印象に残る眺め~周南市野球場
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仲本
2018年05月03日 14:27 visibility1305
山陽新幹線・徳山駅前のバスターミナルにやってくると、ちょうど止まっているバスがある。球場前まではいかなそうだが、近くまでは行けるだろうと乗り込んでみたところ、思ったより手前で曲がっていく路線のようだ。あわてて降りる(適当だなあ)。駅前で見てきた地図の記憶を頼りに国道わきをしばらく歩くと、右前方遠くに照明塔らしきものが見えてきた。球場のほかにも陸上競技場などスポーツ施設が固まっているらしいから、あそこに近づくようなコースをとれば近くまでいけるだろう。負け惜しみのようだが、自分の足で歩いたほうが町の印象は残るのだ。だいたい見当をつけた通り、歩いて約20分ほどで球場前に到着した。周南市野球場である。
グラウンドは両翼100m、中堅122mということだ。内野スタンドのネットも低くて視界は良好。わたしが持ってきたあまりズームの利かない旧式コンパクトデジカメでもそれなりに臨場感のある写真が撮れる。そのぶんファウルボールがライナーで飛び込んでくる危険性も高いので、そこは注意が必要だ。ファウルボールはけっこう場外にも飛び出している。
(日陰がないので夏の観戦には暑さ対策が必要)
レフト方向を見れば普通だが、ここの特徴の一つは右中間後方の風景だろう。石油化学工場のプラントが見える。そもそもこの一帯が公園になっているのも、工場と市街地の緩衝地帯として緑地を設ける必要があったからだという。工業都市らしい立地の球場なのだ。
さて、この球場にはもう一つ愛称があり、今はそちらのほうが通りがいいかもしれない。津田恒実メモリアルスタジアムという。球場のある旧・徳山市は隣接する新南陽市ほかと合併して周南市となった。プロ野球広島カープで活躍した津田投手が新南陽市の出身というゆかりもあり、数年前に公募によって決まった。今でも高校野球山口大会ではメイン会場の一つになっているが、津田投手も高校時代にここで登板し、快記録を作ったという。
球場正面には津田投手の球歴を振り返るパネルやユニフォームなどが飾られている。そこから球場の中をのぞくと大きな写真パネルもある。この日は大会開催中のため、選手・関係者以外は立ち入り禁止だった。関係者に一言断れば、中の写真も一枚ぐらい撮れたような気もするが、それはわたしのような野次馬ではなく、カープファンのみなさんにお任せしたい。
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