
アーセナルの凋落と億万長者の侵略
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taki
2011年06月10日 19:35 visibility580
今日、インターネットをみていたら、どこかの記事で、6年連続で無冠だったアーセナルが、複数の選手が移籍してしまい、チーム解体の危機を迎えるかも?という記事を見つけました。
6年間無冠というと、最近の優勝は、無敗優勝を飾ったとき以来優勝していないということでしょうか?
あの頃のアーセナルは本当に強かった印象があります。
ただ、無敗優勝を飾ったあの年が、もしかしたらアーセナル凋落の起源になっていたような気もします。
あの年は確か、ロシアの石油王アブラモビッチがチェルシーを買収した年だったはずです。
何百億という赤字をだそうとも経営危機にはならないオーナーをバックアップに、資金にものを言わせて選手の獲得が可能になった時代が始まったのが、あの年だったと思います。
選手の年俸や移籍金の高騰などは、あのときに始まったわけではありませんが、あの時はまだ高額な放映権料という収入が入り、あくまでその収入を使った上でのビジネスでした。
ただ、アブラモビッチらのビジネスは、いくら負債を抱えても全く経営危機にいたらないビジネスが、サッカー界に表れたことを意味していたと思います。
もはやあれはスポーツビジネスではなく、億万長者のタニマチ経営という感じです。
あくまで結果論ですが、もしあのときにアブラモビッチが表れなかったら、アーセナルはその後も上昇し続けていたような気がします。
その理由は新スタジアムの建設です。
アーセナルはイングランドのビッグクラブとして成り立っていたものの、ホームグラウンドの規模が小さく、土地の都合上、マンUのオールド・トラッフォードのようにスタジアムをでかく改修することができなかったので、新スタジアムを建設する必要がありました。
彼らにとって新スタジアムは、チームの資金を潤すために欠かせないものでした。実際、エミレーツスタジアムができてから、彼らの1試合あたりの収入は確か4億円くらい増えていたと記憶しています。
ただ、皮肉なことに、せっかく収入を増やしてチームを強化できるかもしれない時期になったときに、収入を度外視してチームを強化できるチェルシーのようなチームが誕生し、その後多くの富豪が、サッカークラブの経営に乗り出してくる時代になってしまいました。
もしも新スタジアムができたときに、まだアブラモビッチやマンシティのマンスールのような存在が出て来なかったら・・・
昨年のプレミアリーグの順意表で、億万長者に買収されたチェルシーとマンシティに順位を抜かれたのもある意味皮肉なサッカー界の現状をみせつけられたような感じがします。
アーセナルも最近アメリカの富豪か投資家に下部を売却したという話をきいたような来もしますが、おそらくチェルシーやマンシティほどの資金を得ることはできないでしょう。
やはりこれからもサッカー界は富豪らのタニマチ経営が主流となっていくのでしょうか?
UEFAがフィナンシャルフェアプレー制度を導入して、今のサッカー界の流れを食い止めようとしていますが、正直どこまで効果があるかは疑問です。
アーセナルの危機を救えるのは、ベンゲルの目指す美しいサッカーでしょうか?
それとも億万長者を探して経営権を譲ることでしょうか?
今後のアーセナルを、注目してみて行きたいと思います。
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- 事務局に通報しました。
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