大阪クラシック

  • 仲本
    2016年09月19日 15:29 visibility299
来年の21世紀枠の行方を占う(違いますよ)、秋の高校秋季大会が各地で開催されている。

夏と違って大会序盤は学校のグラウンドでやる場合も多いのだが、この日は豊中球場で3試合が行われた。球場に到着すると第一試合の途中だった。今年の夏の代表・履正社が大阪市立高校と試合をしていた。6回裏に満塁と攻め立てると、ライトオーバーのホームランを叩き込んで10点差コールド。秋の新チームになっても大阪を勝ち上がるだろうと思われる。

第二試合は北野-大手前の組み合わせだった。2回戦だが組み合わせの都合で、両校これが初戦である。

一部マニアのために一応言っておくと、北野は1873年、大手前は1886年創立。戦後の学制改革で新制の共学高校として再出発するにあたって、比較的近かった両校は北野の男子生徒・大手前の女子生徒をそれぞれ住所地で半分ずつ交換し合うことになる。(大阪ではあまり意識されないが)「一中・一女」の縁組となった。因縁浅からぬ対戦なのだ。


大手前は背番号5の右腕が先発。秋の大会の序盤なのでスコアボードの表示もアナウンスもなく、選手名はわからない。どちらかといえばキレで勝負するタイプのようだ。北野の先発は背番号1の左腕だった。ストレートはそこそこのスピードが出ているようで、大手前打線は振り遅れているのが見て取れた。

2回に北野が一死3塁から、スリーバントスクイズで1点を先制。大手前は7回に二死3塁から二塁ベースよりの高いバウンドのゴロ、これが内野安打になって同点とした。

7回裏北野の攻撃は2死二塁でここまで好投の背番号1が打席に入る。この試合まだヒットはないが、打っても3番の中軸。


投手に一本出れば流れが大きく傾くところだったが、ここは大手前の投手が内側を攻め、この試合6つ目、見逃しとしては初めての三振を奪った。

9回表・二死2,3塁/9回裏・二死1,3塁
10回表・一死1,3塁/10回裏一死2塁
先発の両投手は終盤の苦しいところ、いずれのピンチも退けて11回に入る。

11回表、大手前は二死3塁から、1・2・3番の三連打で2点を勝ち越し。11回裏のマウンドにここまで一塁を守っていた背番号1を送り込んだ。時折投げる大きな変化球が特徴的な右投手だ。

しかし、一死を取ってから死球と連打で一死満塁とされると、押し出しの四球で一点差。一打逆転サヨナラの場面で、背番号1が打席へ。再びのチャンスではレフトへ犠牲フライを打ち上げ、3-3の同点に追いついた。北野は結局この試合、スクイズ1、犠飛1を含めて10個の犠打を数えた。

北野も12回からさすがに投手交代。こちらはヒットの走者一人だけで切り抜けたのに対して、大手前は2番手のエースが3イニングで7四死球と定まらず。善戦はしたが、最後に投手陣の層の差が出たように思う。

13回裏、北野は先頭打者のヒットを皮切りに一死満塁のチャンスを作ると、レフトの頭を越えるサヨナラヒット。3時間あまりの試合に決着をつけた。

大手前 000 000 100 020 0/3
北_野 010 000 000 020 1/4x

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