秋季大会放浪記~東北大会・準々決勝(その1)

  • 仲本
    2012年10月08日 18:51 visibility191
































(聖光の勝利と白河の惜敗を伝える10月7日の地元紙・福島民報)

来年の春の選抜大会の重要資料となる秋季高校野球東北大会には東北6県のそれぞれ3位まで、合計18のチームがコマを進めた。春夏通じての甲子園初出場を狙うのはそのうち6校だということだ。来年春は記念大会ということで出場枠増のチャンス。観戦予定の準々決勝までに一つでも残っていれば面白かったのだが、青森の光星学院に青森山田、山形の酒田南、福島の聖光学院とここ20年で常連校に成り上がったチームにことごとく連破され、ベスト8は夏の甲子園を2、3年見ていればほっておいてもお目にかかる顔ぶれになってしまった。まったく、主催者の思惑通りにはいかないものである(それ言うな)。

 

準々決勝までは「県営あづま球場」と「福島市信夫ヶ丘球場」の二か所で試合がある。決勝・準決勝が行われるあづま球場がメイン会場で、信夫ヶ丘よりもずっと新しく立派だという。しかしこの球場、駅から10km以上の道のりがあり、下調べするとバスの本数も日に数本のレベルと信夫ヶ丘方面に比べてずっと少ない。なにしろ運動公園の事務所の女性が「今の時間だったら、あと15分で福島駅を出るバスがあるんですけど…」と気の毒そうに電話口で案内してくれるのである。大いに迷ったが、特に目当てのチームがあるでもなし。地元・福島勢が2校登場するあづま球場のほうが盛り上がるのではないかと思い、そちらに向かうことにした。

 

運動公園方面へ向かうバスを見つけて乗り込んだ。車中ではちょうど座席が全部埋まるか埋まらないかという数の乗客がすでに座って発車を待っていた。地元の乗降客がいるかもしれないと思って車中では立っていたのだが、バスはどんどん田んぼの広がる郊外に向けて走って行く。結局ほとんど乗り降りのないまま福島駅前から約30分、公園入口までやってきた。駐車場前まで来るとさすがに道が渋滞していたため、バス停のちょっと手前で下ろされる。片道610円。

 










































試合開始は10:00、あれこれやっている間に球場入りしたのは10:30過ぎだった。第一試合、聖光学院-山形中央は試合の展開が早く、すでに4回表に入っていた。聖光が1回の表に1点を先制している。バックネット裏はなかなかの入りだったが、両校応援席は父兄ほか関係者と控え選手がほとんどで、鳴り物も太鼓だけと簡素なものだった。聖光学院は一応福島の隣町にあって比較的近いのだが、まあむしろこれがあるべき姿なのだろう。試合は終始聖光ペースで進んだが、3点を追う山形中央は9回裏、一死から死球と連続ヒットで満塁のチャンス。迎えた4番打者は追い込まれながらもファウルで粘った末に押し出しの死球をもらって2点差。結局後続が倒れたものの、一打出れば同点の場面まで迫って見せ場を作った。4-2、聖光学院の勝ち。

 

(スコアボードは磁気反転式と回転ボード式の併用。この日は選手名が表示されていなかったので打順のみ確認できた。画像がぎりぎり切れているが、ボールカウントは「SBO式」。もちろん三塁側チームの選手名表示も画像のさらに左にあるので、横にもっと長い。全部ひっくるめてそのうち改修される予定も?)










































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