残酷な結末

  • taki
    2008年05月23日 01:03 visibility56
チャンピオンズリーグ決勝はPKの末、マンチェスター・ユナイテッドが勝利したわけですが、今回のPKは今まで自分が見てきたなかでもかなり残酷なPKとして心に残りました。

クリスティアーノ・ロナウドが外した以外全員が決めており、最後にチェルシーが決めれば念願のヨーロッパチャンピオンが決まるという場面で外してしまい、最後にはマンチェスター・ユナイテッドが優勝を飾りました。

マンチェスター・ユナイテッドの皆さん、おめでとうございます。

試合終了直後、クリスティアーノ・ロナウドはそのまま横になって泣いていましたがあれはおそらく嬉し涙なんかではないでしょう。むしろほっとしたというのが合っていると思います。

PKを外した瞬間から彼の心は平常心ではなかったでしょう。自分のせいで(実際はそんなことはないのだがそう考えてしまうでしょう)負けてしまう。ここまで頑張ってきたのに・・・ようやく掴んだチャンスなのに・・・

こういった心情じゃないかと思います。ところがテリーの思わぬアクシデントで同点となり、最終的には勝利を収めたときにふっと緊張の糸が切れたんだと思います。

その一方で敗れたチェルシー。テリーが蹴ろうとした瞬間、彼の軸足は多分10センチほどでしょうが滑っていました。雨だったためグラウンドがぬかるんでいたというのがあったのでしょう。まさかあの場面であんなミスが起こらなくても。

PKである以上どこかで誰かが外すのは事実。それは仕方がないことです。しかし、これを決めれば優勝という場面であんなことがおこるなんて・・・

単なる偶然でしょうがあんな場面であんなアクシデントがおこらなくたっていいじゃないか!誰に文句言っても意味がないのですが正直自分はそう思いました。

マンチェスター・ユナイテッドが勝利に大喜びする一方でテリーを励ますシーンが映し出されている映像を見ては、サッカーはなんて残酷なスポーツなんだろうと思ってしまいました。

「美しい勝者の背景には必ず残酷な敗者が存在するものだ」

これは自分が長年スポーツをみてきたなかで自分が考えた座右の銘の一つですがこの試合両チームはまさしくそんな感じでした。

テリーにはつらい事実でしょうが彼のサッカー人生が終わったわけではありません。これを糧に次に向かって頑張ってください。

元ブラジル代表キャプテンであり、現在は監督を勤めるドゥンガはかつて「私にとって人生でおきたことはすべてプラスになると思っている。ワールドカップ決勝で敗れたあの事実さえ自分の人生にとってプラスになる出来事だと信じている」といっていました。

この言葉をテリーに送りたいと思います。まあ、ここで言ってもつたわらないでしょうけど(苦笑)

今日は少し感情的になりすぎてしまいました。 

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