☆ユニフォームの記憶~宇部商業~
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鶴丸 深志’
2018年08月17日 09:13 visibility1509
夏の甲子園では数多くの劇的な結末があったが、これほど観客があっけにとられた試合はないだろう。
延長15回までもつれた1998年8月16日の宇部商業と豊田大谷戦は、「サヨナラボーク」で決着がついた。まさかの結末に甲子園は悲鳴とため息に包まれた。
2 - 2 で迎えた延長十五回無死満塁。1ボール2ストライクと追い込んだ宇部商業の小柄なサウスポー藤田は三振を取ろうと思った。内角に直球を投げようと思っていたところ、捕手の上本からもう一度サイン。投球モーションに入っていた藤田は動作をやめ、確認するように捕手の手元をのぞき込んだ。
直後、林球審が豊田大谷の三塁走者を手招く。藤田は頭が真っ白になった。ボークの判定だった。3時間52分に及んだ試合は史上初のサヨナラボークで終わった。
甲子園で数々のミラクルを起こした宇部商業も甲子園から10年以上遠ざかっている。
古豪復活に期待したい。
以上です。
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