消えゆく球場?~諫早市営野球場

  • 仲本
    2017年07月28日 22:25 visibility7090

今年の夏は久しぶりに長い夏休みがとれることになったので、野球ネタ抜きでのんびり温泉にでもつかってくるつもりで出かけた。暑さはともかく天候もまずまずで、旅程をほぼ終えてあとは帰るのみ。列車を乗り継ぐ時間が少しだけあったので、駅周辺の地図を見てみるとなんとか歩ける範囲で球場が一つあることが分かった。

 

長崎本線の下をくぐってだいたいこのあたりなのだが、ここであまり長居をするとこの先の列車の接続からなにから大きく変わってくる。というよりそもそも暑いし。あそこの角でなにか手掛かりがなければあきらめて引き返すか。

 

300mやん(いけるやん)

…知らない町を適当に歩かせることにかけては信頼と実績のある放浪記、簡単にあきらめてはいけないってことだ。

 

長崎の球場といえば、長崎市内にあるメイン球場の長崎県営(ビッグN)、あとは佐世保と、長崎にはもう一つかきどまりってのがあったはずだが、諫早はあまり印象にない。しかしこれはわたしが不勉強なだけで、あとで県高野連のHPを調べると春・秋の大会、それと軟式の県大会では諫早球場が使用されていることが分かった。

 

 

 

球場前は駐車場スペースがあって開けた印象。正面に見えるのはバックネット裏のスタンドにあたる。側面に「諫早球場」と表示している。右側に映っているところが入場券売り場になるのだろうか?

 

 

左手に石段があったので上ってみると…、

 

球場外かと思ったらこれが一塁側スタンドの上段につながっていた。位置は違うが三塁側のスタンドもやはり外付けの階段を上る構造だった。スタンドはコンクリートむき出し。球場内では数人がバッティング練習をやっていた。なお、この球場の近隣には諫早商業高校がある。今年の夏の大会は助っ人を加えて単独チームで参加したとのこと。となるとそこの残った1,2年生部員だろうか。

 

スコアボードは右中間に設置されている。表示は回転式でSBOのままだが、表示としてはこれだけあれば十分事は足りる。

 

 

 

わかりにくいがネット裏だけは長椅子になっているようだ。内野のネットがわりと低いので、かえって一・三塁側のスタンドに座ったほうが見やすいかもしれない。フェンスの表示によればセンター120m、両翼92m、照明設備はないようだ。

 

これもあとで調べてわかったのだが、諫早市にはこの近くに国体のために整備された県立総合運動公園がある。だいたいこういうところには野球場も併設されているものだが、諫早市営球場が先にあったので、そちらには少年野球のグラウンドしかない。現在の長崎県営球場はといえば、もともと長崎市営球場があった跡地に作られた。その結果、県営の総合運動公園と県営の野球場が全く違う場所にあるということになっている。

 

ところで、諫早市では郊外に新しい市営球場が2018年に竣工予定だそうだ。もちろんこの現在の市営球場が老朽化しているためで、となると、「閉場になる前に行っといてよかったな~」ということになる可能性も大いにある。

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