走者がアウト
◆塁上にいる走者が、打球を処理しようとする野手を妨害すれば、故意の場合のみ、打者も走者もアウト。
(二死のときは打者がアウト)
◆妨害したかどうかは全て審判の判断。インターフェアを宣告した時点でボールデッドとなる。
覚えておきたいのは、走者は打球を処理しようとする野手は避けて走塁する義務があるということ。
また、妨害したかどうか、それが故意かどうかは審判の判断だということ。
本当に野球のルールって難しいですよね。
次回ルールの話題をするときは「走塁妨害(オブストラクション)」についてかな?
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- 事務局に通報しました。
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