☆関東最南端の甲子園出場校~創部107年目の悲願・安房高校~
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鶴丸 深志’
2011年04月03日 22:54 visibility11144
♪ I'm walking in the rain
♪ 行くあてもなく 傷ついた身体濡らし
♪ 絡みつく凍りのざわめき
♪ 殺し続けて 彷徨 いつまでも
♪ Until I can get your love
千葉県房総半島の最南部に位置し、人口は約49,000人で南房総地域における政治・経済の中心地である館山市に、千葉県立安房高校があります。
安房高校は、1901年(明治34年)に安房中学として創立され、柔道・剣道・水泳・水球においては全国制覇をした実績があり、千葉県南部地区を代表する進学校でもあります。
また、卒業生には、X JAPANの林佳樹(はやしよしき)や出山利三(でやまとしみつ)がいることでも有名です。
野球部は、1901年(明治34年)に創部された千葉県内では5番目の歴史を誇り、甲子園には2008年(平成20年)の第80回選抜高校野球大会に21世紀枠として春夏通じて初めて出場し、甲子園通算成績は1勝1敗です。
安房高校の甲子園までの道のりは長く険しかった。
野球部が創部されてからの10年間で、他校との試合はたったの2試合だけであった。
近隣に対戦相手がいなかったことと、経済的な事情が考えられているが、これ以外に、野球は学生が熱中し過ぎて種々の弊害が生じているとの考えから、学校が野球を奨励しなかったことも原因の一つとして考えられている。
1915年(大正4年)、やっと対外試合3試合目が大成中(東京)と行われた。
この年は第1回の夏の大会が開催された年でもあり、これを契機として大飛躍をとげてもよさそうな企画であったが、まだ房州には野球が育つ土壌がなかったのか、開花することなく20数年が過ぎ終戦の日を迎える事となる。
戦後には、1950年(昭和25年)夏の南関東大会と1976年(昭和51年)夏の千葉県大会で決勝進出を果たすも、あと一歩のところで甲子園を逃した。
そして2008年、野球部創部から実に107年目にして悲願の甲子園出場を果たしたのである。
参考までに、野球部創部から甲子園初出場までに100年以上の長い年月を要した学校は、城南(徳島)と大館鳳鳴(秋田)の112年、安積(福島)の111年、都城泉ケ丘(宮崎)と安房の107年、柏崎(新潟)の102年となっている。
これらは、いずれも21世紀枠で初出場した学校ばかりである。
21世紀枠に関しては賛否ありますが、個人的にはこのような歴史のある学校に甲子園出場の機会を与える意味でも、継続してもらいたいと思っております。
なお、関東最北端の甲子園出場校は以前記述した、黒磯高校(栃木)です。
以上です。
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- 事務局に通報しました。
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