コイのもつれの行きつく果ては~JABA徳山大会

  • 仲本
    2018年05月01日 20:15 visibility812

”恋のもつれの 行きつく果ては 絆切るだの 切らぬだの”

歌丸です(違います)。

 

春の野球シーズンに入り、社会人野球でも各地で大会が開かれている。ありがたいことにほぼ暦通りに休みをいただけることになったので、連休初日から一泊二日の遠征に出動した。新幹線の指定席はさすがに満席、自由席を確保しに朝早くから新大阪駅に出かける。新幹線を乗り継いで球場に到着したのは11時過ぎだった。

 

 

今回観戦するのはJABA徳山大会だ。同じ時期に社会人野球を観に行くなら京都大会やベーブルース杯のほうが近いが、そちらは以前に観戦済み。組み合わせはこんな感じになっている。左右のブロックがアンバランスなのは、この大会がクラブ野球選手権の中国地区予選を兼ねているためだそうだ(さらに細かく見るとよくわからないところもあるのだが)。この日の第二試合は11時30分開始予定が30分遅れて12時開始になった。一塁側に山口防府ベースボールクラブ、三塁側に広島鯉城クラブ。とくにこのチームが見たいということでもなく、偶然そうなった。入場料は一般600円だが、スタンドにいるのはおそらくほぼどこかのチームの選手か関係者だろう。小さい子供がスタンドから「パパがんばれー」と声をかけるのもなんだかクラブチームの試合らしくてほほえましい。

 

序盤3回は0-0。大したチャンスもなかったはずなのにここまで約1時間かかった。どうなることやらと思ったが、試合が動いてからはむしろテンポが上がった。4回裏、鯉城クが1点を先制すると、5回表に防府クはすかさず同点に追いつく。鯉城クは8回裏に代わった二番手投手をとらえて単打4本を集中、2点を勝ち越して9回へ。

 

最終回の防府クは打順1番から。三塁線をゴロで破る二塁打を皮切りに無死満塁のチャンスをつかむ。4番の打球は三遊間寄りの強い当たりのサードゴロ、グラブをはじかれてオールセーフとなり1点差。続く打球はセカンド前へ弾むゴロ、バックホームがショートバウンドになり捕手のミットからこぼれる。これで同点。さらに犠牲フライで勝ち越しに成功した。

 

(防府クラブは9回からサイドスロー・佐伯投手で逃げ切りを計るが)

 

追う立場になった鯉城は9回裏、先頭打者を死球で出したものの二者倒れて二死一塁。ところがここで鯉城3番に左中間を深々と破る二塁打が飛び出して、土壇場で4-4の同点に追いついた。

 

 

 

 

9回を終えて両チーム互いに譲らず。延長10回からはタイブレークに入ることが場内にアナウンスされた。継続打順で無死1,2塁から行われるとのこと。鯉城はここで投手を先発から二番手にスイッチ。バントで送って一死2,3塁から1番打者がセンター前へ抜けるゴロをはじき返してまず1点。その後スクイズと連続長打でこの回一挙5点。その裏の鯉城の攻撃は一死満塁の形を作ったが後続を断たれて無得点に終わった。

 

防府000 010 003+5/9

鯉城000 100 021+0/4

(10回より、無死1,2塁からスタートするタイブレーク方式)

 

鯉城の先発・佐藤(耕)投手はやや四球が多かったものの、8回まで打者のタイミングをうまく外しつつ2安打に抑えていた。いやにフライアウトが多いなと思って数えてみたらなんと20個。9回終了まで送りバント1つ以外に内野ゴロアウトはなかった。こういうのも珍しい。8回裏の鯉城の2点で勝負ありかと思ったが、ここからもつれていくのだから、まったく野球は最後までわからない。

 

(広島鯉城、この日のユニフォームは黒に白の縦じまで、どちらかというとカープというよりタイガースのイベントユニのようだった。なんとなくだがゲンが悪いような気がする(苦笑))

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