古豪か強豪か~徳島大会(リモート)

  • 仲本
    2021年07月18日 21:53 visibility429

リモート観戦その2です。

17日午後からは徳島大会の二回戦。

 

 

懐かしい池田のユニフォーム。

実況「古豪・池田高校と鳴門高校の対戦となりました。」

 

ん?

 

どっちかというと、鳴門高校のほうが古豪なんじゃないの、と思ったのですが、それは昭和の人の感想です(苦笑)。鳴門高校は戦前に旧制・撫養中学として春の選抜に初出場した後、昭和20年代に春夏の全国大会で優勝1回、準優勝2回。しかしその後県内では戦前からの名門・徳島商に行く手を阻まれてきました。一方の池田高校は昭和46年夏に甲子園に初出場。特に昭和57年夏から翌年春・夏にかけて、甲子園で15連勝と無敵の強さを誇りました。これがちょうどわたしが子供のころの話です。つまり当時は「鳴門は古豪で、池田は強豪」だったわけですね。

 

しかし、鳴門高校は平成22年の夏に15年ぶりの復活を果たすと、以降10年で7回、夏の甲子園へ出場を果たします。今年の夏も堂々の第1シード、まぎれもなく平成・令和の強豪校です。この日が大会初戦でした。

 

試合は前半5回を終了して鳴門が2-0でリード。6回、池田は足を絡めて無死1,3塁のチャンスを作りました。続く打者は投手の足元へ返す低いゴロ、投手これを捕って飛び出した三塁走者を刺そうと三塁へ送球。それを見た走者は構わず本塁突入、これがセーフとなり1点を返します。その後一死2,3塁から、しぶとく三遊間を破って二者還り逆転。バックホームがそれる間に打者走者三塁へ。さらに送られた代打が、投手前にスクイズを決めて4点目。

 

イニングは進んで、池田は再び一死三塁の場面からスクイズの構え。投手が外しにかかった球が指にかかりすぎて暴投となり追加点をあげるなど、池田4点のリードで最終回、鳴門の攻撃に移ります。

 

 

先頭打者がヒットで出るとすかさず盗塁、打者四球で無死1,2塁。点差があるとはいえ目下の実力では鳴門のほうが上、なんとなく雲行きが怪しくなってきました。しかも打順は上位に回ってきます。

センター前ヒットで1点を返し、なおも無死1,2塁。

しかしここから池田守備陣が踏ん張りました。犠牲フライで1点は失ったものの、2・3・4番を打ち取って試合終了。6―4で池田の勝ち。優勝候補といえどもやはり初戦は難しい。鳴門にとっては悔やまれる一戦となりました。

 

徳島大会に行って池田の試合を見る、というのも一度はやってみたいことではあったのですが、また次の機会を狙いたいと思います。

 

とはいえ、少子化やらなんやらで、一部の強豪チームを除けば(強豪チームといえども?)どこも部員確保に大変なんだと思います。あのチームはまた甲子園に戻ってくるだろうか…、そうこういっている間にいつチームや学校自体がなくなってしまうかもしれません。長年高校野球を見ていますが、なんだか最近はSLや寝台列車を追いかけるような気持ちになっています。

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