
☆花園への道 〜第105回全国高校ラグビー大会埼玉県予選観戦記 浦和高校VS川越高校〜
-
-
鶴丸 深志’
2025年10月01日 04:00 visibility224
私が師と仰ぐ篠山先生の「岩手県立福岡高校。岩手県二戸にある高校で、昔からのバンカラ応援を今も受け継ぐ伝統校である。」という記事に触発され、筆を執ることにした。
埼玉県には全国的に見ても珍しい応援団文化が存在している。
それは、埼玉県内の旧制中學である、春日部高校、浦和高校、川越高校、熊谷高校、不動岡高校、松山高校の六校で結成されている「埼玉県六校応援団連盟」だ。埼玉県六校応援団連盟は、夏の全国高校野球選手権埼玉大会開会式での団旗掲揚を始め、インターハイ結団式など様々な活動をしている。
中でも一番のイベントは、毎年2月、六校が一同に会し、互いの演舞を競い合う「日輪の下に」で、年ごとの主幹校の体育館にて開催される。
埼玉県六校応援団連盟の歴史を紐解くと、1977年(昭和52年)の秋、春日部高校応援指導部の提唱により、春日部高校、川越高校、浦和高校、熊谷高校の4校で前身の「埼玉県四校応援団連盟」が結成された。その後、1979年(昭和54年)に不動岡高校が加盟して「五校」となり、1985年(昭和60年)に松山高校が加わって現在の「六校」となった。
前身の埼玉県四校応援団連盟は、埼玉のナンバースクールであり、旧制一中が浦和高校、旧制二中が熊谷高校、旧制三中が川越高校、旧制四中が春日部高校である。
その埼玉では全国高校ラグビー大会の予選が始まっている。
第105回全国高校ラグビー大会は記念大会として、過去4大会の予選参加チーム数が多かった埼玉には1枠増が与えられ代表が2校になる。(他は千葉、神奈川、愛知、福岡)
近年の埼玉予選は群雄割拠の様相を呈しており、前述した埼玉のナンバースクール4校が準々決勝に進出している。
準々決勝の対戦カードを見ると、何とびっくり、浦和高校と川越高校のゴールデンカードがあるではないか。居ても立ってもいられず、準々決勝が行われる熊谷ラグビー場Cグランドに向け、セカンドカーとして納車されたばかりのレクサスLBX“Elegant”を走らせた。
紺のジャージー埼玉県立浦和高校は、埼玉県さいたま市浦和区に所在し、1895年(明治28年)に埼玉縣第一尋常中學校として創立された伝統を誇る男子校である。浦和高校の試合を観戦するのは今回で4度目だ。浦和高校は、長崎北陽台高校、茗溪学園高校、大分舞鶴高校、日川高校に次いで、アタシがこよなく愛するチームだ。
一方の緑のジャージー埼玉県立川越高校は、江戸時代の城下町として栄え、蔵造りと呼ばれる建築様式の古い土蔵や商家が立ち並ぶ町並みで知られている埼玉県川越市に所在し、1899年(明治32年)に埼玉縣第三尋常中學校として創立された伝統を誇る男子校である。川越高校の試合を観戦するのは今回が初めてだ。
試合の方は、お互いのプライドがぶつかり合う好勝負となり、前半は浦和高校が 19 - 7 とし折り返した。後半は川越高校が意地を見せ 7 - 5 としたが、24 - 14 で浦和が勝利し、6年ぶり4度目の花園出場に向けまた一歩前進した。
観客席には立ち見が出るほど両校の関係者が大勢詰めかけ、選手の一挙手一投足に最後の最後まで大きな声援を送り続けていた。熊谷ラグビー場Cグランドでは全国選抜大会の試合も観戦しているが、これほどまでの観客を見たことはない。選手たちのプレイと観客席からの応援を見て、自分自身もたくさんのエナジーを貰った気がする。
両校のさらなる活躍に期待したい。
以上です。
- favorite12 chat14 visibility224
-
navigate_before 前の記事
☆花園への道 〜第105回全国高校ラグビー大会埼玉県予選観戦記 早大本庄高等学院VS深谷高校〜
2025年9月28日 -
次の記事 navigate_next
☆センバツ21世紀枠への道 〜第78回秋季関東地区高校野球茨城県大会観戦記 茨城高校VS下妻一高〜
2025年10月5日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件