格別の春〜大阪・茨木弁天

  • 仲本
    2016年04月02日 21:52 visibility424


朝のうちは天気がよく、バスターミナルには長蛇の列ができていた。1台に乗り切れないほどの混雑ぶりの万博公園行きに対して、こちらのバスは全員が着席してもまだ席が空いている。車内を見渡すとどうも私が一番の年少らしい。

飛龍山冥應寺は通称を茨木弁天といい、JRの茨木駅からバスで15分ほど。やや丘を上ったところにあるものの、それほど山深いという感じでもない。境内と参道は地元ではちょっとした花見スポットになっている。

バスは高速道路の下をくぐると参道に入ったようだ。桜並木はほぼ満開で乗客から小さな嘆声が漏れる。参道沿いには色とりどりののぼりが立っている。


のぼりにはどこかで見たような桔梗の紋に、どこかで見たような文字が染め抜かれている。ここ冥應寺には辯天宗の本部がある。宗派の名前は知らなくても、宗祖の名を取って設立された学校は全国的に有名。奈良と和歌山にある智辯学園だ。

よし!野球ネタ!


終点のバス停は本殿のすぐ下。古くからの寺院建築とは一味違った建物だ。

とはいえ、以前に行ったことのある天理市中心部やPL教団の敷地内に比べれば、こじんまりとしていて独特の雰囲気も薄いほう。教団本部とは別に、総本山は智辯学園のある五條市にあるが、そこも町のちょっと古いお寺といった感じだった。

境内には誰でも入れる。基本的には来るもの拒まずでないと新興宗教はやっていけない。というより、新興でなくても寺院はだいたいそうである。桜を植えるのだって一つの方便で、つまり、

「入信すればこーんなすばらしい世界が見えるよ」という…、
((((;゜Д゜)))

こわくて本殿にはお参りしなかった(罰当たり?)。普通の寺社なら平気なのにね。


ここにはソメイヨシノだけでなく、しだれ桜も目につく。ただ、ばかでかい水子供養塔が背景に写りこまないように桜を撮るのはなかなか苦労する。

さすがにそんなのないだろうな、と思っていたら、本殿の隣には信者会館という建物があり、ちゃんと垂れ幕が用意されていた。


和歌山の野球部は何度も全国優勝しているが、本校とも言える奈良の野球部は創部から50年、ついに全国を制した。関係者にとって、今年の桜は格別だろう。





























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