放浪記〜江夏を倒した意外な高校（前編）

アニキ金本の欠場に騒然となった今日の野球界ですが、ここはマイペースでスルー。

異例の低温で長らく主役を張ったソメイヨシノもさすがに散ってきましたが、大阪名物「造幣局桜の通り抜け」の八重桜はまだまだ元気に咲いています。そんなわけで桜にまつわる学校のお話を続けてみます。
大阪に、府立桜塚高校という学校があります。
聞いたことないなあ、とお思いでしょう。甲子園出場経験もありません。しかしこの学校こそ、のちの大投手・江夏豊の高校最後の夏、甲子園出場を阻んだチームなのです。大阪大会準決勝のことでした。

…というか、

わたしも大阪生まれですが、桜塚の野球部が強いなんて話、聞いたことないんですけど？？

ともかくネタに困ってるのでとりあえず行ってみました。大阪の北部・豊中市。閑静な住宅地の中に学校があります。なかなか歴史のある学校ですが、もとは高等女学校で、ということは野球部創部も昭和２０何年、といったところでしょう。野球に関しては、江夏の高校時代にさかのぼるわけですからそれほど伝統もなかったと思われます。桜塚（れっきとした地名です）という名前からしてもどっちかというと女の子の行く学校なんじゃないの〜、と勝手にイメージしていました。

実際行ってみると名前にたがわず、校舎正面には桜の木が並んでいます。残念ながらほとんど散っていましたが、盛りの頃はさぞきれいでしょう。通用口へ回るとこちらには八重桜が咲いていました。

グラウンドの方へ回ってみましょう。お、ちゃんとしたバックネットがありますね。